ひとみ

グローバル企業のシリコンバレーにあるオフィスで10年以上管理職として勤務。その後ハワイ…

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グローバル企業のシリコンバレーにあるオフィスで10年以上管理職として勤務。その後ハワイに拠点を移す。30代でアメリカに移住、働きながら大学を卒業し社内公募を利用して昇格を果たしMBAも取得。エリートではない私が経験したグローバルキャリアについて考えたことを共有します。

最近の記事

グローバル企業で働いて良かったこと

私は20年以上ドイツに本社がある会社のアメリカのオペレーションで働いていました。その会社は世界中にオフィスがあって、アメリカのオフィスでも様々な国の出身者が働いていましたし、私の上司もドイツ人であることがほとんどでした。10年ほどはグローバルのポジションに就いていたこともあり、ドイツを始めいろんな国に出張に行きました。とても良い経験をさせてもらってグローバル企業で働けたことは本当に幸運だったと思っています。 グローバル企業で働いて何が良かったかと言うと、いろんな国から来た人

    • 目標は高くしておいた方が良い理由

      新しい年に入って今年の目標を決めた人も多いのではないでしょうか。今年限りではなく、人生の目標や数年後の目標など、いろんな目標があると思います。目標設定に際してSMART(Specific、Measurable、Achievable、Relevant、Time-based)という手法を使っていらっしゃる方もいるかもしれません。SMARTって何?という方にはググっていただくとして、目標を決める際にはちょっと無理かな?くらいの目標を立てると良いと思います。なぜならば、目標を立ててき

      • スキルx環境x運=キャリア

        ふと気がつくと40年近く会社員をしていることに気がつきました。いろいろと浮き沈みはあったキャリアでしたが、環境にも収入にも比較的恵まれた会社員生活だったと思います。もちろん良い時ばかりではなく、辛い時や苦しい時も多くありましたが、総合点でいうとかなり良い会社員ライフを送れたと思います。これはまあ自分なりに頑張ってきた結果ということもあるのかもしれませんが、自分の力以外の影響も大きいと思います。そして満足度の高いキャリアを築くためには自分のスキルとそのスキルを活かせる環境、そし

        • 出世って自分のためだけにするんじゃないんだからね

          私はキャリアがテーマの集まりに行く時、機会があれば「みなさ〜ん、出世しましょう!出世してください!」って言ってます。なぜならば出世すると仕事が面白くなったりお給料が増えたりと自分にとって良いことも沢山ありますが、世のため人のためになることができるからです。 どういうこと?と思われた方のために、私がこのような考え方をするきっかけになった出来事をお話しします。 昔々その昔、東京のある飲み屋で私は定年が近い同僚男性と飲んでいました。彼は私に「僕はサラリーマンとしては比較的恵まれ

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          外資系で昇進するコツ

          実は私は外資転職カウンセラーをしていらっしゃる鈴木美加子さんのスペース朝活部屋で定期的にお話しさせていただいています。朝活なのでサクッと15分くらいの話なのですが、今回(11月27日)は外資系で昇進するコツということでキャリア形成に於いて大切なことですし、ノートにも書いておきたいと思います。 因みに私はドイツのグローバル企業のアメリカのオペレーションで20数年間働いていました。アメリカの職場でヒエラルキー的には一番の底辺である秘書からマネージャーに、そしてディレクター、最終

          外資系で昇進するコツ

          正しい選択より選択を正しくするという考え方

          そろそろ50代も残り少なくなってきている私ですが、つくづく感じることは人生には正解がないなっていうことです。人生は選択の連続です。若い頃はどの学校に行くか、どの部活に参加するか、誰と友達になるか。そして大人になると結婚するかしないか、子供を持つか持たないか、今の仕事を続けるか続けないか、などなど。生きている限り何らかの選択をしていきます。そしてなるべく正しい選択をしていきたい。でも正しい選択って何なんでしょうね。 自分なりに考えて人生のいろんなことを決めてきたのに、ふと周り

          正しい選択より選択を正しくするという考え方

          就職する時のアメリカと日本の違い

          アメリカに移住して働き始めて早くも20年以上が経ってしまいました。アメリカに来た当時は本当に右も左も分からないまま就職活動を始め、運良く秘書の仕事にありつけました。それから20年以上日本人は私だけの環境で働いて社内転職をしたりしていくつかポジションを変わり、ハワイに来てから地元の会社に転職。雇われる立場、そして雇う立場を両方実際に経験してきた私の経験からアメリカと日本の就職する際の違いについて書いてみたいと思います。 採用を決めるのは人事ではなくマネージャー 大昔、日本で就

          就職する時のアメリカと日本の違い

          成功体験という足枷

          アメリカに住んで20年以上経ちました。Y2K問題でやいのやいの言ってた20世紀の終わりにこっちに来た当時、お店に行くと家電製品は日本製品だらけでした。異国にいて自分の国のブランドをいろんな場所で目にするのは、なかなか誇らしかったです。そして20数年経って、それらの家電は韓国製に全て変わりました。私はグローバルでのポジションで10年以上働いていたけれど、ターゲットのマーケットとされるのは中国、そして最近はインド。日本のプレゼンスがどんどん薄くなっているのを肌で感じてきました。ド

          成功体験という足枷

          新しい仕事を始める時に決めたこと

          前職を離れてからしばらくブラブラしていたのですが、6月から新しい職場で働いております。一緒に働いている人達も良い人が多くて気持ち良く働かせていただいてます。 ところでこの仕事を始める時に私は3つのことをしようと決めました。それは 1 Upward Managementをきちんとする 2 成果を記録する 3 予め退職日を決める です。 Upward Managementをきちんとする 敢えて日本語ではなく英語で書いた理由は適切な日本語が思い浮かばなかったからです。直

          新しい仕事を始める時に決めたこと

          グローバル人材という言葉の胡散臭さ

          最近よく「グローバル人材」という言葉を耳にするのですが「グローバル人材」って一体何やねん?って思う私がいます。子供を「グローバル人材」にしたいと話す親御さん達。グローバル人材になりたいと言う人達。そしてそういった人を鴨にするビジネス。「グローバル人材」ってカッコ良くて耳障りの良い便利な言葉だけど「グローバル人材」の定義って一体何なんでしょうね? 私は日本で10年ちょっと働いた後、配偶者がアメリカ人だったこともあり、アメリカに移住しました。移住後にアメリカでドイツに本社がある

          グローバル人材という言葉の胡散臭さ

          失敗談よりも成功体験を聞いた方が良いと思うよ

          私は定期的にTwitterのスペースの朝活部屋にゲストとして呼ばれて何だかんだ話してるんだけど、失敗談を聞きたいっていうリクエストがあったらしいです。 そっか〜。まあ公の場で話す時には時間の制約もあるから、やっぱり前向きな話題を取り上げることが多いし、プロフィールにも自分のキャリアの良いとこ取りしたことしか載せないですしね。キラキラした部分だけじゃなくて、もっと泥臭いことも聞かせてってことでしょうか。 私にも失敗談なんて山ほどあるし別に話しても良いんだけど、私の意見として

          失敗談よりも成功体験を聞いた方が良いと思うよ

          グローバルな環境での英語の必要性

          まずお断り:この記事では「グローバルな環境」の定義を母国語が同じでない人達が集まるコミュニティとします。 グローバルな環境で働く際に必要なのが意思疎通のための共通の言語です。お互いに何を言っているのか分からなかったら仕事になりませんから。残念なことに私の知る限りでは共通言語は日本語ではなくだいたい英語なので、英語を母国語としない人達に第二外国語として英語の習得を強いる環境になっています。なので英語を母国語とする人達は外国語を習得する必要性があまりなく得してるな〜って思う反面

          グローバルな環境での英語の必要性

          定年について🇺🇸アメリカ人は何歳まで働くの?

          実は50代もガッツリ後半戦の私。なので最近新卒で就職した会社の男子の同期が定年を迎えたという話を聞くようになりました。私が就職した昭和の時代は女子は4年制大学に行くと就職に苦労するという、今から考えると信じられないような時代でした。なので私の同期の女子(私も含めて)は短大もしくは2年制の専門学校卒で20歳で就職。そして同期の男子達は大卒なので私よりも少なくとも2歳は年上なのです。そっか〜、A君も定年か〜。と思いながら、日本の友人に「アメリカの定年は何歳?」って聞かれたことを思

          定年について🇺🇸アメリカ人は何歳まで働くの?

          ファシリテーター型のリーダーシップスタイル

          まず最初にファシリテーターって何やねん?と思われた方は定義から読んでおいてください。 ファシリテーションって自分の意見を言うよりは調整役って感じの役割なんですが、これって最近流行りのグローバルチームを率いるリーダーに必要なスキルなんじゃないかって思います。 私がファシリテーションってすごいなって思わされた経験はMBAの授業で行ったサバイバルゲームでした。以前読んだ(日本の)ビジネス書でも著者の方がアイビーリーグMBAでサバイバルゲームをしたと書いていらっしゃったので、その

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          チャンスは人が運んできてくれる

          講演会で聞いた話です。ある人が出張時に乗り継ぎの飛行機に乗り遅れてしまいました。次の便まで少し時間があったので、ゲート近くにあったお店に行ってスナックを物色していたら古くからの知人に偶然会ったそうです。するとその知人が「そう言えば、今一緒にビジネスをしている会社でCEOを探しているんだよ。君にぴったりの仕事だと思う」と教えてくれ、縁があってその会社のCEOに就任されたそうです。当人曰く「あの時飛行機に乗り遅れていなかったら、今僕はCEOの仕事に就いていなかった。」 こんな風

          チャンスは人が運んできてくれる

          アメリカでレイオフされました

          最近シリコンバレーでレイオフ(解雇)が相次いでいたり、外資系の会社の日本でのオペレーションでもレイオフがあったりで、レイオフについて見聞きする機会が日本でも増えたのではないでしょうか。労基法や組合で雇用がガッチリ守られている日本やヨーロッパに比べたら、確かにアメリカでのレイオフは多いと思います。私も今までに何度も同僚達がレイオフされるのを見てきましたし、実は私も去年レイオフされました。しかし私の経験からアメリカのレイオフは日本で考えられているイメージとは少し違うかもしれないと

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