Making of Jillian #3

 こんばんは。リーシャです。
 ちょっと時間が空いちゃいましたが、制作の続きのお話でもしてみようかなと思います。前回の内容を忘れちゃった方は、こちら。

・ボディのおはなし前編

 前回つくった自分マネキン。あれをベースに下半身の形を考えながらボディの型紙を作っていきます。いわゆるケモノ着ぐるみ界隈では、着用者の身体に直接あんこを盛って型紙を作るのが常套手段なのですが、基本的に一人作業の僕はマネキンを使っています。あんこを盛るに際して、まずは先に靴だけ用意しておくことが多いみたいですね。

 今回は山羊の獣人なので、蹄風の形状にしたいなーと思いつつ、3cm厚のスタイロフォームを貼り合わせたものからざっくりと削り出し、中にサンダルをはめました。どうせ見えなくなるところなので、かなり雑です。労力をかけるところとそうじゃないところ、緩急つけるのは大事...。
 
 しかして、作った靴(仮)をマネキンに履かせてあんこを盛っていきます。あ、あんこって着るときに中に詰める綿とかのことです、たぶん。

 ほんとは他にもお写真たくさんあったのですが、業務上写っていてはよろしくないものがあまりにもたくさん写っていたので省きました(遠い目
 基本的にボリュームをつけたいところに100均のクッションやタオル、あとはウレタンなどを盛って、上からストレッチフィルムで巻くという方法で進めます。
 ケモノっぽい脚にしたいので、かかとの位置が高く見えるように、ふくらはぎの後ろ側と太ももの前側に重点的にあんこを盛っています。(当時は、ふっくらぽってりした感じのケモ脚を目指したくてこのような形に落ち着いていますが、最近はもっとシュッとしてて関節がはっきりしてるタイプのケモ脚もいいなあ、リメイクしようかなあみたいな気持ちもあったりなかったり。)
 ケモノに限った話じゃなく、型紙を作る場合はこのようにあらかじめ形を決め、その上にストレッチフィルムやラップを巻く→その上から布テープを巻く→型紙を展開するための分割線を書く→最後にはさみで切り開く、という流れになります。その過程のお写真をあまり残していなかったのですが、型紙はこんな感じになります。(ボディの型紙に関してはほぼ左右対称なので、片脚分のみ作成)

 ボディには黒、白、茶のファーを使う予定だったので、真っ先にその模様とファーの毛の向きを書き込んでいます。ファーを使う場合は毛の向きにご注意を。本来の動物がどこからどこに向かって毛が流れているのかも確認し、ある程度それに従うと自然になります。
 あとは、書き込んだ線に沿って分解しつつ、分解した後の一つ一つの部品ができるだけ大きくかつ、平面になるように意識して分解することが重要かと思います。部品が多くなると作業になるのはもちろん、パーツが増えるとそのぶん縫い目も増えるので違和感が出やすくなります。

 型紙をファーに写し、切り取ったものを縫い合わせた結果がこんな感じになります。型紙さえ作れてしまえば、切りだして縫うところは単調作業ですので、わりとあっさりできたりします。ていうかできたのでびっくりした(ケモノ作るの初めてのひとの感想)さあ、みんなもLet’s try。
 通常の着ぐるみだと背中にファスナーが一般的だと思いますが、今回は下半身のみですので、ファスナーは左右の太もも外側の縫い目に沿って取り付けています。この辺。

 両サイドのファスナーを下げると、イメージ的には前後にペロンって脱げる感じです(説明が分かりづらい)。

 のーとを書くようになってから思うようになったのですが、こういう記事の文末の締めはどうやって書けばすっきり追われるのかなーと悩む日々。
 今回は毛皮までの制作記録だったので、次回はあんこの制作~ボディの完成までをご紹介できたらなと思います。

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