Making of Jillian #2

 こんばんは。昨日に引き続きリーシャです。
 どうにも作業に身が入らなくてもにょもにょしているので、更新をばー。

・はじめに

 ジルちゃんを作るにあたって、一番最初にやったのは不安要素をつぶしておくこと。とりわけ気にしていたのが「スタイロフォームが自分に扱えるか材料なのか確かめるこ」「レジンアイを作ることができるかどうか」でした。
 その時のお写真がこちら。

 貼り合わせた3cmのスタイロを電熱線で適当に切っただけですね。やすりも普通にかけられるので、あ、使いやすいって思ったのが第一印象でした。(ただし接着にGボンドを使うくらいには無知だったので後日作り直した)
 なんだか行ける気がしたので、ひとまず角はここまで。お次はレジンアイです。

 ジルちゃんは山羊の女の子なので有蹄類特有の横長の瞳孔をもつ目を再現したく、実際に本物の山羊の瞳のお写真を用意して、それを好みの色に編集、フォト紙に印刷して使用しています。4000円くらいで売っていたUVレジンのスターターキットを使用しています。

 一番初めに作ったものがこちらになります。見ての通り気泡がたくさん。UVレジンは硬化の際に熱が出るので、こんな感じで気泡が出やすいんですね。こういった透明な部分の気泡については、一度にモールドに流すレジン液の量を減らして、何回かに分けて硬化させていけばある程度抑制することができます。

 だいぶ綺麗になりました。ただ、個人的に一番厄介だなーと思ったのが、フォト紙の表面にぷつぷつと小さな気泡ができること。紙は当然空気を含んでいるので、あったかくなると出てきちゃう模様。
 最終的には、フォト紙の表面のみにレジン液を薄く塗って硬化。表面をコーティングしてから、フォト紙をレジンアイに封入するという方法で行ったのですが、透明度、形状ともに納得いくものができるまで約1か月間、他の作業を進めながら毎晩試行錯誤していたのは、また別のお話...

・下準備

 一番気にしてたところが何とかなりそうになってきたので、下準備として素体の調達、自分と同じ体格のトルソーの制作を。
 使用したのは、ぬこパンさんのF2型です。

 けっこうシュッとしていて、体形に合うのかわからないとても大きな不安を抱えつつ、のぞき穴をピンバイスで空け、肌色塗装をしていきます。

 いわゆる健康的な小麦色の肌、とかではなくて生まれつき浅黒いような褐色を目指して塗装をしてみました。この時点で、肌タイツの褐色染色は終了していたので、タイツの色と面の色が近い色になるように、ガイアカラーのフレッシュ、クリアオレンジ、クリアブラウンを混ぜて調色しています。
 塗装の順序はグレーサフ→白サフ→肌色→つや消しクリアの順です。グレーサフを省く人が多いですが、素体のいろんなもの(パテとFRPの色の差など)が浮いてくるので必ず灰色一色に塗りつぶしてから白サフを吹くことをおすすめします。

 続いて、自分マネキンです。知り合いの方に頼んで布テープでぐるぐる巻きにしてもらってから脱皮。中に発砲ウレタンを充填しております。

 家に置いておくと邪魔になるので片腕片足は切断。そもそもなんでこれを作るのかというと、ひとりで制作することが多い場合は、これを用意しておくと自分で自分の身体に合わせた衣装の型紙が簡単に作れるから。特にジルちゃんの場合だとケモノボディを作る必要があったのであらかじめ用意しておきました。さすがにマネキン無しで自力でボディの型紙は作れませんゆえ...

 ひとまず、ここまでが制作の下準備です。準備さえ終わってしまえばこちらのもの。ということで次回からはボディの型紙作りや結髪についてつらつら書いて行けたらなと思います。

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