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歩行分析のコツ! 【モーメントとは?】

動作分析をするときに、基本的に知っておくべきモーメントが2つ存在します。

今回は、この2つが理解できるnote記事になります!


内的モーメント

外的モーメント

になります。

それぞれ、書籍によっては内部モーメントや外部モーメントと言われたりもします。


では、これらが何を表しているのか?

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歩行中の膝関節を例に見ていきましょう!

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外部モーメントにおける作用はざっくりと言うと、こんなイメージです!

ここまでは簡単ですね。

理解できない方も少ないと思います!


では、少し複雑になりますが、内部モーメントはどんなものか解説していきましょう!


その前になぜ内部モーメントが動きの中で必要になるのか?を確認してみましょう!

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では、内部モーメントはどんなものか?確認していきましょう!


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ざっくりと、身体内部で発生する関節モーメントのことを総称して内部モーメントと言います!

例では、膝関節に着目しているので大腿四頭筋になっていますが、当然ながら働く筋群は各関節で異なってきます。


そして、外部モーメントに対する内部モーメントの関係性は以下の通りです。

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手順を示すと、

①まず、人が動くときに必ず環境による影響を受けます(これが外部モーメントです)

②環境(歩行においては床反力など)によって生じるエネルギーに関節は左右されます(関節の回転モーメント;青字部分)

③先のスライドで上げた通り、これに対して身体内部で何かが発生しないと膝折れが生じます(今回の例では膝関節)

④極端な話し、身体で何も発生しないと膝は折れ続ける動きになります。

⑤④に対して、人は身体内部でエネルギーを発生させることで、運動を成立させます。

⑥それが内部モーメントになります。

⑦今回のケースでは、主に大腿四頭筋の働きによって膝関節を伸展させる回転モーメント(内部)を発生させます。

⑧外部モーメントによって生じるエネルギーと同じ内部モーメント(大腿四頭筋の収縮)であれば、関節は固定つまり動きが出ない(等尺性収縮)状態となります。


シンプルにこれらのモーメントを考えると、これだけの話になります。

ただ、より複雑な動きである、歩行においてはこの現象が各関節で生じることになります。


ここが歩行分析や理学療法評価との連結だったり、分析自体の醍醐味になると思われますが、単純にこのような影響があると言うことを知っておくだけでも分析的に歩行を見ることができます。


では、ここから先は上記の基本的なモーメントの考えを抑えておかないと理解が難しくなるので、上記繰り返し復習してみてください!


もう少し深掘ってみます。


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