つれづれにっき

徒然なるままに。

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月・帰路・Lost Days -4-

窓を見上げる昼下がり。 差し込む光が、怠惰を撫でて暖めている。 照らされる右足の更に下方、机の上に置いた携帯が、時おり振動して音を立てる。 わかったわかった。起きてるよ。 でも今日は振替休日だ。残念だったな。 誰にともなく呟き、また窓を見上げた。 空の色とは、こんな色であったか。 ついこの間までの空は、暴力的なまでに青く、そして白かった。 今見上げる空がこうも穏やかなのは、既に日が傾き始めているせいであろうか。 あ、夕陽、見に行こう。 起き抜けのポケットには愛車の

    • Think:Do=∞:1

      あの、本題とは全然関係ないんですけど、 今回のタイトルの「k:Do=」のとこ、時計回り90度回転させて見てみてほしい。 うわあ。見たことある人だねえ。誰だろうねえ! そう。ゴキゲン!スネ夫君!!である。 タイトルをひと目見た瞬間にわかってたぜ…という方。あなたは「気付く力」が僕並である。凄いかどうかはわからん。 本稿1文目でわかったぜ…という方。あなたは「気付く力」が僕よりちょっと低いかもしれない。またはタイトルなど読まずとも我がブログを読んでくれる、とても素晴らしい僕

      • 輝く特急座席とハンバーグ

        やあ。 高校生の頃。朝の最寄り駅。 有料特急に乗り込むスーツの大人たちを見て、何を思っていただろう。 「たかが1時間弱の椅子のためにサイゼリヤのハンバーグが食える金を出すなんて、奴らはとんだ出不精か大富豪に違いない。」 少なくとも僕はそう思っていたのだった。 人は変わるものである…… 今の僕には、あの椅子の安寧が、サイゼリヤのハンバーグ3食くらいなら平気で地面に叩きつけるレベルで目映く輝いて見えるのである。 ※サイゼリヤのハンバーグは責任を持って拾って食べます。美味しい

        • 「痴漢に違いないけどガッツリではないので現行犯で吊し上げるには気が引ける姑息な中途半端野郎」vs「冤罪を恐れる僕」 〜すげえ長い蛇足を添えて〜

          さてと。 社会人2年目に突入いたしました。僕です。 皆さん久しぶりだね。元気してた? 最近どう?僕はぼちぼちです。 しばらくブログを書いてない間、僕が何をしていたかというとですね。 ズバリ。社会人です。 いやー。社会人すごいよまじ。 週5で働くもん。そんなんできひんやん。普通。 働く人全てに感謝。皆に幸あれ。あと連休あれ。勤労感謝の日を5日間並べて9連休作るって公約掲げたら総理大臣なれると思う。 総理大臣で思い出したけど、世の中なんだか物騒ですね。皆気をつけてね。 そ

        月・帰路・Lost Days -4-

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        • つれづれ短編集
          4本

        記事

          要約すると「食ったら、その後2時間は寝るな。」という話

          今、金曜日の深夜0時を回ったところです。 非常に強い眠気を感じています。 運転はしてはいけないなと思えるレベル。 それでも僕は、寝ずにブログを書くのです。 更新をサボりすぎた引け目を感じているわけではなく。 はたまた、急にやる気が湧き出てきたわけでもなく。 はたまた、今日書かねば気が済まない話題があるわけでもなく。 夜ご飯を23時に食べたから、書いているのである。 (ここから僕は「健康促進系ブロガー」である。) というのも、僕こそは不健康大権現なのである。 不健康大権

          要約すると「食ったら、その後2時間は寝るな。」という話

          サラリーマンとトトロととろろご飯

          やあ。 今から書く導入はめちゃくちゃつまらないけど、本編は面白いはずだから。我慢して読んで。頼む。 ちなみにタイトルは語感が良かったというそれだけの理由でつけました。 ブログの内容とは2%くらいしか関連がない。とろろご飯に至っては登場すらしない。とろろご飯ファンのみんな、ごめん。 では、どうぞ。 2022年が終わろうとしている。 今年は、僕も、世界も、変化した。 と、なんの捻りもない総括をしてみる。 僕は2022年、大学生、塾講師の肩書を失い、ピチピチの新入社員、サ

          サラリーマンとトトロととろろご飯

          テレビはSNSに降参したのか

          いやー。暑い。 とんでもなく、暑い。 この間ね、露天風呂行ったんすよ。 で、のぼせたなー思って、 外で風にあたって涼もうとしたんすけど、 椅子が満席でね。 仕方ないなあ、お、丁度いい岩があるやないか。 ってね、腰をおろしたんです。 そんだら、尻に衝撃が走ったんですわ。 なんならジュッて音が聞こえた(幻聴) おしりが焼けてぼんじりになりました。 はい。本題です。 最近、テレビ番組がつまらないな、と思うようになりまして。 まあ、僕も歳を重ねてオトナなわけで、趣味が変わるな

          テレビはSNSに降参したのか

          世界は混ざっていない。

          宇宙には濃淡があって、銀河の多く集まる領域と、本当に何も存在しない領域があるらしい。 て、どっかで聞いたことある気がする。 お、待て待て。 信じるな。疑え。自分で調べてくれ。 さて、 環境が変わると、世界は変わる。 思っていなかった様相に、変わる。 顧みれば、今までずっとそうだった。 僕が顧みれるのは幼稚園くらいまでだけども、幼稚園を卒園し小学生になったとき、確かに世界は広がった。 そして、世界の広がった部分は、それまでの世界とは明らかに異質なものであった。

          世界は混ざっていない。

          作品に罪は無くとも。

          いやはやいやはや。 お久しぶり。まじで。 久しぶりすぎて、いつも冒頭どんな書き出しにしてたか忘れました。僕です。 なんでこんなに久しぶりかって? 実は僕、サラリーマンになりまして。 世の働く人々に敬意を抱きましたね。 勤労感謝の日は月イチで在るべきだ。 もうね、通勤の度にあの曲が流れるわけです。 「もよりえーきのーかいさーつーぬけーれーばっ」 ってね。 ピンとこなかった人は今すぐ聴いてきてください。 聴いてきたね。 彼らの曲は素晴らしくて、田中のマー君が日本シ

          作品に罪は無くとも。

          僕はどんな肩書を持とうとも、未完成でハナタレな人間である。

          今日は1321日目らしい。 僕が塾講師として採用された日からである。約1300日間にわたり、僕は「先生」を名乗った。 そして今日、講師として最後の授業を終え、僕は晴れて「先生」という肩書を肩から振り払った。 振り返れば、実に意義深い経験だったように思われる。 僕は教員にはならないから、今後の人生で「先生」になることはないように思われる。この1300日は僕の人生で唯一の「先生」としての生活かもしれない。 そんなわけで今回は、「先生」になってみて考えたことをひとつ、書い

          僕はどんな肩書を持とうとも、未完成でハナタレな人間である。

          社会構成主義ってなんなのだよ

          前回の記事に、友人がコメントをくれまして。 あ、まだ前回の記事を読んでいない人!読んできたほうがいいぞ!まじで! で、コメントなんだけど、 「社会構成主義的な生のありかたを追求するのにもう一歩踏み込むと違う見方できるかもよ(原文ママ)」 とのこと。 僕にはインテリぶる気なんてさらさら無いので、言わせていただこう。 何を言っているんだこの人は。何を言っているんだこの人は。え、何を言(以下略) どうも「社会構成主義的な生のありかた」について追求することにもう一歩踏み

          社会構成主義ってなんなのだよ

          【再考】なんのために生きるのだよ?

          あ、どうも。僕です。 寒いですね。とても寒い。(語彙貧) もうあと数か月もないのだけれど、僕はまだ塾講師なのである。当然、塾では大学入試の過去問題を解くのである。僕はそれを解説するから、これまた当然、僕も大学入試の過去問題に目を通すのである。 例えば現代文の問題に目を通すとき、それはもう読書タイムである。入試問題は、自然科学、哲学、社会学、はたまた小説。実に様々な文章から出題される。そしてそのたびに、僕はなにか知識を得るのである。ここで言う知識とは、「あれ知ってる、これ知

          【再考】なんのために生きるのだよ?

          一度寝かせると美味しくなるのだよ

          お久しぶりです。僕です。 ブログを更新するたびに、お久しぶりになっている気がします。このブログを始めた当初は毎日更新していたのに、そんなの大昔の話になってしまいました。今考えたら凄いことです。よっぽど暇だったんだろうな。暇人め。 熱心な僕のファンならお気づきだろうが、僕のブログ更新の頻度にはかなりムラがある。ドバっと更新する月があったかと思えば、半年くらい音沙汰ないときもある。 「熱心な僕のファン」が実在するのかはさておき、このムラについて少し弁明をしておこうという所存

          一度寝かせると美味しくなるのだよ

          雪積もる街、過ぎぬ蒙昧

          僕の住む街にも、雪が積もった。 ここは太平洋側の土地であるから、大雪が降るなんてことは滅多にない。故に、街の積雪に対する脆弱性はもはや議論の余地がない。公共交通機関は例外なく遅延し、僕も予定よりいささか遅れて最寄り駅に帰り着いた。 ホームタウンは既に人影少なく、暗く、しかし白かった。夕方まで降っていた雪は止み、降り積もった雪は踏み固められて透明に変わっていた。 慎重に、慎重に一歩を踏み出し、溜息を吐く。 「雪ってのは、面倒くさいもんだなあ」 子どもは無知蒙昧である。

          雪積もる街、過ぎぬ蒙昧

          見ないふりして、見えなくなって、そして僕はオトナになった。

          自慢ではないが、僕は達観していると思う。 僕の数少ない友人に、「僕の長所を言ってごらんなさい。」と尋ねれば、彼らは口をそろえて「情緒が安定していること」と仰るであろう。 私事ではあるが、つい先日、父方の祖父が逝去した。今年の3月に母方の祖母が逝去したときにもブログを書いたが、まさか1年に2度も身近な人の死に立ち会おうとは。人生、いつ何があるかわからないものだなあ。 祖母の逝去の際にいろいろ考えたことは、『生き切るのだよ』を読んでいただだければ。とってもいい話ですよ。自画

          見ないふりして、見えなくなって、そして僕はオトナになった。

          優しさとは

          こんにちは。僕です。 12月ってのは、師走って書くんですね。師が、走っとるんですね。冬と言えばマラソン大会ですからね。お寺の和尚さんたちも箱根に向けて走り出す季節なんでしょうね。 こんなくだらない導入(しかも本題との関連がない)をずっとやっているわけだが、早く本題行けよ!って、読者諸君は思っているやもしれんな。まあ、辞めないんだけど。 ああ、本題ね。優しさについてです。 というのも、最近とある機会がありまして、後輩諸君の「大切にしたい価値観」的なプレゼンテーションを拝