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自分の信じる社会的正義のためだとしたら誰かを攻撃していいの?

NHKから国民を守る党(以下N国)代表の立花さんがマツコ・デラックスさんを攻撃してから少し経った.(Youtubeで侮蔑し,出演CMの商品の不買を呼びかける,テレビ局に押しかけるなどの一連の行動は,マツコさんの「気持ち悪い」発言に傷ついた”被害者”だとしても,明らかにやりすぎで攻撃だと思う.)

マツコさんを攻撃したのは戦略で一番pvが稼げたからということらしい.けれど,これをN国の戦略として認めたり,褒めたりする声がネット記事やYouTubeを中心に後を絶たない.テレビで触れ,批判したのは爆笑問題の太田さんくらいだろう.新聞社等で触れるのは,スポーツ紙と週間紙ばかりだ.

対し,マツコさんを攻撃したこと自体を批判する声はそれほど見られない気がする.見られるのは、N国そのものに対する否定や嫌悪.失言は過剰なほどに叩くのにどうしてみんな触れないのだろう.

N国がNHKをぶっ壊したいと思うのは好きにすればいいと思う.けれど,それを達成するためだとしても,誰かを攻撃して利益を得るのっておかしくないですか? そういった”戦略”を取ったら負けるような社会にすべきなのではないでしょうか.

記者やコメンテーターはNHKの受信料だとか意義だとか,高尚なことにしか興味をもってないのではないのだろうか.それとも,分かっているけど語らない姿勢が正しいと思っているのだろうか.

それでも,燃やしてしまっては相手の利益になってしまう.こんなことをする人の利益にならない,ゆっくりとした冷静な視線が必要なのだと思う.

それは,N国だけじゃない.安倍首相に対する言葉もそうだ。たとえば、安倍首相が間違っていてあなたが正しいときなら「安倍、死ね。」というような攻撃的なヤジを飛ばしてもいいのだろうか。ワクチンや被災地,年金などの不安を煽りてていいのだろうか。大義という免罪符がありそうで,結局は自分の利益や承認欲求のためだろう.でもきっと,自分や相手の心にあるものが正義か悪かなんて証明できないから.言いたいことは一つ.

自分の信じる社会的正義のためなら誰かを攻撃してもいいのだろうか.


参考文献

N国党首・立花孝志の独占告白90分「マツコ騒動で月収は1000万円に」

立花N国党首、マツコをぶっ壊す!生放送中のスタジオ前で大演説

ホリエモンが明かすN国のスゴい戦略「ABテストで圧倒的にマツコさんのほうがバズったから、ターゲットを絞って攻撃した」

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