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「リロ&スティッチ2」ネタバレあらすじ感想

0,基本情報

2005年の作品

監督:トニー・レオンディス、マイケル・ラバシュ

時間:1時間8分


1,予告編


2,あらすじ

リロの家族=“オハナ”として、ハワイで暮らすことになったスティッチ。リロに思いやりややさしさを教えてもらい、“いい子”で毎日を楽しんでいました。リロは、島のお祭りで行われるフラダンス・コンテストに出ることになります。大好きだったママもこのコンテストで優勝したことがあると知ったリロは、自分もママのように素敵に踊って優勝したいと願い、スティッチと一緒に準備を始めます。ところが、スティッチの様子が何か変です。体の中の回路がおかしくなり、大暴れする“悪い子”に逆戻り!スティッチを救うことができるのは、リロやナニ、ジャンバたち“オハナ”全員の愛と勇気だけ!

引用:amazon


3,感想(ネタバレ有)

ディズニー低迷期を脱するかだっさないかという頃の作品だが、予想より面白い作品だった。


まず、スティッチというキャラクターが効いていた。「リロ&スティッチ」では自らの破壊本能からオハナの精神や善い行いについて学んでいくわけだが、本作はそれと対称的に、自らの考えに反して暴走し、スティッチはそれに悩む。鑑賞者は、スティッチが図らずも悪い行いをしてしまい、リロを傷つけてしまうシーンを見せられ、彼が悩んでいる姿に同情し、慰めてあげたくなること間違いなしだろう。人間界でも、自分の発言が自分の伝えたい意図とは異なる解釈を相手にされ、慰めるつもりが傷つけてしまったり相手を守るための行動が結果的に相手を傷つけてしまったりすることがあるかと思う。エイリアンでも起こる事案なら、人間でも起こる。それを子ども達に伝えようとしていたのだろう。(多分)


また、リロが選んだ選択というのも、ベターかもしれないが普通に好きである。リロはアロハダンスコンテストで母がリロと同じ頃に残した優勝という目標に向かってダンスの練習をしていたわけだが、最後に彼女が取った決断は「目標としていたアロハダンスの優勝どころか自分の演技を放棄し、オハナのスティッチを探す/助ける」というものだった。やはり結果以上のものを映画は求めた。目標を求めるなかで本当に大切なものに気づく/気づかせたかったのだろう。最後、既に終了してしまったアロハダンスコンテストの海上で、ジャンバやプリークリー、デイヴィッド含め、容姿や血の繋がりの壁を排除し、オハナ全員で踊ったのは心温まる終わり方であった。


デイヴィッド、プリークリー、ナニの浅い恋愛劇(にもなってないかもしれない)と、スティッチが死んでしまったという時にしんみりとした曲をかけ、すぐ復活するというありきたりな演出がなければもっとよかった。(数日経ってから生き返らせるとか、やり方はいろいろあったけど、あまりに曲が復活フラグのように聞こえてしまう。)

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