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☆ 動画(成果発表会)の感想文 ☆

だいたい書けたよ。

 限定公開の動画を拝見しての感想。演奏会ひと月半前ですからちょっと辛口かもしれないです。あと毎回同様、よくわからずに映像だけ見ているので、実情にそぐわないことを書いてしまっているかもしれないことはあらかじめご了承下さいませ。

01.三絃曲

 全体的に、弱々しいです。三絃はかっこいい方がいいな。自信がないのかもしれない。そこは練習量でカバーできるといいけど。
 ピッチが低いことが多いです。音程はしっかり。特に高音が難しいとは思うのですが、ハイライトは高音部にくることが多いので頑張って。
 そして、拍が甘い。なんかぬるっとして聞こえるのは、拍がど真ん中に来ていないせいです。機械的に聞こえるくらいきっちり、針の先で突くような感覚で演奏して下さい。(一拍をいくつで取っていますか?)
拍の取り方の過去記事を参考にしてみるとヒントが見つかるかも。
 

 一章。まず、章タイトルの「SWING」の意味をもう少し頭に置くべきか。揺れる(聴者をゆらす)、ノリを作る、というのは、何で表現するのか?
 これはリズムの形のとり方でしょうか。裏拍のきっちり感がほしいし、「音の粒の大小」でリズムをもっと強く作る。のんべんだらりとつながって聞こえてはいけない気がします。
 メロディとして一連を弾くのではなく、リズムを主体として、そこの内側にメロディラインがあるけれど、あくまで「主役はリズム感」。

 あんまりいい例になるか分からないけど、上記ノリノリのswing系のやつ。短音で作るパツパツにキレてる音、この刻む系の音はたぶん部活の楽器の中では一番三絃が得意とする音だと思います。ここ、楽器の特色、もっと活かす。
 リズムを強く作ると、「動感」が出ます。そこが全然今は足りていない。(それが出来てこそ、二章の「BALLAD」のしっとりが活かせるので。その「差」を、もっともっと作為的に作ること。そうでないと曲として成り立たない)

 で、二章、だいたい三絃さんが苦手にする滑らか表現。ここはわりと近いけど、もっと綺麗にしたいとなると難しいところです。一章が出来てからの方がいいのかな…
 ここは一章と二章が対比として際立つように、一章とは逆のことをします。拍はゆるくてもいいけど、美しく。とにかく動感よりも美しさ。
 音量バランスは、もう少しメロディラインが聞こえた方がいいですね。
 そのために、伴奏は一工夫。今は単調に「てん・てん・てん・てん」って同じようにやってますけど、「てん(てん・てん・てん)」って人工的に後ろを抑える方が自然でいいと思います。いいですか、伴奏は引き立ててなんぼです。邪魔くさいのはあかん。メロディの伸ばす音の間が綺麗に聞こえないのはそれだと思う。

 そして三章、「NEW」。二上がりの指定ですね。
 大幅に調絃が変わる場合って、三絃は楽器を持ち替えなくてもいいよね、このくらいなら出来そうかな…?なので、演奏会では時間とってもいいので、堂々と顔を見合わせてチューニングして下さい。(顔を動かす=演奏中ではないという表示です)
 耳でやれますか?耳だけで難しい場合はチューナーでささっと。
(オケならコンマス(バイオリンの一番トップの人ね)が一音(A)を出して、他のメンバーがそれに合わせて音を出し調整しますが、耳でできる場合は同じ方式でやってもいいのかもしれない。)
 で、終わったら、全員きちんと前に向き直って、構えて、そこから新しくスタートしましょう。

途中のスクイ、拍がずれていくのはなぜ…?疲れてしまうのかな。もし本番中にずれたら、音数の少ない方が合わせてごまかしましょう、つまりメロディラインが譲りましょう。しょうがないので。w

で、三章は、それまでのノリノリ vs 滑らかを踏まえた上での最終章です。あかるく朗らかに、軽快に。つまり、前二章のいいとこ取りをする構成です。こうかくと難しいかもだけど、メロディはメロデイとして唱い、リズム構成のフレーズはそこまで強くなくていいけどはっきり出して、という組み合わせで繋いでいきます。

 特に最後、「たんた・たんた・」という形で行くところ、のったらのったら演奏してはもったいない。もっとリズムを大事に、軽快に走って駆けて、お客さんをゴールまで引っ張っていって下さい。
(ここ、祭り拍子「チャンカ チャンカ」ってノリに似てて、阿波踊り的な部分があると思うんだけど、そういう盛り上がって踊っちゃう感じが欲しいですね、それで、あっけらかんと終わってくれたらいいのでは)

02.

 細かいことを言うようですが、礼の向きを中央へ揃えると綺麗に見えるかな。

 この曲は一名足りないというのは1箏が一人欠けていると言うことでいいのだよね。
[1] 音量バランス、最初のグリッサンドが大きく聞こえるのと、音の感じ、もう少しおしとやかがいいな…気合い入ってるけど、その勢いで花びらの筏が川を下るのかと思うと不安になりますね。もう少し柔らかいサラリ感がほしい。桜の花びらのやんわりとした感じに、春の水の柔らかさ。
(曲中で作者が何を表現させたいかをもう少し考えてみると、イメージがとりやすいと思う。この曲なら、春、花、水、それからまだあるかな?どんな感触のもので、どんな色のもので、というふうに空想を広げて下さい 例→「曲の解釈で…」

[2] ここ、「たらん…たらん…」って空間を広く取る音の作り、爪をかけて手を上げるともっと響きが残るので、試してみてほしい。主役の一音、爪でやるピッチカートのあげかたっていったら分かるだろうか。親指でもぽーんて上げる感じです。

[2]_03 一年生だからまだ難しいかとは思いますが、六の押さえのキープ。ここは目立ってしまうから、2箏の音が入るまでは押さえの左手を動かさない。指痛いとは思いますが、位置がずれてきてもいいから放しちゃ駄目です頑張って。

[3] 1.ピッチカートの位置が左右で離れています。同一線上をとった方が音質のばらつきがなくてよいはず。それから、ちょっと取り方が雑ですね。腕の構えは柔らかく、指先だけ力を入れて、もっと低い場所(絃ではなく箏の胴の中をイメージ)で響かせるように。手はそんなに上げなくても大丈夫です。大きな動作の方へ力が取られていて、あまり絃へ力が伝わっていないように見えるので、そこを変更するともっとキレイな音になると思います。

[4] スクイの返りの音が遅いです。少し爪が引っかかって聞こえる。遅れているのは全員です。その中でも一年生が遅くて目立っている感じ。
 連続音が均一に聞こえるように、個人練習を正確にやるように努力して下さい。(一年生は他の人に「タ・タ・タ・タ・…」か「タンタ・タンタ・…」か「タタッ・タタッ・…」の三種類のどれに聞こえるか、時々聞いてもらって下さいね)
 四年生は合奏にどれくらい参加できているのかな。返りの音が聞こえるように、練習の時だけでいいので、わざと返りの音だけ強く弾いて、一年生がずれを認識しやすいように工夫してみて下さい。
 ↑ 後からもう一回みたらやっぱり1箏の一年生は返りの時にけっこう爪が引っかかっちゃってるかも。動作に絃からの抵抗があるように見える。ここの改善、たとえば爪の面で絃を上げないとか、なにか方法が見つけられればコツを伝授してあげてほしいな。

 └ 曲全体の音量を、数値化して考える

[5] ここからフォルティシモ。1箏さん、その前のスクイよりも音小さく聞こえてしまうのなんでかわかるかな、…気が抜けたのもあるかもだけど、ここで全体の音を出す人数が減るんですよ。なので、ここは倍以上は気合い入れて、曲全体通しての(4人で弾く場合と遜色ない)fで鳴って聞こえるように計算してね。

 全体を100として、どれくらいを担当しなくてはいけないかを数値化すると、考えやすいかも。上記記事だと、ピアニシモの抑え方をメインに書いていますが、フォルテの作り方も多少。
 ここ実際は、一年生だとだいたい無理めなので、サポートの上級生が主として幅を作るはめになるから、サポートメンバーは当人比で300%~くらい必要になったりもするんですよ。(全体の人数とパート数にもよる、全体曲だと400%~とかデフォ)
 そういうときに音質を利用するのも一つの手です。↓

https://note.com/myoddsandends/n/n011b3d5a8dee

 こうやって、時期的には夏が終わったらくらい、弾けるようになってきたら(合奏に入ったら)楽譜の指定を個人練習に反映していく、その時の目安も考えておくのを忘れずに。

 で、[5]の1箏、弾くとき音の間隔が一定にならないのは、指先だけで引っ張ってるからかもしれない。ここ、手首ごとガッチリ固めて、ひじを後ろに引っ張って。そうすると大きい音が出やすいし、なにより音の間隔が安定します。fffだって怖くない。
(大きな音で出したいときは、爪の角度を縦めにして下さい)
 同じように、弾き下ろすときも、親指と手先を固めてひじで押すと安定するし楽です。(p2 L01-3、十九八七~ とか)

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└ 余談、ひじ使って「イエーイ

(余談。箏弾きは、ひじをメインに使います。基本の動きは、『イエーイ』です。って言うと、だいたい笑われるんですがw
 「イエーイ」、実際やって見てほしいのですが、手を握って親指だけ立てて動作するとき、なんと1箇所しか使わないんですよ。それがひじ。
 で、下向きに手を直して、いえーいって爪を絃に当てると、いい音鳴るから試してみwww
 これでフォルテの音が作りやすくなったりしないかな? 特に十七絃は「箏のように弾いてはいけない」って叱られがちと思うんですけど、このひじで弾くことをメインにすると、あの大きな楽器も扱いやすくなるのではと思います。

 で、お箏のお師匠さん達って、お年を召されると「箏ひじ」になるんですって。スポーツ選手がなる例えば「テニスひじ」みたいな、故障を抱えるらしいんです。それを聞くと、達人がどれだけひじを使っているかが分かると思う、逆に、ひじを使えるようになれば上達するとも言えなくもないのかもしれない。知らんけど)

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 それと、2箏の合わせ爪にじゃりじゃりって音が入る。爪のへりで絃をこすっているかもと思います。つまり、つまみが歪んでいる?というか、爪が絃に斜めに当たっている、のか???
 これはどの爪のどのヘリが当たっているかにもよるので、一概に直し方を言えないのですけど、そこの判別と解消…。自主練でやるなら、もしかしたら爪で消しゴムを摘まんで持ち上げる練習をしてみると、絃のさわり方が分かりやすいかもです。

 反り指だとなる可能性もあるんだよね、これ…どうやるのがいいんだろう。反り指なら反り指の人に教わるのが一番手っ取り早いんですけど、今いるのかな、反り指の先輩。誰かみてあげられるといいな。
 もし力ずくでやろうとして親指の爪が内側に入っているなら(これが多分一番多い例かも)、親指を「く」の字に曲げない、という練習でなんとかいけないかな…?
(いつだったか、反り指のひとの親指をテーピングで関節バッテンにキメて曲げられないようにさせて練習してもらったことがあったけど、それがこの合わせだったかまでは覚えていない)

--動画の続きはなくなっちゃったらしいので中途半端ですがここまででおわり--

 

03. 尺曲

 あっ これ一年の時から何百回も聞いたやつ…昔レパートリーが少なくて年間含めて数曲でぐるぐる回していたからw そんなことはどうでもいいですね
 新歓の時よりも音程が安定してきたかな!もうひとがんばりして欲しいけど、ぐっと進歩した感じがありますね。
 もうひと工夫をというなら、メロディラインの山と谷をもっとくっきりつける。特に一番高い音を一番美しく出すように、そこへ向けて上昇するように流れを作る。そうするとよりメロディの形がわかりやすく、立体的になって聴き映えがします。
 まだ歌う余裕がないのかもとは思いますが、できるだけメロディラインを歌うように心がけて下さい。

04.

あれ、十七絃の音が全然ちがう…絃替えました? 高音部は張りがあっていいですね? 低音の響きは削られた感じがある? 絃の太さが細くなったのかな(違っていたらごめん)
 1箏の人は座る位置はそこで大丈夫なのかな、ひじがすごく開いていて弾きづらそうに見える…手の位置ももっと端の方がきらきらすると思うけど。特に十七絃の音が粒が小さく締まっているので、今までよりもきらきらさせても合いやすいはず。

 ピントが合っていないので手の使い方、弾き方についてはちょっと言えないのですが、箏はもっと大胆に弾いた方が魅力的かも。十七絃はもっと低音が伸びるように、弾き方は工夫が必要になる場面がありそうかな…?
 これは自分でもどうだろうと思うのですが、十七の絃がパツパツの音になったので、今間までよりも張り具合、ピンを少し緩めに調整した方が響きが残るのかもです、今まではポヤポヤになりがちだったから「もっと締めて」って言ってたけど。色々実験してみて下さい。
 曲全体に厚みが出ない感じがします。それは楽器自体の低音の響きだったり、太い音を出す弾き方だったり色々ある気がする。

 └ G.P. 「動作で作る表現の形」を理解しよう

 あっ[9]末、「G.P.」で動いたやつは死刑です。G.P.は、完全なる静止です。ぜっっっっっっっったいに、動かないこと。手を上げたまま止まってて。見た目で理解らせるタイプの演出なのでこれ。

 章の切り替えについて。これはどの曲もそうなんですが。
 切り替えの時の「間」の作り方の実際としては、音の本体が減衰する > 残響・余韻が消えていく > 静寂(ここでようやく無音に達する) > 数秒置いて気持ちを切り替えて準備をしスタートする、という段階を経ているのを「見せる」ことで成立する。
 で、「間」、静かになったときに「動いてはいけない」というのは、これが「視覚効果」だからなんですね。

 ここのG.P.は、静寂=ゼロを「身体表現でより瞬時に・強力に・強制的に」あらわすといってもいいと思います。「間」の最初に必ずある、音の減衰と余韻のある時間を、静寂の表現(奏者の静止)によって一気に消し去り、より長く(強く)引き延ばし、人為的にゼロを表現する。
(それまで情緒的だった場面に切り込まれる人工的な黒、または空白の白、それがどれだけ美しいか、想像してみて下さい。この使い方、映像表現の中で見たことがある人は多いと思う。回想シーンへ飛ぶ直前とか、記憶を思い出す瞬間とか、そういう深層へ入る感じのやつけっこうあるかな)
 その静寂の強さを出すために、G.P.の直前はたいてい強音が置かれます。ギャップ、差違を使った演出でもあるので。なので、このG.P.をより美しく見せるのなら、その前の音を強く出して → 一気に無音(表現)へ持ちこむ。
 だから、ここは行末の箏と17絃、音的な強さがより求められる場面になると思います。今は音の太さ強さがあまり出ていないのでここは苦労しそう。
 絃が切れるくらいの(心の)強さで挑んでみて下さい。

 └ 10-

[10]、ここはG.P.のあとの静寂を上手く使って、もっと滑り込むように静かに密やかにスタート。ページ変わる前は前奏です。ページ変わってからがメインなので、そこを引き立たせるように、音として鳴らさないくらいでもいいくらい。

 └ [14]~ 6/8の表現

[14]、リズミカルに、と楽譜には表記。音ははっきり出されてはいる。しかし「リズミカルに」とは言うなれば、音にデコボコをつけて、という意味くらいでもいいです。つまり、音の大小を作って。全部同じような音でなぞってはいけない。特にメロディアスになった部分。

 しかもここから、6/8です。
 6/8といえば?=二拍子です。らら・らら」の拍の形をもっとくっきり。
 そして、一瞬でお客さんに理解させるために、最初の1小節がとっっっっても大事です。箏、アクセント強くいれて、誰がどう聞いても二拍子だろって大声で言う感じでやって下さい。
 二拍子って楽しい音なんですよ。もっとそこを表現してみよう。そうすれば巡る星の動きが楽しくなります。

 pとfの極端を行き来する、その構成はまだ音には見えてこないですね、ここ、強弱表現は主に箏が担当するので、もっと幅を作って下さい。十七絃は箏より差が作りにくい楽器です。そこは箏がカバー。
 フォルテの三音の和音は掴みにくいのでしょうか。もっとガチッとした音で取れれば、ここは迫力が作れてpとの差違が強調しやすいのですが。三音の和音でフォルティシモを連続させる、これ個人練習で頑張ってみて下さい。

 └ クロスフェード

 p9 L01、箏の単音の連続の処理がもう一工夫要りそうです。特に斗。一音目だけ普通に弾いたら、二音目から小さくスタートさせて上げていく方が綺麗だと思う。(意味分かるかな)二回目の四はもう少し繊細に音量を落としていくだけでいいかな。
 ここ形としては単純なので、それだけ強弱やりやすいように思われるかもだけれど。箏が四の連続で音量下げていくけれど、十七絃は逆に音量上げていくんですよ。これ、クロスフェードといいます。上手に演出するのは難しいこともある、この形を意識できてるかな? ここはメロディではないから、きっちり音量操作するだけでいいのでまだいいけど、あんまり気の抜けた音でぺんぺん叩いて弾かないように注意。

 └ リズムパターンの重ね様の、変化

[19]、ここでリズムパターンが変化します。そこまでは6/8で「たらら・たらら」の二拍子で来ておいて、いきなりfで「たら・たら・たら」の三拍子的になります。かっこで二音ずつまとめてある部分には注意!
 そこはアクセントを強くつけて。そうメロディらしい山谷がない(=別のもの(リズム)を見せたいから意図的にそう作曲されていると思う)ので、よけいにその「変化」を見せないと、聴く側が「???」ってなりそう。
 ここも、最初の1小節目から明確に導くこと。ここの切り替え難しいかもしれないけれど、見せ方を上手く切り替える。
 拍頭に入る数が多い17絃がリードをとった方がスムーズか。その直前の単音の重ねクレシェンドから、徐々にメインパートとしての主張を出して、その勢いでガツガツ持って行く方が楽かもしれないですね。ここは箏、fへ向かって三音の和音でのクレシェンド、音数も少なくてかなりきついですので。

 そして[20]、本来の6/8の形、二拍子に戻る。この戻り方、違いもきっちり見せないといけないです。二拍子と三拍子的なまとまりの見せ方は、アクセントが重要なキーポイントになる。f指定のさらにアクセントをつける勢いは、ここも十七絃で作った方が楽かな?
 そしてここは「たらら・たらら」と「たら・たら・たら」を組み合わせる構成。ここは難しい、二拍子と三拍子が同じ流れに乗って出てくるのを上手に見せないといけない。三拍子になる部分は、三連符的に変化のあるところをより強めに出すと、聴く側に伝わりやすそう。

 その上での[21]。パートごとで二拍子と三拍子の指定が違うという凄い場所ですねこれ…。
 括弧でまとめてある部分はそれぞれでアクセントをはっきりつける、そうでない部分はつけない、それくらいの差のつけ方でなんとか押し切ろうここ。
 で、箏のスクイの「四ス四、…」の部分、アクセント逆です。スのつく一音めを大きく弾かないと、ケツの鈍重な感じになって軽さが消えてしまうので、そこは弾き方直しておいて下さい。今は「四ス」なんだけど「ス四」にきこえてほしい。
 巾の押さえが一音上げの「オ」か…………これ柱が倒れそうで怖いんだよね、なるべく内側へ向けて斜めに押し込んで下さい、そうすれば心理的に力をかけやすいかも。(立奏だと巾の押さえが押しにくい感じがあるのは、これを苦手にしている私の気のせいかな…?)手も痛いと思う、頑張って……頑張って……

 └ ラスト、あまり盛り上がりませんね。

 ここは最初からf指定だし、もっと盛り上がって欲しい部分。何が足りないのかな。
 ① まず、気迫。疲れている?体力的な問題?
 ② それから、fの「表現」をどうするのか、考えて演奏されてない感じ?
 楽譜から見て、形として求められているのは、ラストの一行、箏には強アクセントで全部弾け、十七には圧倒的親指の爆発力で押し切れ、という感じだろうか。

 十七のf、指で弾いてる軽さしかないので、もっとひじから弾いてみて。ひじで押せ。もっと言うなら、前のめりの姿勢を使って、へそから前に押す。「腰を入れろ」というのはこれかなと思うんですが、この体全体使っての奏法の変え方」をもっと研究すること。

 箏は、三音の和音になると急に音がか弱くなる、それから雑音も入るので、指のかけ方がどこか改善が必要かもしれない。映像からは分からないので、どの指の爪から雑音がしているのかを解明して直すこと。
 その後で、それぞれの指のかかり方を見つつ、力の入れ加減を調整していくことになると思います。ここは時間がかかりそう。間に合うかな。
 三音のバランスが揃ってないんだけど、弾く場所にもよるのかなと思うので、場所によっての弾き方の調整も必要かな。
(これ、メールで去年10月に入部した二年生(ちょうど一年、二年目春頃の計算)の人だと教えられたのですが、始めて一年と思えばかなり弾けている方だと思います。すごいね。ここからブーストかければもっと上手になりそう。…サポート入った方がいいのかな私、三音の和音、苦手ではない方なのですが)

 箏も、体を使ったり、音の変化のつけかたは色々あるので要研究。

 で、奏者それぞれが整ってから。
 楽譜の面白さ、出だしの部分の裏拍での組み合わさりだとか、拍子の変化だとか、十七が音数増えてるけど同じ形のバリエーションであるとか、チラ見せ面白玉手箱になっているのを小刻みで見せるように演奏する。
 それ積み上げてから、ラスト一行へ突っ込んで、最後だけゆっくり、堂々と着地するといいのかも。

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 まだ書き足すかもしれないけど一旦終了しておきますね。あまり分かっていない状態で書けることが少ないというのもありますけども、お待たせするのもよくないかと思うので。

 参考になることがあれば幸いです。質問があったら聞いて下さい。

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