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テンポ、速さとイメージ(効果)

色々検索してると、”曲のテンポというものが、聴いている人間の活動にけっこう影響してくるらしい”、という内容の記事にたくさんあたります。

つまり、テンポには個々にイメージがあるだけでなく、人体に影響が出る(意図的に及ぼせる)ということかと。不穏な出だしですが続きます。w


ノリがいい音楽

…というと、どんなでしょうか。
動画サイトなどで検索すると、”テンションの上がる曲”、”アップテンポな曲”、というタイトルのものが多いです。なんだか、気分がよくなっちゃうような、そういう曲がジャンルとしてあるらしい。
BPM(Beats Per Minute、一分間あたりどのくらいの拍数か)で、110~140くらいがそのテンポらしく、活動的になってよいらしい。

ただ、速いテンポだけが「ノリがいい」要素ではないな、と思ったので、私の聴いた範囲で書き出してみますね。

曲の特徴として
打楽器パート(短い音でリズムを刻む楽器)がハッキリおもてに出る
・ウネウネ動く低音パート(妙に気持ちいい)
・跳ねるような動き(キレ・スタッカートが多い)、たたみかけるような繰り返し(バリエーション)のあるメインパート
・フレーズのまとまりの切り替わりが多い、細かい(構成が複雑)
突発的に(=カットイン)異素材的なパートが差し込まれる(機械的な音、人間の声など)
・パートのフェードイン・フェードアウトの時間は短く急速に入れ替わる
構成の切り替わりはカットイン・カットアウトを多用
・使用音域は広い(低音パート・高音パートがはっきり分かれる。絡み合ったときの面白さ)
・強調したい場面でリズムパートの四つ打ち(または空白、伴奏が消えてメインパートのみになる。=音の厚み⇔空白 のギャップ)

とにかく、次から次へと展開させて、飽きさせない。
主題(メインのフレーズ)の出てくる数は多いけど、細切れに色んなものが挟まれているので、「またか」とは思わないようにできているかも。(あと伴奏の厚みも変わってきたりする)

上記は動画サイトで、モチベーションアップ・ダイエット(中の筋トレ)・作業用BGM、などのタイトルがついているものを選んで聴いた結果です。
こういう曲を聴くことで、同じ反復作業、特に筋トレなどを「飽きさせない」んだと思います。たぶん速さだけではないんですね、テンションが上がったままキープさせるって。

ただ演奏するにはかなり速いです、140って。
(拍内の音数にもよるけど、実際は、スピード感を速さ(テンポ)で演出するよりも、楽器のキレや切り替わりのスッパリ加減等で演出する方が楽)

(四打ちのwiki、「BPMが120前後の4つ打ちは、人間が軽くジョギングをした際の心臓の鼓動音によく似ているので、この音を聴くだけで人は本能的に興奮する、または中毒性を持つ音であるなどとまことしやかに語られる。」と書かれているのですけど。
これ、同じように”ドキドキしている人間の鼓動音を間近に聞いているような気持ちになり、高ぶってしまう”とかいうR18ネタもどこかで聞いたことがある気がするので、まぁ何かの時にどうぞ。脱線w)

眠くなる音楽

対照的に、眠くなるテンポというのも。
だいたいBPM40くらいみたいです。

”眠れる動画”とかで検索すると出てきますが、曲自体が拍がないかのようなあやふやな、切れ目の分からないようなもので、うまくテンポが把握できない…w

曲の特徴として
・メインパートは音数が少なく、余韻を強調(または長く伸ばす音)
・伴奏はひたすらに途切れない伸ばす音(または長く響く余韻)
・リズム担当パートはない、曲中にリズムらしい規則性のある音が配置されていない
・ゆるく波打つような強弱はわずかにあったりする
・使用される音域はわりと狭い(高音部)
・構成は聴いてる分には全く分からない
・とにかくなめらかさ・ゆるやかさを強調

凹凸の少ない・緩やかな・切れ目のないようななめらかさが、「癒やし」「リラックス」「ヒーリング」という目的にあうのかもしれません。

実際こんな演奏されたら、多分寝るか瞑想にひたるでしょうね。笑


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テンポ (+ α

そうですテンポの話でした。
上記の極端な例から、「聴かせる相手に何を感じてほしいか」、というの、ある程度は操作できる気がしますよ。(不穏)
曲の特徴としてあげた「要素」を押さえれば、場面の演出のときに気をつけるコツもだいたい把握できそうです。

▼ 演出のとき。
「切り替わりで、テンポの変化にこだわるのは、伝わりにくいからやめろ」、というのは、実は「テンポ変更 ”のみ” で変化をつけた気になってしまうから」というやつ。(=ツールの使用が終着点)
「やったつもり」で終わってしまうのは、ちょっと足らないからなんですよね。組み合わせる要素を、シーンに合わせて取り込めれば、効果は出せると思います。

*テンション上げさせたければ、アップテンポの曲の特徴を。
*スローダウンさせたければ、ヒーリング系の曲の特徴を。

少し使ってみてもいいのでは。
(曲によります。まず曲を活かすところからね!曲に添わせて使ってねw)

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そんな感じで、曲の最初に見る設定「テンポ」の、有効な使い方(考え方)でした。その通りに演奏する必要はないけど、使えるときはうまく使おう。

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