憧れのラジコン製作ばなし その2

当然、Google先生、Youtube先生、Amazon先生を駆使して調査をする。

ラジコンと言えばタミヤのバギータイプという頭があるので、その線を検索する。

最近は自分で組み立てるタイプの他にXBと呼ばれる組み立て済みのものがあることがわかった。また、XBはトータルで組み立て式より安上がりな様子だった。組み立てる手間は無しで組み立て式と同じ交換パーツも使えるようだ。その点はポイント高い一方、XBに付属するプロポは機能がかなり限定されているという点が気になった。

子供と遊ぶことが前提なので、安全配慮のために、スピードが出過ぎないように簡単にスピード調整できる必要がある。また、プロポ、サーボ、などの言葉は聞いたことがあるが、具体的にどういう役割でどういう風に組み合わせて使うものなのかということがわからない。この手のもののあるあるで、組み合わせによってパーツが連動しない、設置ができない、などあるのではないか?という予感がした。そこを安全にクリアする必要がある。

そして何よりも、コロナ禍でそもそもXBの在庫がどこを探してもない。
Amazonにもなければ、スーパーラジコンという大手のラジコン専門店にも全くと言って良いほどない。どうやら、タミヤのフィリピン工場がコロナ禍で生産ができていない様子で、そこに巣篭もり需要がぶつかって、市場から一気になくなってしまったらしい。この状況はしばらく解消のしようが無さそうだった。

タミヤ以外で完成品という手も考えた。

いわゆる中華ラジコンと呼ばれる中国メーカー製のラジコンが実は最近強いらしく、AmazonやYoutubeで調べるとDeercと呼ばれるメーカーのラジコンが値段が安いのに本格的らしかった。確かにYoutubeで見ているといい走りしている。

今はラジコンに興味あるもののすぐに飽きる可能性を考え、これでもいいかな?と正直思ったのだが、逆に一度しかやらないのなら子供の頃の憧れの気持ちを満たしたい、という思いも優先し、一台目はやはりタミヤで行くことにした。子供のためのラジコンの体をとっているが、自分の為のラジコンでもあるのだ。いや、むしろそっちの方が強いかも。

個人的にはサクッとランチボックスか昔ながらのホーネットあたりのXBで遊べるといいかなーと思っていたが、残念ながら今はそれは叶わないタイミングらしい。

幸い、自分で組み立てるキットであれば在庫は普通にある様子だった。
プロポの調整機能の不足と在庫の無さが重なり、となれば、“自分で作るしかないな“と方向性が定まった。これにより後で苦労することになるのだが・・・。

プロポ、サーボなどの組み合わせの課題を解決できる方法を調べると、京商から“EPスターターパックプラス“と呼ばれるセットが一万円強で出ていることが分かった。

機能面はミドルクラスほどではない様子ではあるものの、XBに付属しているプロポよりは機能豊富で、スロットルを引いたときにモーターに流れる電流の量をノブで調整することができる様子。これであれば、フルスロットルにした際にゆっくりしか動かないように調整して子供に渡すことが出来そうだ。その他にも色々機能がついている様子。

プロポの他にもサーボ、アンプ、受信機がセットになっていて、さらにジャイロを搭載していると言う。最初からメーカーが選んでくれた組み合わせなら流石に動かないということはないだろう。

京商製のセットがタミヤで動くのか?というビギナーらしい心配があったが、“タミヤのランチボックスに搭載して問題なく動いている“という記事を本製品の数少ない商品レビューのコメント欄で見つけたので、多分大丈夫なんだろうと結論づけた。

ジャイロについてはYoutubeのラジコン系YouTuberの人のコンテンツを参考にしたが、ラジコンというのは、かなり思い通りに走らせるのが難しいものらしく、大体、滑りすぎたりして、思い通りの方向に進まないものらしい。

それを思い通りに走らせるような腕前に自分を鍛えるというのがラジコンの面白さらしいのだが、僕の価値観だと苦行にしか見えずそこに楽しみを見出せないので、買ったならサクッと良い気分で思い通りに走って欲しい。

ジャイロを搭載すると、“反則“と呼ばれるぐらい、初心者でも安定して走らせることができるそうだ。横滑りした際に車の進行方向に向かうように自動的に前輪の舵を切ってくれるのがジャイロの効果だそうで(カウンターステア)、これにより、確かにより安定してスピンせずに走っている動画がYoutubeに上がっており、見ていて安心感があった。子供がやるならますます絶対ジャイロが欲しい。

プロポの見た目的にもネットの写真で見る限り、XB付属のものより高級感があるように見えたので気に入った。

Amazonで調べると、たまたま安売りしていて1万円程度で手に入るようだ。
これからどれぐらい真剣にやるかどうかわからないが、1台目ならこれでいいかな。

数日後、EPスターターパックプラスが自宅に届く。
箱を開けずに眺める。なんだかワクワクする。

続く

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