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どのように日本政策金融公庫から創業融資を500万円調達したか

独立開業を志す個人にとって課題となるのが「資金調達(創業融資の申請)」。以前と比べて、金融機関からお金を借り入れる創業融資は身近な制度になってきていると感じます。

本記事では、実際に日本政策金融公庫に融資申請を行い、500万円の資金調達に成功した方へのインタビューを大公開します!
今後、独立開業を考えているという方は、ぜひご覧ください。

▼参考:そもそも融資とは?


融資申請者のプロフィール

Aさん
・50代男性
・1年前に個人事業でITコンサルティングを開業。
 より地域に密着し且つ安定収益を得られる事業として「まいぷれ事業」の創業を考える。

・「まいぷれ事業」の開業にあたって、自己資金200万円で、日本政策金融公庫より500万円の調達に成功

※プライベートな情報を含むため、本名や創業地域は伏せてご紹介いたします

融資が必要となった経緯

――そもそも融資が必要となった経緯から教えてください!

かねてから地域に貢献できる事業をやりたいとは考えていたのですが、個人事業主として始めたITコンサルティングだとその思いを叶えられず、もやもやしていたんですよね。

そんな時にたまたま地域情報プラットフォーム「まいぷれ」を見つけて、新たに「まいぷれ」で創業することを決意しました。
新規に創業するためには事業資金が必須となったので、自然と融資申請という選択をすることになったのが経緯です。

――その前に、個人事業主で開業された際の資金はどう工面されたのですか?

全て自己資金でまかないました。機材を集めるのに、大体200万円~300万円程度ですね。

実を言うと、この時も資金調達しておけばよかったと後悔しています。「資金調達」がそもそも頭の中になかったんですよね。
実際にITコンサルティングで開業をしても、思うように売り上げが上がらず、貯蓄を切り崩しながらの生活となっていました。

お金は借りられる内に借りておくべきだと、今は強く思っています。

――融資申請へのハードルや抵抗感は感じられましたか?

融資の獲得は、事業をやるために必要な手段だったので、特に抵抗などは感じなかったですね。
むしろ、まだ十分な自己資金を持ち合わせている状態だったので、今の内に借りなければならないという気持ちでした。

融資申請のスケジュール

――融資申請にはどのくらいの期間を要しましたか?

実際に準備を始めてから審査に通り、口座にお金が振り込まれるまで、大体2か月程度かかりましたね。
まいぷれ本部が提携している金融コンサルタントのサポートを活用したので、効率的に融資申請を進められたと思います。

融資申請の準備期間

――融資申請にあたって、どのようなものを準備されましたか?

大きく分けて2つで、事業計画書預貯金や資産状況を証明する書類を準備しました。
基本的には、準備したものを金融コンサルタントにお渡しし、金融機関向けに整えて提出していただくという流れで進みましたね。

――事業計画書を作る際に意識したことを教えてください!

特にポイントとなったのは、「創業の動機」「収支計画の組み立て」です。
金融機関の担当者に、いかに「この人にならお金を貸せる」「この事業ならしっかりと売り上げを立てて、返済も可能だ」と思ってもらえるかが肝になったかと思います。

――「収支計画」はどのように組み立てたのですか?

基本的には、まいぷれ本部から提供される事業シミュレーションを元に計画を立てました。このシミュレーションに、標準の売り上げ推移や経費が記載されていて、自分自身の計画に落とし込んでいくイメージですね。
そして、金融コンサルタントにも提出をして、より金融機関からの評価を得られやすいように調整を行いました。

――準備期間中で最も大変だったことは何ですか?

収支計画の組み立てが一番大変でした……!
現実的に必要な経費でも、金融機関から見て削った方が良いと指摘されることもありますので。
事業シミュレーション(まいぷれ本部から提供)や金融コンサルタントのサポートを得ながら、丸一日くらいでここを仕上げることができました。

逆に言うと、それ以外に大きな壁は無かったです。元々、自分1人で何でもやるよりは、専門領域はプロに任せて、自分自身の時間を作ろうと思っていました。
そこは狙い通りで、融資の準備を進めながらでも、個人事業の仕事の継続や創業にあたって必要な諸準備を並行できました。

金融機関の担当者との面談~入金まで

――担当者との面談について、対策はどのように行いましたか?

事前に金融コンサルタントと、想定される質問とそれに対する答えを打ち合わせました。
主に事業の内容や収支計画について、金融コンサルタントと認識合わせをした覚えがあります。

――当日はどのようなことを聞かれましたか?

自分からは、主に事業を開始する動機やきっかけについてお話ししました。その経営者がどのくらい事業に思いを懸けているかで、もし困難な状態となった時に、乗り越えられるか簡単に諦めるかなども変わってくるので、やはり金融機関としても気になるみたいですね。

――面談後の流れも教えてください!

結果が出るまでに、3週間程待ちました。

面談後に、金融機関の担当者から「追加でのヒアリングや資料提供の依頼があるかもしれない」と言われていましたが、自分の場合は特に連絡はありませんでした。
特に何も連絡がなかったので不安でしたが、3週間ほど待つとメールと郵送で結果が通達されました。

正式に融資を申し込む書類を返送して、大体1週間後には指定した口座にお金が振り込まれていましたね

振り返りや融資申請者へのアドバイス

――融資申請を振り返って、いかがでしたか?

もっと大変なものを想定していましたが、蓋を開けてみると、スムーズに進められたなと感じています。
「自己資金」はある程度確保できていましたし、「事業計画」もプロの手を借りながらしっかり整えることができたからですね。

――最後に、今後融資申請を考えている方へのアドバイスをお願いします!

とにかく「自己資産は手元に残しておけ!」の一言に尽きます。
貯蓄のみではなく、株式投資や不動産投資といったものも資産になりますから、そういったものも含めて融資の元手は多ければ多いほど良いかと思います。

――インタビューのご対応をいただきありがとうございました!


記者コメント

500万円の融資獲得に成功したAさんですが、ポイントとしては2つあったかと思います。

1、自己資金を十分に確保していたこと
どれだけ事業計画が良いものであっても、自己資金が無いことには融資の可能性がかなり低くなってしまいます。実際にAさんも自己資産は取っておけと、アドバイスされていましたね。

2、プロに任せられる部分は任せたこと
Aさんはプロに任せることで、金融機関向けに評価されやすい事業計画の作成や自分自身の時間の確保を行うことができました。
一方で委託手数料がかかるので、メリット/デメリットをしっかり把握したうえで、頼るかどうかの判断が必要になります。
※Aさんの場合は、まいぷれ本部提携の金融コンサルタント社に有料でサポートを委託していました

今後事業を始められる方にとって、少しでもお役に立つことができていれば幸いです!


地域情報プラットフォーム「まいぷれ」での創業の場合は、事業シミュレーションの作成や創業計画書の作成から伴走させていただきます!
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