myrrh

美味しい野菜、綺麗な花を探す日々 地球と身体に優しい暮らしをしています🌿

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マガジン

  • 英国暮らし〜a cup of tea

    英国暮らし 時々仏蘭西

  • 小説

    好きなお話を書いています。

最近の記事

フジ子・ヘミングに寄せて

今朝、メールで知った。 フジ子・ヘミングさんが亡くなられたと。 わたしの人生には無くてはならないピアニストだった。 海外暮らしで 泣きたくても泣けずに踏ん張っていた頃 いつもフジ子・ヘミングをかけていた。 イギリスのバンガロータイプの家の2階には 広い踊り場があり、 屋根に沿った三角形のそこは 大きな天窓があって 星降る夜が眺められた。 疲れ果てて備え付けの形も崩れたソファに横たわり 空と雲を眺めていた。 ラカンパネラが終わるとまた初めから聞き直し。 フジ子・ヘミングの悲し

    • さくらと春

      暖かな1日だった。 朝起きたら 昨日のしとしと雨から一転の春の青空。 駅前に用事があり朝早く出かけたのだった。 少し贅沢な昼食を摂り 少々食料品を求めてから 街には長居せずに車に乗った。 帰り道、 流れゆく景色にピンク色の木がポツンと見えて さくらだ、と嬉々とする。 先日見に行ったらまだ半分は蕾だった 桜並木で有名な公園へ寄ってくれと家人に頼む。 実は最近誕生日を迎え お祝いの昼食であった。 なんとケーキまで買ってくれたそうで 一際嬉しく思った。 幾つになっても 誕生日の御馳

      • 寒い日の喫茶店

        昨日からかなり冷え込んでいる。 お腹が痛くなる様な寒さだ。 今日は祝日で 家族が駅前の商業施設ビルに 限定品を買いに行くとの事で便乗した。 朝早くでるからと いつもより早寝をし 指定時間に出発出来た。 空気は寒くて足先が凍えた。 開店少し前にビルに到着し、 家族の用事の間自由に出来るので 久しぶりに珈琲で有名な店に入る。 何十年ぶりだろう。 当時でも珈琲一杯800円だったけれど この御時世、 令和まで保っているとは人気があるのだなと思う。 店の前には白髪の執事みたいな人がい

        • 紅茶とプリン

          2024年、一月である。 それももう終わりに近く 節分が近い。 元旦から能登地震が起こり 暗澹たる気持ちで過ごした一月であった。 悪い事が噴き出している日々のニュース。 人は自然の影響を受ける者だから 災害や政治のゴタゴタ等が続いていたら がっくりときて当たり前ではないだろうか。 モヤモヤした気持ちの中、一月の最後の日曜日。 ふと、若かりし頃に大好きだった料理研究家の本が目に止まり昼間の半身浴に持ち込んだ。 最近、この髪を洗う行為が大変で 出かけなければ毎日等洗わなくなっ

        フジ子・ヘミングに寄せて

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          失われた時または物

          昨年の12月に都会から田舎へ 引っ越した。 12月になり 年が終わってしまうと思って 慌てて書いている。 それまで普通だった暮らしは 一転して 無農薬の野菜を買うのも大変になってしまった。 大きな都市なのだが 自然食品店が3店舗(私の知る限り)しかない のです。 この衝撃はキツかった。 それから自分が甘かった。 不況のためなのか他にもあったらしい 自然食品店が閉店していたのだ。 ネットスーパーフル活用であるが 新鮮な野菜は手に取り選びたい。 毎日の暮らしである。 ポチって届

          失われた時または物

          春になれば

          突然、草花達が芽吹いてきた 春がきたのだ ついこの間までは朝が寒くて辛かった 寒い中、眠い目を擦りながらストーブに火をつけ やかんをかけるのが朝の始まりだった。 今朝起きたら リビングは陽の光が溢れていた。 暖かくて幸せを感じる。 庭の木々も緑の芽をつけだしたし 何より大好きな春のお知らせ、 フリルパンジーが咲き出した。 長い冬が終わって景色が緑に変わっていく さあ、何を植えようかなと 光の通る居間で考えている 茶色のポットの補修した蓋がまた割れた

          春になれば

          真冬の引っ越し

          窓から冬の弱い光が差し込んでいる 太陽も雲に覆われてぼんやりと見える 眠くなる 部屋に入り込む橙色の柔らかな日差し 仕事をする気を削いでしまう 半年ぶりに今書いている 何という年だったのだろう わたしは人生で初めて消えたいと思った それも何回も 精神が完璧に参っていたし 身体も痛みを抱えながらよく動いてくれていた 引っ越しが無事に終わった事は 奇跡に近かった 到底、越えられないだろうと思った 大きな山を越えなければ 生きていられない状態だった

          真冬の引っ越し

          梅しごと

          おはようございます 梅シロップの季節になりました 今年も梅の実の予約をして 届いたのが一昨日。 最近、 梅雨の湿気で全くやる気が出ない日々だが 梅シロップは美味しいし 飲んだだけで身体が楽になるし いい事づくめのこのシロップを 作らないわけにはいかない、と エプロンをしてまず梅の実を丁寧に洗う。 梅に傷は殆ど無くて 緑や黄緑、ほんのり赤い色が混ざった 何とも可愛らしい姿に嬉しくなる。 綺麗になったら サラシで一つ一つこれも丁寧に拭いて 頭の芯を

          梅しごと

          つくしの裏庭、それはシリカ

          大変な地震だった 夜中の11:36だったか 寝室のシャンデリアがシャラシャラと 頭の上で鳴って はっと目覚めた。 あの揺れである。 東日本大地震の時の様な 巨人に家ごと揺さぶれてる感じの揺れ。 嫌な感じがした。 よその地震の時は大音量で鳴るスマホは 沈黙したままだった。 なんでだろ。 少しの津波があったみたいだけれど 東北に甚大な被害がなくて本当に良かった。 まだ傷が癒えていないだろうに なんで同じ震源地なんだろうか。 もう再びあんな震災は

          つくしの裏庭、それはシリカ

          心に響く

          今日は秋から弾いていたパルティータ2 BWV826 が終わった。 バッハは 両手が合わさって曲が弾ける様になるまで 本当に時間がかかる。 暗譜が難しいと先生に話したら 『バッハは暗譜するのは難しいですよ。 リヒテルですら譜面を見ながら弾いてるくらい』 との事。 だったら両手で弾ける迄に 秋から冬になってしまっているが わたしにはその位の練習が必要なんだと思った。 それにしても今回も 右脳と左脳が溶けて曲となるまでに 果てしなく時間がかかってしまった

          心に響く

          吐き出す

          最近、突然感情が爆発する事がある 人生、我慢が多かった 苦労して夢が叶う、よーな時代であった がしかし 今はどうなったのか? 老後は静かな緑に囲まれた 小さな家を買って 大きな犬と小さな犬と暮らそうと思っていた 時々雪が降るけれど 豪雪地帯ではない、便利な地方都市の郊外で。 小さな夢である。 ささやかな幸せ。 一人では使いきれない桁のお金が 地球のわずか一握りの人達に集中している。 パンデミックでその資産は倍になり 長者番付には隣国の人達が沢山入

          吐き出す

          ハッピークリスマス⭐︎

          ハロウィンが来たらすぐにクリスマス🎄 これは毎年私が使う言葉 今日はクリスマス🎄 2週間前、 数年ぶりにケーキを作りたくなり 予約しているのにも関わらず 作った 久しぶりだったから クリームの硬さがデコレーション部分が緩く 少したれっとしている が 美味い♡♡♡ ケーキだった🎂 が 残ったクリームを舐めたり たくさん食べたから 2日ほど胃がおかしかった 家族にも食べ過ぎて気持ち悪いと言われてしまった これが手作りの難点である しかしクリー

          ハッピークリスマス⭐︎

          わたしの暮らすところ

          久しぶりに書いている コロナ騒動が始まり 自分の生きてきた道、 どう生きていくか 今までの延長では生きられないと 確信した。 賽は投げられた まさか、今世でこんな経験をするなんて… 今年の正月は脳がぐらぐら揺れるような 衝撃を感じ 普通に暮らす 暮らしを丁寧に 呼吸を意識 祝詞⭐︎をあげる(かなり大切) 溢れる情報をシャットアウトする事等が 心を保つと知った 久しぶりに書いてみると やはりとっ散らかっています、文章が わたしが揺れているのだ

          わたしの暮らすところ

          オジギソウの花

          おはようございます 今朝、玄関ポーチの花の世話をしていたら 緑のオジギソウに丸いピンクの花が見えた。 初め気がつかずに 千日紅でも紛れたか? と思った。 オジギソウは 細いシダみたいなナヨナヨした葉を茂らせ 触れるとパタンとその葉を閉じる 子供には面白くて仕方ない植物🪴です 子供の頃、 親戚の広い庭にそれがあって 触れると葉が閉じるものだから 夢中で開いた葉に触っていた。 今年の春頃に 近くのガーデンセンターにそれを見つけ 思わず買ってしまった

          オジギソウの花

          7月の終わりに

          暫く書くことが出来なかった 忙しい訳でもなく暇な訳でもなかった。 ただ毎日を暮らしていた。 気づくともう7月が終わる… なんだか6月には出始めのスイカ🍉を たくさん食べたり 枝豆を毎日茹でたり 旬の食べ物を楽しんでいたのだけれど スイカ🍉は思った程食べたくなくなった 毎年 なんなら9月まで食べていたんだけれど。 閉塞感と夏の暑さに 気持ちが浮上しにくいなと思う今日この頃。 けれどもう8月になる。 暑いとはいえ秋の気配も漂いだす。 折角の夏だから

          7月の終わりに

          梅シロップ

          朝から梅を洗い 丁寧にサラシで拭いて 一粒一粒芯を楊枝で取り出して 梅シロップを漬けました ああ、もう春が終わって梅雨になり 夏が始まるのだな 毎年毎年 梅の時期にシロップを漬けて 暑い夏の盛りの 家族の健康を守ってくれる梅シロップ 一口飲むと 泥のような疲れが いつのまにか飛んでしまう 香りも甘さもちょうど良い 大抵 秋風が吹く頃に無くなってしまうから 今年はいつもより1キロ多く漬けた 足が弱くなった母はもう 梅シロップを作らないだろう

          梅シロップ