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話題の緊急避妊薬について知っていること

昨年11月に試験販売が開始された緊急避妊薬。全国約145軒の薬局で実施されています。

ところで、みなさんは緊急避妊薬についてどれくらい知っていますか?

女性だけが知っていればいいのでしょうか?
そうではないと思い、
男性目線から見たこの話題を解説してみました。

☆緊急避妊薬とは?

緊急避妊薬は、意図しない妊娠を防ぐための薬です。国内では医師の処方箋が必要となりますが、厚生労働省の検討会が医師の処方がなくても適正に販売できるかを調査研究するため、一部の薬局で試験的に販売が始まりました。                        以下の記事引用

☆緊急避妊薬の使える期間

性行為から72時間以内

☆年齢制限について

試験的に販売されている薬局では16歳以上は処方箋なしで購入可能
ただし、16歳以上18歳未満は保護者の同意必要

16歳未満は産婦人科医を紹介され、医師の処方箋が必要

☆販売価格


約7,000円~9,000円

※詳細の条件は以下のとおり


販売できる方
緊急避妊薬を購入して服用を希望し、研究参加同意をいただける16歳以上の女性(本人)
調査研究として本人確認を行う必要があるため、身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、健康保険証等)のご提示を求めます。
未成年(16歳~17歳)の方は、研究参加にあたりご本人に加えて保護者等の同意が必要です(人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針の定めによる)。保護者等の同意がない場合は販売できません。同意を明示する方法は研究で定める方法のみに限定されますので、薬局への同伴が必要です。保護者等にも本人確認が必要なため、身分証明書(同上)の提示を求めます。


販売できない方
・男性
・代理人
・研究参加に同意いただけない方
・妊娠している方
・妊娠が心配な性交から服用までの時間が72時間を超える方
・身体の状態によって緊急避妊薬が使用できない方(重篤な肝障害がある等。質問等により薬剤師が判断します)
・性交同意年齢に達していない方(16歳未満)

以下厚労省医薬局医薬品委託事業サイトより引用


https://pharmacy-ec-trial.jp/

☆製剤について

ノルレボ錠1.5mg
「レボノルゲストレル」というホルモン剤を成分とする錠剤

排卵を遅らせる作用などがあり、性行為から72時間以内に1回服用することで、80%以上の確率で妊娠を防げる

副作用は子宮からの出血や頭痛などが報告


☞わたしの感想

まず日本で処方箋なしで購入できる医薬品は、OTC医薬品とよばれてドラックストアで購入できる医薬品のことをいいます。
今回紹介した緊急避妊薬のようなセンシティブな薬は、どうしても病院で医師の診断が必要であり、すなわち処方箋が必要とされてきました。

昨今の望まない妊娠をする女性を守るため、厚労省の検討会で試験的に導入された処方箋なしで購入できる緊急避妊薬。
賛否両論の議題であると思います。
男性側からすると他人事のような話と感じている人もいるでしょう。
あるいはこのことで悪用されて、避妊をしなくなる男性パートナーもいるかもしれません。

みなさんに知っていただきたいのは、試験販売であるということです。
どこの薬局でも手に入るわけではありません。
各都道府県に数店舗と考えてよいでしょう。
さらに、試験研究のためにアンケートに回答する必要があります。デリケートな部分があるだけに精神的にもきつい部分があるのではないでしょうか。

今後一般発売に至る経路としては、この試験販売の結果によるところだと思います。
海外ではできて日本ではできない、そんなことを少しでも改善するためにこの試験販売の成功を願います。

そもそもこの緊急避妊薬が必要となる状況を作らない努力が必要です。特に女性ばかりがターゲットとされる話題なだけに、男性が避妊をする努力が大切ではないでしょうか。パートナーを大切にする気持ちこそ男性の義務であると考えます。




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