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私がポルトガルへの旅を決意するまでの物語を書き記しておきたいと思います。


来月1ヶ月間、旅に出ることにしました。

3/2大阪発、3/30成田着。訪れる国は、モロッコ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ。海外一人旅は慣れているのですが、1ヶ月の間に複数の国を移動することや、言語が全くわからない国を訪れるのは初めて。2泊3日のラクダ旅inサハラ砂漠もノリで申し込んでみたりと、今まで私が経験してきた海外旅とはひと味違う体験が待っていそうで、今からワクワクが止まりません。

でも、今回の旅にはもっと大きくてとても大切な意味があります。

そのことについて書き始めると、とても長くなってしまいそうな気がしています。けれど、この旅の背後にあるさまざまな想いや経緯について、きちんと書き残しておきたい気持ちがありますし、もしかしてその部分に興味をもってくださるかもしれない方に、私の胸のうち(あるいは、この旅に至るまでの私の物語)を知ってもらえたら、それはこのうえなく嬉しいことです。なので、やはり書いてみたいと思います。

それでは、はじまりはじまり。

吟遊詩人になりたい

まずはここから書いたほうがいいような気がします。吟遊詩人になりたがっていたのです。子供のころからずっと。大人になってからもずっと。私のこれまでの人生は、ただひたすらにそのことを追い求めてきた足跡だったと。去年、無名人インタビューを受けさせていただいて、そのことが強く深く自覚できました。紆余曲折にまみれて継続性もなければ一貫性もない、何もかもが中途半端なことばかりの自分の人生。しかしその真ん中に「吟遊詩人」という言葉を置いてみた瞬間、突如としてバラバラだったものの全体像が明らかになった感覚がありました。今までの全部が「吟遊詩人」という在りようを追い求め続けてきた(今なおその実現を諦めていない)ストーリーであるのだと。自分の中にずっと存在していた揺るぎないものが、力強く立ち現れてきたように思われました。であれば、本気出して目指してやろうじゃないか。

……なんて、何もなく思えるほど私は自信家ではありません。「ほんとにそれでいいんだろうか」と事あるごとに逡巡する私に、たくさんの方があたたかいエールを送ってくださった。さまざまな角度からの後押しがあってこそ、今思い切って振り切っていく勢いを持つことができています。

とても大きかったのはやはり、星読みyujiさんからゆじおしゃvol.21(1:33:20~)にて「8Hに太陽DHと木星までいるんだったらもうガチで吟遊詩人!」と、とても力強い太鼓判をいただけたこと。そして、せいりせいとんタロットのchikako..さんのリーディングで「行きなよ。むずかしいことは考えなくていいんだよ。」というメッセージをいただいたこと。from bpmさんが、私の歌声についてnoteに綴ってくださったこと。コズミック・コンステレーションの場で、「歌とともにあることで、私のなかに息づく天体たちは、みずみずしい喜びに満ちて、生き生きと躍動し始める」ということを、そこにいてくれた人たちとともに、音楽にあわせて舞い踊りながら全身で味わったこと。

もっとさかのぼれば、火星サイクル手帳でいつもお世話になっている心理占星術家nicoさんに2019年の終わりごろに鑑定をしていただいたとき、こんなお言葉を頂いていました。

マルチな不思議な肩書きをつくって、同じ世代の人の勇気になってくれればいい。

土星:不思議な肩書きを名乗り
月:自分の居場所を作り
海王星:5H的なビジョンを描き
火星:行動化していく

これを本気で自分の自己表現にすることができたら、これがそのままお金を生み出す、太陽として影響を与えていく価値になる。
肩書きは欲しい人。ただ好きなことをすればいいというのではなく、役割や方があったほうが動く。さかなクンみたいに、イメージを先に作るほうが早い。先にキャラクターを作って、それに見合うようなライフスタイルをやっていけると良い。
太陽火星45度をやるってことは「この人なんか変わってて変だよね」って言われる覚悟があるかどうか。山本太郎さんや江頭2:50さんのような。隣にいたら、ちょっと怖い。あなたがやりたいことやろうとしたらみんな一回すごい引く。友達みんないなくなる覚悟する。これができるか。最初に評判とか共感を期待してたらちょっと火の活動はできない。
「こういうことやっても生きられるんだ」「こんな好きなことやってても人って生きていけるんだ」という不思議な勇気を与えられる人。江戸時代の人のように、本来はどんなことしたって生きていけるはず。そういうサバイバルの人。
自分がリーダーシップを発揮して自分で場を作って動かしていく。自分発信でつくっていく。言葉の力を使って自分の良いと思うものを発信していく。そうやって世の中を良くしていく、光を届けていくのがあなたのやりたいこと。それをやっていくことでチャート全体が輝いていく。
誰か任せにしても動いていかないので、自分で動きを作ったり自分で活動を作っていくのが大事。その奥の方の背景に「一人でも多くの人が幸せになってほしい」という願いを持っている。

nicoの心理占星術セッション鑑定より

もう4年前の鑑定なのに、今読んでもらったかのように色褪せず、「まさにそれ…!」と勇気づけてもらえて、進む方向を指し示してもらえるような内容です。占星術に出会ったのは2011年でしたが、マイナーアスペクトまでガッツリ読んでもらったこの鑑定で初めて、本当にしっくりくる自己像が定まった感覚がありました。そしてこの数年間、ずっとこの言葉を羅針盤にいろんなことを模索して取り組んできたのだと思います。でも一方で、覚悟と開き直りが足りなかったために、なかなか芽吹きませんでした。数年経った今、やっとすべてが「吟遊詩人」というところに結実して、真の意味で、本気出して、取り組んでいけるところまでたどり着いたと感じます。

ちなみに、吟遊詩人とはなんぞや? について。以前stand.fmで少し語ったこともあるのですが、私が自身の活動を定義づけるにあたり用いている表現としては「旅と歌と物語を生業にしている人」とか「歌いながら旅をして、物語を語り伝える人」です。日本における琵琶法師とニアリーイコールな存在。アニメのキャラクターで言えば、『ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の重村悠那、『犬王』の友有のような人物像です。

旅と歌と物語を生業にする。
つまり、それらに関する活動で生計を立てられるようになる。

それが今の私の目指すところです。【歌】については、想いを作詞していきたいなと思っていくつか制作中であったり、オリジナル曲を作ってもらったりボイトレを受けていきたい願望(野望)があります。【物語】については、「ナラティヴ・アプローチ」をベースにした愚痴聴き屋さん(仮)を今年中に始動させるつもりでいます。いろいろと構想ばかりが先走ってしまって大変なのですが、ひとつひとつ着実に具現化していきたいと思っているところではあって。

2024年3月、まずは三本柱のひとつである【旅】についての活動を実践してみよう! というのが、今回の旅を催すに至った根底にある動機です。

ちなみに、去年の5月頃に大塚ミクさんの『言葉の店』で作っていただいた私のプロフィール(キャッチコピー)がこちら。この言葉に導かれて、今書いたような意識にまでたどり着けたような気がしています。

あなたが語ることで 世界が動き出す
わたしが歌うことで 居場所が生まれる
自分を生ききる人。
旅先でたまたま出会った人にそっと打ち明けるように
あなたの物語を聞かせてください

旅を生業にするということ

今回、自分にとっていちばん大きな挑戦は、「旅の資金をみなさまから募らせていただく」という部分です。そういうことができたらいいなと思いながら、ずっとブロックがかかっていた部分に思います。「自分の楽しみのためのお金は自分で稼ぐべき」「クラウドファンディングのような呼びかけをするならば、社会的意義のあることでなければならない」というように。ちょっと話はズレてしまうかもしれませんが、クラファンに限らず、仕事や活動全般についても「有用な知識や高いスキルの提供で社会に貢献する必要がある。その対価としてお金が頂けるのである」と思っていました。それがこの数年間で、少しずつ変容してきました。様々な角度から。

ひとつは、楽しんでいいのだということ。楽しんでいる人から発せられるバイブスは、この世界を幸せにしていくのだということ。社会貢献という言葉にすら縛られる必要もないかもしれなくて、それでもどうしても考えたいならば、「思いっきり楽しみながら日々を過ごすことこそが、全世界に対する多大なる貢献である」くらいに捉えちゃっていいんだってこと。QUANTAというオンラインコミューンに関わる方々がよく口にされる「play Earth」という言葉の響きが、本当に素敵だなと思います。また、「何かに気兼ねすることなく心からの自分を素直に楽しんでいる人を見ると、すごく幸せなきもちになるんだな……」と気づかせてくれたのは、Kiinaさんでした。

ふたつめは、何かを望むことや叶えたい願いを口にすることにはキラキラとした素敵さが宿って、ひとの心を動かすのだということ。先日本屋さんに行ったときにふと目を惹かれて『誰が勇者を殺したか』という小説を購入しました。決め手になったのはあとがきです。そこには45歳でライトノベル作家デビューを飾った作者の「この作品で本屋大賞を取りたい」という想いが綴られていました。その言葉の運び方がとても美しかったこともありますが、私はそんな作者さんの力強い在り方に心揺さぶられ、そのページから勇気を受け取り、あたたかな気持ちに包まれました。高い理想を掲げることは、それ自体に眩しいほどの光のパワーが宿り、周囲の人の心にともしびを灯すのかもしれない。そんなことを思わされた出来事でした。

みっつめは、すべてはエネルギーの循環なのだということ。我欲から離れて、この世界(あるいは宇宙)が私に託した役回りを抵抗なく果たすとき、唯一無二の自分の持ち味を素直に解放・放出したとき、きっとすべてはつつがなく、いい感じにまわってめぐっていくのだろう……と。(アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』の台詞「やりたいこととやるべきことが一致するとき、世界の声が聞こえる」のような感じ。)最初は「そんな都合のいい話があるかい! 眉唾だ!」ととても受け入れ難かったけど、徐々に「きっとそうなのだろうと信じてみたい」と思うようになってきているところです。メンタルモデルでおなじみの由佐美加子さん著『お金の不安と恐れから自由になる! - 人生が100%変わるパラダイムシフト -』や星読みyujiさん著『神さまと顧問契約を結ぶ方法』などを読むうちに、少しずつ価値観がほぐされてきているのだと思います。

他にも、もっとダイレクトに「私も挑戦してみよう」というバイブスを受け取った出来事もあります。去年の12月、QUANTA JINGUMAEにてオーストラリアから帰国したばかりのyukinaさんにお会いしたことです。クラウドファンディングで旅をしたお土産話を聞くうちに、私自身が初めてワーキングホリデーやバックパッカー旅をしたときの記憶が揺さぶり起こされ「ああ、今すぐ海外に旅に出たい…!!」という衝動が沸き上がりました。また、その場には去年with me with youでのセッションでお世話になったみほこさんもいらっしゃいました。(セッションの感想を語ったスタエフ。)みほこさんは今年から「旅するスナックママ」として始動されていて、今年1月には京都で第一弾を開催。そんなふうに、私の理想の未来像をすでに実現されているおふたりから直接のエネルギーを頂いたことはとても大きかったです。

ふと連鎖的に思い浮かんだことがあるので、どんどん話が逸れていく気がしますが気にせず気ままに綴ります。去年の10月、井出武尊さんの大人のお絵描き教室in兵庫に参加したときのこと。この時の自己紹介で、私は初めて他者に向けて「吟遊詩人になりたいと思っています」と表明をしたのでした。すごくたどたどしかったけれど。でもこの場に集まっている人たちであれば、それが何かはわからないものでも受け取ってくれるだろうという期待と安心がありました。だから勇気を出して言えたし、実際、すてきだねというような雰囲気で受け止めてもらえました。

さらに話が冗長になっていきますが、気にせずいきましょう。私はなにかと「何を言っているか意味不明」「ちゃんと言いたいことを整理してから話しなさい」と言われがちな人生を送ってきました。ゆえに、私の頭はおかしいのだ、私の考えてることはすべて間違いなのだと思って、大学生くらいの頃から想いや考えを口に出すことを止めました。しかし社会人になるとそうも言ってられないので、「伝え方の教科書」的な本を何十冊と読んだりビジネスセミナーに通うのですが、一向に状況が改善されないために自尊心はズタズタのボロボロになりました。(キロンふたご座とか水星土星スクエア的な話だなーと思います。)

そんな過去を経由しているからこそ、ありのままの自分の内面世界を、ちょっと不可思議な言葉遣いでもって表現しても、まずは一旦そういうものとして受け止めてもらえる……ということのよろこびは、私にとってとてつもなく大きいのです。だからナラティヴ・アプローチが好きということにもつながりますし、私自身もそのように他者の言葉を受け止めたいと常々思い心掛けているところであります。

この流れでこの話もしちゃいましょう。そんな感じで大学生の頃からが私の暗黒時代でした。完全に心を閉ざして、コミュニケーションを忌避し、世界を呪っておりました。言葉とはなんて空しいものなのだと、世をはかなんでおりました。そんな折、大学卒業間近の春のこと、1ヶ月半ほどホームステイでドイツに滞在。その時です。「言葉って『ありがとう』を伝えたいためにあるんだ」と、心の底から湧き上がるように思い知った瞬間があったのです。異国の地で、とてつもなく大きな感謝を伝えたいのに、それを表現しきるほどの語彙を持っていないことのもどかしさ。そのことが私に「ことばのやりとり」がこの世界で始まった理由を、痛烈に教えてくれたのです。同時に、「つたえること」にもう一度取り組んでみたいと思わせてくれたのです。

とはいえ、それですべてが好転してめでたしめでたし……とはならないところが人生の醍醐味でありまして。数年後、仕事もうまくいかないし、失恋とかいろいろあって、もう日本に私の居場所はないわと逃げるようにニュージーランドにワーキングホリデー。語学学校に通い飛び込みで履歴書を配り歩き、住み込みで家事手伝いをしながらたこ焼き屋と日本食レストランを掛け持ちしてバイトし、パイを焼き、人生初のヒッチハイクとバックパッカー旅をして……。留学エージェントさんの温かくも厳しいサポートに支えられながら、ここで私は「生きる」感覚を取り戻しました。そして「自分の人生、好きに生きていいんだ」と初めて思えるようになりました。

……何が言いたかったかというと、旅に出ること、異国の地で過ごした経験が、私を救ってくれたし、導いてくれたし、大切なことに気づかせてくれました。私にとって「まだ見ぬ世界に飛び込んでみる」という体験は、今も昔も、そして未来においても、かけがえのないものなのです。海外に出ることについて否定的なことを言う人もいますが(そんなことたって何も変わらない、お金の無駄、後悔するだけだよetc)私は海外に行くことはとても良いことだと思うし、超絶推奨ガン推しします。行きたいなら行こうぜ。若い世代には特に。いや、老いも若きも年齢問わず。思い立ったが吉日だ!

そうそう、過去に旅に対する想いをこんな感じで書いていたこともありました。(実は2年前にも日本一周クラファンを立ち上げようと準備していて、そのときに書いた文章です。それはいろいろあって頓挫しました。)

なぜ私は「旅」や「冒険」といったテーマで活動したいのか。それは、私が「吟遊詩人」という生き方を目指すことともつながります。まずは、単純な憧れです。幼いころから旅や冒険をテーマにした作品が大好きでした。ゲームであれば『ファイナルファンタジー』や『ポケットモンスター』、漫画であれば『魔法陣グルグル』や『鋼の錬金術師』、小説であれば岡田淳さんの『二分間の冒険』など、街から街へと渡り歩く生活や剣と魔法の世界に強く心惹かれていました。ひとところに定住することなく、風の向くまま気の向くまま、まだ見ぬ景色を追い続けていけたらどんなに素敵だろうと思っていました。
そして、もしそういった旅人になれるなら、剣士や魔法使いといった職業ではなく『吟遊詩人』がいい。気がついたころには、そのように感じていました。私は、歌うことと、伝えること、そして世界に存在するさまざまな物語が好きだからだと思います。

私はこれまでにたくさんの旅をしてきました。国内のさまざまな観光地はもちろん、 イギリス、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、フィリピン、中国などにも足を運びました。
そこで感じたのは、「この世界は本当に広いので、仮に今いる場所が苦しくても、世界のどこかにはその人を迎え入れてくれる場所が必ずある」ということです。このことを肌で実感したことで、私は生きていくことがとても楽になりました。だから、もっと沢山の人に、この気持ちを知ってもらいたいと思っています。また、異文化や絶景など、この世界にはとっても楽しいこと、美しいものに満ち溢れている! だから、日々の疲れを吹き飛ばすようなキラキラやわくわくを、みなさんに届けていきたいです。

2022年頃に書いていた文章

リスボンにリロケーションがしたい

話を本筋に戻します。今回の旅のメインはポルトガルのリスボン滞在です。なぜこの場所に行きたいかというと、占星術の技法のひとつであるリロケーションがしたいからです。リロケーションとは何かについては、占星術家の竹内俊二さんが「リロケーションの基本を語りまくる」という記事を書いてくださっています。

リロケーションをしたい理由は、星読みyujiさんの「色々な見方でホロスコープを見てみる 42 - 役者meets 舞台 -」を読んだ時に「私これだ!」と感じたからです。日本にいる限り、私は自分に対して『ミュージカル俳優が歌舞伎の舞台に立っている』かのようなちぐはぐさを感じてしまうのです。それは先日開催されたビジネスの解像度を高める星読み講座②を見たときにも感じました。それから、先日シャワーを浴びながらふと「日本人の感覚にあわせる必要はない。地球人の感覚にあわせる必要もない。だって私はみさとぅ星人なのだから。」なんてことも思い浮かぶくらい、やはりどこかで、今いる場所に窮屈さを感じてしまうようで……。

でもいちばんの動機は「吟遊詩人っぽいチャートになりたい!」という想いです。去年の10月頃にいろいろと出してみて、いちばん「ステキ! こういうネイタルになりたいと思ってた!」と思ったのが、リスボンのリロケーション図だったのです。

ポルトガルのリスボンのリロケーション図

木星ライジングで歩くパワースポットに。
・太陽1ハウス&水星金星12ハウスで、配信者っぽい雰囲気。
・MCに海王星が合で、夢を見せることが社会的な立ち位置に。
・9ハウスに土星&天王星で、旅がガッツリとテーマに。
・5ハウスに月で、クリエイティブ活動が癒しに。

これぞ吟遊詩人じゃないかー! と感じるものがてんこもり。この読み方で合ってるかは知りませんが、自分的に「イイ!」とテンションが上がるので、それでよいのです。

そして、私はそもそも占星術との出会いがリロケーションだったのです。真弓香さんのアストロカートグラフィで「ニュージーランド、最高の開運プレイスだからぜひ行ってきなさい!」と熱く背中を押されたのです。たぶんこれがなければワーキングホリデーに踏み出せなかったと思う。(ちなみに、NZだとDscに太陽木星が来ます。そしてちょうどn木星にt天王星が重なる時期だった。)

そんなわけで、私は既にリロケーションの効力は身をもって実感しているし、なんなら世界各国さまざまな場所をおとずれて、自分のリロケーション図との関連を実地調査していきたいとも思っているのです。

行くと決断してチケットを買うまで

リスボンにリロケーションしたいという想いが10月末に生まれ、12月には今すぐ海外に飛び立ちたい! という衝動にかられました。けれど、実際に行くとなるとためらいが生まれます。正直、懐事情はあたたかいとは言い難い。他にもいろいろとやってみたいことがあるなかで、まとまった大きなお金をこのリロケーション旅に投下していいものだろうか……等々。「行きたい!」と「でも…」のせめぎ合い。

そんなある日、「本当に行くかどうかは別にして、ひとまず具体的にどのくらいの費用がかかるのか調べてみよう! 調べてみるのはタダだし、楽しい!」と思って諸々の検索をしました。半分現実逃避みたいな感じです。これでちょっと行った気分を味わおうと。そもそも私、こんなふうにあれこれ検索しながら旅程を組んでいくことが単純に楽しくて好きなんだよな、と改めて感じながら。結果「あれ、予想よりは安いぞ…?」という感触を得ました。(※実際のところ、機内預け入れ手荷物代などがオプション費用として別途かかってきたので、最終的な金額はこのときの算出額よりはかなり多くなりました)

この記事を書いたときに、前田の遠足でお世話になっている前田大樹さんがいいね!というメッセージと、Xのポストでの紹介をしてくださって。もうめちゃめちゃ嬉しくて本当ーーに励まされました。現在進行形で私はSNSでの発信が苦手なのですが(こんな感じでおもいのたけ長文をグダグダ綴るのは得意だけど、短い言葉でフットワーク軽くポンポンやりとりすることが非常に不得手。)このときは良い意味での外圧によって、表に引っぱり出してもらえたな、と感じています。(ホロスコープにおけるオポジション=否応なく打ち出さざるをえなくなる引力ってこういう感覚なのかな?と、オポ持ってない私は思いました。)

そして、「本当に行くかどうかは別にして、ひとまずパスポートの準備をしとくか!」(※数年前に期限が切れたまま放置していた)と動き始めます。年末年始を挟んだり、戸籍謄本が必要だったり、年明けは熊野三山巡りに出かけたりとバタバタしていたので、手続きにいくのが後回しになった状態で日々が過ぎていっていました。

そんなある日! 1月18日のこと。ふいに私のXのタイムラインにギリシャ・パロス島の日本人宿サクサクハウスさんが2月の臨時管理人を募集している旨のポストが流れてきたのです。「お…っ おおお…???」と食い入るように募集要項を見る私。これは、もしかして、行こうと思えば行けるのかも知れない!!?? そう察知してからの私の行動はとても速い。チャンスの女神の前髪掴む選手権あったら割といい線行くんじゃないかっていう自信がある。その瞬発力でかつて声優の保志総一朗さんのサインボールを鷲掴んで我が物にした武勇伝がある。それが私!! ってなノリで、その時点ではパスポート持ってないくせに「行けますので立候補します!」とDMを送信。翌朝、猛ダッシュで大阪パスポートセンターに手続きに向かいました。(何事も「本気で必要になった、無いと困る」のフェーズにならないと取り組まない私。英語学習とか。でもそれでいいと思っている。そのときが一番学習効率とか吸収力が高まってるだろうから。)

このときも「ひとまず応募だけするのはタダだ。細かいことは、本当に行くことになってから考えよう。」という感覚でいました。ご縁があれば行くことになるだろうし、なければないでいいじゃない。そして、応募したあとは一旦この件については忘れました。どうなるかな、などと脳内リソースをたった1秒でもそこに割いたところで詮無いことだからです。「行く/行かない」のジャッジは先方に委ねられている。そこで「行く」に確定した時点で初めてボールがこっちにまわってくるのだから、てんやわんや気を揉むのはそれからでいい。この段階で私がすべきことは、万が一行くことになった時のためにパスポートの準備を澄ませておくことだけだと。

結果的に、今回はご縁がありませんでした。それはそれでオッケー。それが天の采配。だかしかし。この一連の出来事があったために、もう身体が完全に「来月海外に行くんだモード」になっちゃってて。

あと「管理人になれていた場合、確かに1ヶ月分の宿泊費が浮くのはとても大きいことだけど、でも言ってみればそれだけの差だよね? 宿泊費を出してリスボンに飛ぶのも、あんまり変わらなくない?」「管理人業務があるなら渡航するのに、管理人業務がないなら渡航しないって、どういう理屈なんだろう?」みたいなことを考えて……(頭のネジがぶっ飛んでいることに定評がある私なので、いろいろとおかしいことはご了承ください)

(でもたぶん、人は「そこに自分が行く意味」があると動きやすいんだろうね。特に今回のように「相手から求められてる」「目的や役割がある」だとより一層。自己研鑽や学びも理由にしやすい。「ただ行きたい」という気持ちを肯定してあげるのって、きっとすごくむずかしいんだよね……。であれば私はやはり「旅をするのに理由がいるかい?」をテーマにしていきたい。使命や意味もいらないわ!

いろいろと調べていくうちに、今年行くとするなら3月が格安。4月以降だと1.5倍以上の値段になってしまい、ちょっと手が出なくなってしまう…という事実と対面する。「もうこれ、行くなら3月しかないよね……??」

………よし、行こう!!!!!

と決意したのが、2月1日。ちょっとだけ震える手を押さえながら、航空券をポチっと購入するに至ったのでした。いちばんさいしょにリスボン行きを構想したのが10月末だったので、まるっと3ヶ月かけて、「行きたい」を「行く」という現実に結び付けたことになります。

タロットカードでまさかの火が出ない

時間は少し遡ります。1月のはじめ、心理タロットのセッションを受けました。この頃から何となく「クラウドファンディングをやりたい」という想いがあったので、それについて問いを立てたところ……。率直に「今の状況では難しいのではないか」という答えに。心の底ではわかっていて目を背けていた部分をバシッと突き付けられて、耳を塞ぎたいような気持ちになりました。

それだけではありません。なんとセッション全体を通して「火(ワンド)」のカードが1枚も出てこなかったのです……! これは私にとって由々しき事態でした。私は太陽牡羊座ですし、ネイタルにおいて火が自分自身の中核にあるものだという感覚があります。そして、タロットセッションを受けると、たいてい毎回「火(やる気や意志)はあるのよね!」って言われるのが私の定番。(ワンドの1~2あたりがとてもよく出る。)火が1枚も出ないなんて、覚えてる限りでは今まで1度もなかったんじゃないかと思う。

火地風水の一番最初の火。それがないなんて、何かとても大切なことを見失っているんじゃないか……そんな気づきを頂いて、セッションは終了。ものすごく落ち込みました。母に心配されるほどに。でも、「このままではうまくいかない」という現実を直視させてもらったことは、「うまくいくために必要なこと」「今の自分に足りないこと」は何か? を考えることに繋がる。それはおそらく「自分の内面世界にあるイメージをアウトプットできていない」「見せ方が下手」というようなところ。そして、その部分を対処する能力を自分は持っていない。であれば!

年末からお世話になり始めたDJ喫茶OTOOTO大垣亮さんに、速攻でヘルプDMを送付。本当にありがたいことに、そこからとても親身に相談に乗ってくださって、色んなことが決まって動いて、ビジュアル的にも吟遊詩人が爆誕したり、毎週金曜にイベントをやらせてもらえることになったり。ものすごい勢いでいろんなことをやりました。

振り返ると、このタロットセッションで一度ズガーンとやられたからこその、そこからの高速再調整はものすごく大きなことだったと思います。それがなければOTOOTOさんでの諸々も企画されず吟遊詩人も爆誕してなかったと思うと……運命の分かれ道、ほんとうに怖い!!

孤軍奮闘をやめて人に助けを求めること

チケットの手配が完了し、次は本格的に企画の準備に着手しなければなりません。今回は時間がないこともあり、クラウドファンディングというものはやらないのですが、実態としてはそれに近しい感じの「旅を一緒に体感できる」企画を立てたいと思っていました。

しかし、もう何もかもがパツパツで、脳みそも働かず、身体も相当しんどいところまで来ている。鍼灸の先生に「頭を使うために全部血が上に言ってるから、足に血が通ってない」と言われる始末。私はアセン乙女なので、本来的には物事の下準備や作業フローを考えることは苦も無くできるほうなのですが、もう今はそれを自分でやる余力がない。孤軍奮闘をやめようという話を最近とてもよく聞く。わかっている。けれども、人に頼ることが得意でない私は、人への頼り方がわからない。うわーんどうすれば~!! となっているうちに、どんどん日にちは過ぎていく。自分のキャパシティも限界にまでに達しようとしている。ちゅどーん!

破れかぶれのなりふり構わず、ものすごく厚かましいのは上等! もうどんな風に思われてしまってもしょうがない!! そんな想いで声をかけさせていただく。すると、8bitかみさまなかしまさんから、一瞬にして素敵なタイトルが提案してもらえる。星の導きマルシェでお会いしたむらかみあやのさんに諸々をサポートをしていただけることになって、心身ともに抱えていた負担が一気に軽減されて、心強さに救われる。ほかにもX上でお声がけいただいたり、DMではげましの言葉を頂いたり……。

正直、まだまだとっても下手だと思う。本当はもっともっと、速攻で解決したりとか、より多くのお力を貸していただけたりだとか、するんだと思う。けれど、今までを思えば! 今までやってこなかったこと、今まではとてもできなかったこと、に今回はじめて一歩踏み出すことができた。少しずつ、少しずつ。できるようになって、変容していく私がいる。

3年後の自分として振舞うこと

これを書き終わったら、次は今準備を進めている企画の内容をバーンとオープンして、実際に販売を始める。企画の内容も、価格も、自分のなかでの目標数も、今の自分としては分不相応で高望みだな、という自覚はあります。

けれど、今回の旅と企画、ぜんぶがそもそも「未来の先取り」のような行動なのです。「3年後の自分はこんなことをやっていたい」「3年後の自分はこのくらいのものを当たり前に提示していたい」「3年後の自分はこれが日常として成り立っていたい」と思うもの・姿を、今もうここで、前倒しで、実際に、やっちゃう! 

もちろん思った通りにはならないとおもう。赤字上等。でもやっぱり、ここで一度それをやってみることで、見えてくるものがあるだろうし、やった分だけ理想に一歩近づくはず。とりま、やってみる!!

……と、そんなことを考えていたら、今日Instagramで編集者キッシーさんの「現実は思考になる」の投稿が流れてきて、こ、これだーー! と思いました。現実を先に作る。それを今、私、やってる。

* * *

ということで、長々と書いてまいりました。書けてよかった。やっぱりこういうところをしっかり書き残しておくことが私のよろこびだな、と改めて。今回、初めてAI画像生成をやってみたらその精度の高さに驚いて楽しくなって沼っちゃったりもしました。ちょっと眠たくて何書いていいかわからなくなっていますね。ぜひ引き続きの記事や告知も見て頂いて、今回の旅企画に一枚噛みつつ、吟遊詩人の旅を見守っていただけると、とっても、とってもうれしいです!



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