今回はバタフライについてなんですが、
文句というか、クレームというか、愚痴というか、お願いというか、
バタフライのキックを教えるときにこんな風に練習してませんか？
「腰を上げて！」「頭を下げて！」って、
これのおかげで、キックをするときに頭を下げて潜り込むっていう癖がついてしまうんです。

そうするとどんなバタフライになるかというと、
①第一キックで潜り込み過ぎてしまう。
　→過剰なウネリとなり、リズムが崩れる。
②第二キック時に頭を下げてしまう。
　→呼吸と手足のタイミングが合わない。
③水をあまり蹴れない。
　→疲れるだけで進まない。

じゃぁなんでこの練習をするのか？
という所なんですが、
①うねりを作ろうとしてるから。
　→『バタフライはうねりだ！』『うねりの練習をしよう！』
　　→『腰を上げなきゃ！』『頭を下げなきゃ！』『潜らなきゃ！』
②教える側が教えやすいから。
　→簡単に「バタフライっぽい泳ぎ」が教えられるから。

①に関しては、そもそもバタフライでは「うねりは作る！」というのが間違いで、
バタフライはリズムよく普通にキックができれば自然とうねりが発生します。
なので練習で『うねりを作る』という事は不要です。
②に関しては、こういう『バタフライっぽい泳ぎ』で、バタフライ合格！認定！ってなっちゃうと、
疲れやすいし進まないからバタフライを嫌がる人も多くなる。
嫌いだから泳がなくなって上達しなくなる。
これで困るのお客様の方なんですね。

なので、この＜潜り込むＫｉｃｋ＞の練習はやめてください。
ってただ文句を言うだけではあれなので、
代案としていくつか練習を提案させてください。