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ドラゴンイヤー / In the Year of the Dragon

デザイナー:Stefan Feld
アートワーク:Harald Lieske, Michael Menzel
出版社:aleaRavensburger
プレイ時間:75~100分
プレイ人数:2~5人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

中国では辰年は悪いことが起こると言う言い伝えがあるらしく、何とかして辰年一年の災厄をやり過ごしましょうと言うテーマのゲームです。

最初の2か月間は平穏だが、その後はひとすら災厄が襲ってくる。

まず、準備の段階で毎月の災厄がスケジューリングされます。最初の2ヶ月は平穏なのですが、そこから先は様々なイベントが発生します。そのほとんどが負のイベントで、毎月それを何とかしながら宮殿を発展させていくのがゲームの目的になります。

手元には宮殿が作られ、初期の人物が獲得、配置されます。各人物には能力と手番順トラックが進む数が指定されており、ゲーム中、常にこの手番順トラックが最も進んでいるプレイヤーからアクションを行います

自分の宮殿に人物を雇っていく。宮殿の高さと同じだけ人物を雇える。

ゲームが始まると、各プレイヤーはまず実行するアクションを選択します。アクションは毎ラウンドいくつかのグループにランダムで分けられます。そして、プレイヤーが選んだアクションのグループに既に他のプレイヤーがワーカーを置いていた場合、配置コストとして3金を支払わなければいけません。

この3金がドぎつい

5人戦ではアクションタイルは2、2、1、1、1のグループに分かれる。同じグループのアクションに先客がいたら、お金を銀行に払わないといけない。

アクションの内容は、各種イベントに対抗する物や勝利点を得るもの、手番順トラックを進めるものなどがあります。

<ドラゴンイヤーのアクション>
・宮殿の拡張
・お金の獲得
・お米の獲得
・軍事力の分だけ手番順トラックを進める
・毎ラウンド勝利点が貰える利権の獲得
・勝利点の獲得
・花火トークンの獲得

なお、アクションを放棄する代わりに『3金まで得る』と言うことも可能です。

人物カードは各種1枚ずつ+オールマイティが2枚。
同じ職業は最大3人までしか雇えない。

それが終わると人物の雇用になります。各プレイヤーは人物カードを持っており、それをプレイする事で対応する人物を雇用します。この時、宮殿に余裕がないと誰かを解雇しないといけなくなります。彼らは雇用すると、手番順トラックが進み、職業に応じた効果を発動してくれます。

一部の人物は能力は優れているが手番順トラックがあまり進まない人と能力は高くないが手番順トラックが結構進む人がいます。また、最後まで生き残った人物は勝利点となります。

一部の人物タイルは能力低いけど、手番順トラックが進む量が多い人と手番順トラックはあまり進まないが、能力が高い人がいる。

<人物の効果>
花火師:貰える花火トークンの量が増える
農民:貰えるお米の量が増える
将軍:手番順トラックの進む数が増える。対蛮族
医者:対疫病
踊り子:毎ラウンド勝利点が貰える
坊主:ゲーム終了時、特殊勝利点
徴税人:貰えるお金の量が増える
大工:建設できる宮殿の数が増える
学者:アクションで貰える勝利点の量が増える

人物の雇用が終わるとイベントの解決です。イベントは基本悪いことしかありません。

<イベントの種類>
疫病:宮殿の人が数人犠牲に。医者が居れば軽減
干魃:各宮殿で1人ずつ犠牲に。お米を払えば助かる
貢物:お金を払う。足りない分は人で払う
敵襲:将軍の兜マジョリティ。最低は1人犠牲に
祭り:花火トークンのマジョリティで勝利点

イベント解決後は、利権や踊り子、そして宮殿の数による勝利点を加算してラウンドが終わります。

最終的に、12ラウンドが経過した後で生き残った人物の得点などを計算してゲーム終了です。

■遊んだ感想

ちょっと油断するとペンペン草一本生えない。

とにかく苦しいゲームです。何もかも足りない中で、イベントを何とかやりくりして越えていきながら、その中で隙を見つけて宮殿を大きくさせていく感じが面白く感じました。

人がいなくなると宮殿は少しずつ荒廃して破壊されてしまうため、なかなか横に広げることができない!!

雇用した全ての人を生かしておく事は難しく、どこで誰を犠牲にするのかを考えて雇用や宮殿への配置をしていく所が悩ましいところだと思います。

ゲームを通して、ある程度の計画性を求められるゲームですが、ちょっと誤るとホントにペンペン草一本生えない状態でゲームが終わるかもしれません。そんな、綱渡りを是非体験してみてください。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

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