ドラゴンイヤー / In the Year of the Dragon
■ゲーム内容
中国では辰年は悪いことが起こると言う言い伝えがあるらしく、何とかして辰年一年の災厄をやり過ごしましょうと言うテーマのゲームです。
まず、準備の段階で毎月の災厄がスケジューリングされます。最初の2ヶ月は平穏なのですが、そこから先は様々なイベントが発生します。そのほとんどが負のイベントで、毎月それを何とかしながら宮殿を発展させていくのがゲームの目的になります。
手元には宮殿が作られ、初期の人物が獲得、配置されます。各人物には能力と手番順トラックが進む数が指定されており、ゲーム中、常にこの手番順トラックが最も進んでいるプレイヤーからアクションを行います。
ゲームが始まると、各プレイヤーはまず実行するアクションを選択します。アクションは毎ラウンドいくつかのグループにランダムで分けられます。そして、プレイヤーが選んだアクションのグループに既に他のプレイヤーがワーカーを置いていた場合、配置コストとして3金を支払わなければいけません。
この3金がドぎつい。
アクションの内容は、各種イベントに対抗する物や勝利点を得るもの、手番順トラックを進めるものなどがあります。
なお、アクションを放棄する代わりに『3金まで得る』と言うことも可能です。
それが終わると人物の雇用になります。各プレイヤーは人物カードを持っており、それをプレイする事で対応する人物を雇用します。この時、宮殿に余裕がないと誰かを解雇しないといけなくなります。彼らは雇用すると、手番順トラックが進み、職業に応じた効果を発動してくれます。
一部の人物は能力は優れているが手番順トラックがあまり進まない人と能力は高くないが手番順トラックが結構進む人がいます。また、最後まで生き残った人物は勝利点となります。
人物の雇用が終わるとイベントの解決です。イベントは基本悪いことしかありません。
イベント解決後は、利権や踊り子、そして宮殿の数による勝利点を加算してラウンドが終わります。
最終的に、12ラウンドが経過した後で生き残った人物の得点などを計算してゲーム終了です。
■遊んだ感想
とにかく苦しいゲームです。何もかも足りない中で、イベントを何とかやりくりして越えていきながら、その中で隙を見つけて宮殿を大きくさせていく感じが面白く感じました。
雇用した全ての人を生かしておく事は難しく、どこで誰を犠牲にするのかを考えて雇用や宮殿への配置をしていく所が悩ましいところだと思います。
ゲームを通して、ある程度の計画性を求められるゲームですが、ちょっと誤るとホントにペンペン草一本生えない状態でゲームが終わるかもしれません。そんな、綱渡りを是非体験してみてください。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★★☆☆☆
運の要素 :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆
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