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ポンジスキーム / Ponzi Scheme

デザイナー:Jesse Li
アートワーク:Chih-Fan Chen, Jun Takahashi
出版社:Homosapiens Lab, すごろくや
プレイ時間:60~90分
プレイ人数:3~5人

参照:BoardGame Geek

■ゲーム内容

実際にあった投資詐欺事件をテーマにしたゲームです。誰かが破産するまで、投資詐欺を持ちかけて資金を獲得し、それを使って他のプレイヤーと資産の交渉をし、投資者に対して配当を支払う事を繰り返していくゲームになります。

実際のルール上の流れとは異なりますが、プレイヤーはボードから出資者カードを獲得して、資金を調達します。この時にペーパーカンパニー的な物を獲得したり、規模を大きくしたりします。最終的に、この資産が勝利点に大きく関わります

3×3で投資家カードがならんでいる。3段目の投資家から資金を調達するには、同じ種類の会社を2つ持っていて、3つ目を獲得するタイミングでないといけない。

この時、ペーパーカンパニーの大きさによって調達できる資金レベルが変わります。これがなかなか曲者で、大量に資金が必要な場合にペーパーカンパニーの大きさがいい感じになっていないと、少額の資金しか調達できない可能性があります。

その後、プレイヤーは他のプレイヤーとペーパーカンパニーの取引を秘密裏に行います。取引を行う際は封筒に取引金額を入れて購入したい物件の所有プレイヤーに渡します。渡されたプレイヤーはお金を受け取ってペーパーカンパニーを渡すか、同額のお金を追加して、渡したプレイヤーから同じ種類の物件を逆に購入します。ここの「この値段なら売ってくれるでしょ?」もしくは「この値段ならうちの物件買ってくれないかな?」のやり取りがとても盛り上がります。そして、思惑が外れると阿鼻叫喚です。

このやり取りが終わると、いよいよ投資家への配当金支払いとなります。各投資家には『◯ターン経過する度に、◯◯金の配当金をくださいね。』と言う条件が記載されていて、投資家カード獲得時に各プレイヤーのダイヤルにセットされます。ダイヤルは毎ターン進んでいき、投資家カードの位置に来ると支払いになります。『度に』と言うのがポイントで、一度配当金を支払ったらおしまいではなく、再度指定されたターン後にセットされます。そうです!支払いは膨らみ続けるのです!!

カード下の小さい数字が配当金の額。3ターン後には200金を越える支払いが待ってる…!!無理だから、その前に誰か破産して!!

現金で支払いが出来れば良いのですが、1人でも支払いができないプレイヤーがいた場合、即ゲーム終了となります。

勝利点はゲーム終了時に手元にある会社と現金を贅沢品に変換することで得られる点数になります。

■遊んだ感想

そんなにお金集めて、支払いできるのかって?その前にあなたが破産するでしょ。

1人が先に脱落すれば自分は助かるので、相手が何ターン後にどれだけ支払う必要があるのかを考えながら、物件を売り買いしていくのがとても面白いゲームです。

Aさん、2ターン後に150金も支払う事になってるから、そこでゲーム終わるでしょ。だったら、支払いできる気しないけど高額な投資を獲得しとこう。」みたいな感じで大胆に現金を獲得し、相手の資産を金に物を言わせて買っていくのがとても爽快ですが、反面「ここまで回ってこないよね…」と言う不安感に苛まれながら、どうやって乗り切ろうかを考えていくのも、このゲームの醍醐味だと思います。

投資詐欺と言うテーマは置いといて、90分くらいで嫌な汗をかけるのもこのゲームの面白ポイントですね。


ルールの複雑さ  :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★★☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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