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「ChapterⅡ」を抱きながら、夏の夜に溺れたい。

Sexy Zone9枚目のオリジナルアルバム「ChapterⅡ」が今週発売となった。

と、いうことで今日は「ChapterⅡ」の最速感想noteにチャレンジ。


布教noteというよりは私が感じまたままの気持ちを言語化したいと思ってる。


というのも、このアルバムは今後音楽性があらゆる媒体で評価されていくんだろうが、それに並ぶくらい感情が刺激されるストーリー性も兼ね備えたアルバムだと思ったから。

できるだけ、豊かな言葉でまだ誰の感想も読んでいないうちに真っさらな感想を書きたいと思っている。お付き合い頂けたら嬉しい。

溺れたい

タイトルにもつけたこの"溺れたい"というワード、これはこの「ChapterⅡ」を聴きながら最も強く感じた気持ちだった。

この音楽の海を泳ぎたい、溺れてもいい、このまま沈んで行きたい。もう、戻れない。戻りたくない。この世界にこのまま…。

心酔した。

耳から、音楽を聴いているのに
体中がSexy Zoneの音楽に包まれて
皮膚ごと震えているような、そんな感覚だった。

だからこれからSexy Zoneと一緒に「ChapterⅡ」の世界へみんなで一緒に沈んでいきたい。

準備はできてるだろうか?

忘れられない去年の夏

Sexy Zone夏のアルバムといえば、昨年リリースした「ザ・ハイライト」がある。

レトロポップ・夏

これは、昨年から続いているテーマのように思う

そして、昨年のアルバム「ザ・ハイライト」は最高傑作だった。夏のアルバムだったけど結局一年中聴いてた。多彩なメロディーと歌声がいつだって私の心に寄り添った。

きっとそんな人は私だけではないはずだ。

そして、アリーナ、ドームと最高のステージを届けてくれた。

そんな最上級の作品を受け取るとどうしたってこう思ってしまう。

「これを超える作品が出来るのかな…?」

しかしそれは、杞憂だった。

結論から言えば、「ChapterⅡ」は「ザ・ハイライト」に並ぶ最高傑作。

そして、その世界は「ザ・ハイライト」と似て非なるものなのだ。

2つの夏

昨年のアルバム「ザ・ハイライト」

「Forever Gold」から始まるストーリー。

真夏の灼熱の太陽と、その光に負けないほどの青い空を胸で浴びながら、熱い夏に全力で挑んでいく。そんな輝きと爽やかさを感じるアルバムだったように感じている。

「ザ・ハイライト」は私の中で
"夏を駆け抜ける"
そんな感覚を覚えた。

それに対して今回のアルバム
「ChapterⅡ」から感じたのは

水気。

それは、前述したような
この音楽の"海"に溺れたい感覚であり、

また楽曲自体もそんなことを意識してるような気がする。

「Purple Rain」「泡」と水にまつわるタイトルのものもあり、また、主観だが、「BUMP」や「再会の合図は」アップテンポな中に飛沫しぶきを感じる。

夏は夏でも、
夏ならではの気持ちの良い水感。

あるいは、

湿った空気が
肌に張り付いてくる重だるさすらも
愛おしく感じる熱帯夜。

この夜は永遠に続くんじゃないか?

そう錯覚する、錯覚したくなるような

熱く乱れた夏の夜だ。

だから私は「ChapterⅡ」で
"夏に溺れる"のだ。

ChapterⅡ

ChapterⅡ、チャプター2、第二章。

私たちはSexy Zoneによって第二章の扉へと導かれた。

新しい扉を開く曲は4人になってから初めてリリースした21thシングル「Cream」

"変わらないまま 止まらない夢を見て"

恋の始まりの曲は、同時に新しい夢への門出の曲でもあった。この曲からこの物語は始まっていく。

落ちていく、堕ちていく

2曲目「EXTACY LUV」のダンサブルなサウンドで一気に深い世界へと誘われ、そしてリード曲「Purple Rain」が加速度的に煌めく熱い夜にいざなう。

そして、「Stolen Heart」「BUMP」と、甘さと衝動が折り重なって心臓に畳み掛けてくる。

この絶超からピークアウト「泡」浮遊する世界はDreaming。閉塞感と開放感が同時に来て、もう"2人だけの世界"だ。他に何もいらない──。

場面は転じて「Message」光が差し込む。

バチっと世界観が変わるのは「ザ・ハイライト」の「Story」から「Eliminator」の転換に似ている。

カセットをA面からB面に切り替えるような…、と表現してるいた方もいたが、今回もちょうど中程に入り込んだこの曲から、世界線が変わるような感覚がある。

私とあなたの世界から、自分と見つめ合う世界へ。

パワフルな歌声と歌詞が真っ直ぐな届いてくる。

アルバムの中で1番ストレートな曲なのに、このアルバムのこの番手に入っているとまるで変化球のようなバグが起こるのが面白い。

進む

「Massage」からバトンを受けた「Take A new Step」は飛躍と前進を感じる。

「Massage」で前を向き「Take A new Step」で強く手を引かれる。

そして、「Make You Mine」で強くなる。

この曲、まるでまた前半の世界線に逆戻りしたようにも感じる雰囲気だが、この規則的な強いビートと心地よいベースラインに耳に残る歌詞が乗っていく構成は、

すごく強い。

男女の駆け引きでありながら、自我が目覚めるような感覚も覚える。

この曲はSexyに、強さを与えてくれているのだと、私はそんなふうに感じた。

メッセージ性とアルバム全体の統一感を結びつける洒落の効いた一曲だ。

一筋縄に行かない

前を向き、力を与えてくれたSexy Zone。

このまま上がるところまで上がって、ゴールテープを切ってもいいのに、そう簡単にシナリオをまとめない。

そりゃそうだ。人生そんなうまく行かない。

いつだって心に寄り添うのが得意な彼らは、「Sad World」でモヤモヤと名前のつけられない感情をありのままに歌い、

「Trust Me,Trust You」で足掻きながら、もがきながらも、信じる強さを教えてくれる。

そして、一人じゃないと伝えてくれるのだ。

大切な人

遠くの友人を想う「再会の合図」
遠くの家族を想う「長電話」

離れていても繋がっている。一人でいても一人じゃない。そんなことを思い出させてくれる。

きっと聴く人によって、立場が変わる曲だ

想う側か、想われる側か。
或いはその両方かもしれない。

それは私の、貴方の紡いできた物語によって全く違って見えている。

だけどみんな一人じゃない。
想いは繋がっている。

それはきっとSexy Zoneとも繋がっているだと、不思議とそう思えるのは

私にとって彼らが家族や仲間と同じくらい大切な存在だからかもしれないが。

私はそう感じたのだ。

To be Continued...

アルバムのラストを締めくくる「せめて夢の中だけは君を抱きしめて眠りたい」

往年のポップサウンドにセンチメンタルな歌詞。まるでトレンディドラマのエンディングのよう。

一曲でストーリー性がしっかりしていて、曲として独立して感じる。

私には最後に何かを伝える曲というよりは、アルバム「ChapterⅡ」というストーリーのエンディングソングという位置付けに思えた。

このアルバムは全体を通して、
".夢の中のようであってリアル".
そんな世界を見ていた感じがするのだが、

対して、この「せめて夢の中〜」は、
"リアルを歌ったファンタジー"の方に近い。

歌の最後に
ーこのドラマはフィクションですー
と無機質に流れてきそうなのだ。

でもそれが良い。
すごく洒落が利いていると思った。

この曲がラストに来ることで、アルバム全体のレトロポップな世界観が確立されるし、全体がしっかり落ち着いて締まるのだけれども、気持ちは身軽になる。

ここでさらにメッセージ性の強い楽曲を入れることも出来たはずだが

敢えてそれをしないのは、ちゃんとアルバムの世界から、現実に戻れるように。そんなSexy Zoneらしい心遣いに感じてる。



物語の最後には「完」や「了」「Fin.」がつけられる。

けれど、この物語にはまだそんなサインは書かれないだろう。

だって、彼らの夢はまだ始まったばかりなんだから。

To be Continued

Sexy Zoneの第二章はここから始まる。
共に夢の続きを描くんだ。


あとがき

Myuの「ChapterⅡ」感想noteいかがだっただろうか。

まだ数回しか聴いてないまま書いているから、解釈が今後異なってくる部分もあるかもしれないが

今感じている感動を、ここに残すことができて、私はとても満たされている。

長文にお付き合いいただきありがとう。

共感してくれたら嬉しいし、そうでなくても、もし新しい聴き方をするきっかけになったりしても面白いなと思っている。

ライブにドラマに新曲、まだまだ楽しい夏になりそうだ。

まずは今をみんなと全力で楽しみたい。



アルバム「ChapterⅡ」ダイジェスト

アルバムの詳細はコチラ

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