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ウィーン美術史博物館の「風景画」

試験勉強も中欧をぐるぐる回っている所で‥

サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館と共に、ウィーンの美術史美術館は行ってみたい美術館の一つです。オーストリア自体も一度は行きたい国。とってもベタだけれどザッハトルテはマストで食べて、ベルヴェデーレ宮殿などハプスブルク家ゆかりの地を巡って、ホイリゲ(居酒屋さん)でフレッシュなワインや現地料理を楽しみたいです。

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2015年Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されたウィーン美術史美術館のコレクションで、中でも風景画をテーマとした展覧会の図録を思い出しました。Bunkamuraや三菱一号館美術館の企画展は足を運ぶ事が多く、きっと何かしら個人的に好みのテーマを取り上げているのだろうなと思います。

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少し前にやっていたランス美術館の"風景画"とはまた時代と地域が異なるものの、始まりは宗教画であったことは同ルーツです。北方ルネサンスの発展と共に、牧歌的に人々の生活を描いたものが誕生します。

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ここで印象的だったものは月暦画。カレンダーです。聖書の出来事や宗教上の祭日と月々の農作業の様子が描かれています。そうすることによって、宗教と日々の生活が結び付き、人々の信仰の意識画高まります。

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星座も描かれていますね。蟹、、ザリガニ??当時の人々の生活も垣間見る事ができます。また季節感を感じる事ができる点でもまじまじと観ていて様々な発見があります。

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ベリーニの流れを汲むイタリアのバッサーノと、ブリューゲルの流れを汲む北方派ファルケンボルフを対比的に鑑賞できるようになっています。

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イタリアが描かれたものも多くありました。やはりあの景色は誰しも忘れられないのか‥といっても神聖ローマ帝国統治下であったからでしょう。

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ヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂とサンタンジェロ城です。時代は流れても変わらずそこに佇む建築物の景色。同じものを眺めていたんだと考えると歴史的建造物というものはやっぱりロマンがあるなと思います。

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変わらぬ存在、日が上り沈んで巡る季節、移り行く時代と環境。こうした絵を眺めていると、様々な方向から脳内が刺激されます。

こうしてまた図録を通して、その絵を振り返り記憶を思い返し、まだ見ぬ景色には憧れを抱きます。その点と点を繋ぐ線を沢山たくさん増やしていくよう、直接自分の目に風景を焼き付けていきたいと思っています。

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今は中々遠出できないけれど、地球にいる限り空は今も変わらず眺められるので、空を見上げる機会が増えたと思う今日この頃です。

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