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ヴェネツィアで出逢ったカノーヴァ

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夢のような街並みイタリア、ヴェネト州、ヴェネツィア。世界中の人々が愛する観光地です。今回はこの街で出逢った一つの教会をご紹介します。

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サンタ・ルチア駅を降り、すぐに目の前に広がる水上に浮かぶその街並みに心奪われることでしょう。配色も絶妙です。水上バスに乗って、移動します。

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最も有名な広場と寺院、サン・マルコ寺院です。訪れた誰しもが降り立つ場所ではないでしょうか。ヴェネツィアに来たぞ!と感じさせてくれます。

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目指すはサンタ・マリア・グロリオーザ・ディ・フラーリ教会。本島の真ん中に位置しています。

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水路が張り巡らされ、迷路のような街並みを行きます。地図を見ながら探索も非常に冒険心が掻き立てられますね。

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どこを切り取っても絵になります。街中を散策しているだけでも本当に楽しい場所。

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サンタ・マリア・グロリオーザ・ディ・フラーリ教会。
サン・ポーロ地区のフラーリ広場に佇んでいます。外観こそシンプルなゴシック様式の煉瓦造りですが、中には様々な芸術作品が待っています。

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主祭壇のティツィアーノの聖母被昇天。大きな祭壇画です。本物は残念ながらこの時は修復中で崇められませんでしたが上手く幕が張られているので違和感がありませんでした。傑作と言われています。

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お天気もあったかもしれませんが、窓から自然光が降り注ぎスポットライトの役割を果たしていて非常に上手く造られているなと感じました。ライト要らずです。

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ドナテッロの洗礼者ヨハネ。ティツィアーノにベッリーニ、ドナテッロとイタリア巨匠達の作品を見ることができます。そしてここで私が一番心奪われたのはアントニオ・カノーヴァの廟墓彫刻です。

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こちらのルーヴル美術館にある"アモルの接吻で蘇るプシュケ"の作者です。

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カノーヴァは元々ティツィアーノのお墓を制作しようとしていたが実現に至らず、彼の設計を元に弟子達の手によって造られた廟墓彫刻です。

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荘厳な佇まいと美しさに引き込まれました。ベール彫刻の天才とも呼ばれるカノーヴァ。滑らかな布のシワ、壺を抱えて扉の向こうへ歩むシーン。

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追悼、静かな哀しみが伝わります。扉の先の暗闇が死を考えさせます。共に耽美の世界に浸ることが出来ます。

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吸い込まれそうに美しい彫刻でした。その隣にはティツィアーノの廟墓彫刻。威厳を感じます。

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ティツィアーノの偉大さがよく表れています。

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四方八方からその立体美を堪能できる彫刻はずっと見ていて飽きません。このヴェネツィアの旅も素晴らしい芸術、彫刻に出逢えて非常に収穫ありでした。

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旅する目的も人それぞれ。

何処を眺めて、何に感銘を受けるかも人それぞれ。

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