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障害者への『認知』と『理解』

世の中って本当に様々な人が存在するんですけれども、その中でも上手く人と共存できなかったり、トラブルばかり起こしてしまう人っているんですよね。

そして私は自分の事を「まだまだ理解不足で未熟だなぁ」と思ったことがりまして、それは何なのかと言いますと、障害者の人に対しての理解が全く出来ていなかったという事なんですよね。

当時私は障害者というと、重度障害者の方をイメージしていたので、一般枠で採用されている人に関しては、障害を持っているという概念すらなかったのです。

そして会社で普通に働いていると、結構な頻度でトラブルを起こす人がいたのですが、私は当時「なんでこの人はこんなに余計な事ばかりするんだろう!」と正直その人に対してイライラしていたんですね。

その人は仕事中も結構な頻度でお喋りをして一度話をかけられるとずっと話をしているような人で、その人は年上ということもあり、無理やり話しに付き合わされる事も多々あり、上司の方からその人と一緒に怒られることもありました。

そしてその人は頻繁に様々な人と喧嘩をしてしまうような人だったのですが、なぜその人が喧嘩ばかりしてしまうのかも、私はなんとなくその原因が分かっていました。

その人は結構失礼なことを言う人で、世するに思った事をそのまま口にしてしまう気質があったので、それが原因でトラブルになってしまうのだと思っていました。

私もその人から何度か失礼なことを言われた事があり、その時は「この人って本当に性格が悪いんだなぁ」と思い「こういうモラルと常識の無い酷い人間なんだ」と当時は割り切ってその人を見ていました。

もちろんその人は会社でも嫌われ者で陰では悪口を言われていましたし、特定の人からは白い目で見られていました。

しかし、年下の人によく絡んで来て私にもよく絡んで来たのですが、とにかくその人は話が長いんです。

一度話すと、ずっと話が止まらず空気も読まずベラベラ喋っているので、私も「イラっと」来てしまい、その人に対してブち切れてしまったんですね。

その後私は「こんな人とは二度と仕事をしたくない!」と思い、その会社は辞めたのですが、その数年後にNHKの番組で「障害に苦しむ大人」というテーマの番組が放送され、発達障害やアスペルガーなどに苦しむ障害を持った方達が取材されている番組を見た時に「あの人はアスペルガーだったんだ」と気づかされました。

あの人はわざとやっていたのではなく、障害に苦しんでいたのかも知れないと思い、ブち切れた事に関しては少し罪悪感を感じてしまいました。

もう少し自分に理解力があれば当時の対応も少しは違った事でしょう。

最近では発達障害やアスペルガー、自閉症などといった様々な障害が認知されて来ているので、一昔前よりは障害へ対する理解も進んでいるとは思います。

世の中には、障害によって誤解を与えてしまう人が存在していると言う事実が、より多くの方に認知されることで、お互いに誤解を生まずに悪い関係にもなりずらいと私は思い、学ばされた経験でもありました。