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Frances Ha

ノア・バームバック監督の「FRANCES HA」を見たのでその感想を少し。

個人的にこの映画を見て、期待と希望を持つこと、好きなことの継続について思ったところがあったのでその2つについて残しておくことにします。


期待と希望を持つこと

期待や希望を持つことはそれが必ずしも現実として現れる訳ではなく、むしろそのようなものが現実としておきることは極めて少ない事例だということを理解する必要があるように思う。

特に外的要因に依存した期待や希望を継続するのは当事者にとって一時の安心をえられるのもだとしても、それからのことを考えると厳しい結果につながることの方が圧倒的に多くて、その一時の安心はそれ以降の継続した辛さによって、打ち消されていくものではないかと思ったりもするわけで、この映画を見ていると主人公のいくつかの期待や希望が実らず、その先にある変なプライドに固執していく様子を外から見ることができるのがもしろい。
あんまりそのような状況を外側から見ることはできないですからね。

ただ期待や希望のようなポジティブな要素がない状態で、ただ楽しいからと物事を意欲的に取り組める人はそう多くないようにも思うし、実際自分自身もその中の一人だらか何かしらの期待や希望を持っておきたいと思う気持ちはすごくわかるし、それを持つことは止められるものではないとか思ったりもします。

だったらそれを認めて、自分で調節できる範囲内にその期待や希望を持っておく必要があるのではないかな、と言うのが私がこの映画を見て思ったところで、要するに外的要因ではなく「自分ならこれぐらいできるはずだ。」と自分自身に期待して、それに即した行動であったり、考え方を身に着けるように促せばいいのではないだろうかと。
自分ではコントロールできない要素に期待するよりも、自分自身に期待して、行動と思考を変えちゃおうと。言うだけならば簡単なんだけれどそう思ったからっていきなり割り切れる訳でもなくて、ただそういった考えを頭の片隅に置いておくことは意外と大切なことなんじゃないかな、とこの映画を見て思ったりしました。


好きなことの継続

もう1つこの映画を見て思ったのが、好きなことの継続には、それが本人が望む結果ではないとしても、何かしらの結果がついてくるのではないかなってことでした。
この映画主人公はダンサーにこだわったわけだけれど、結果的にそのこだわりからの継続で振り付け師として周囲から評価を得られるぐらいの人物になったわけで、本人が本来望む結果ではないにしてもそことは別の部分で継続によって得た経験は活かすことができる。ということではないかなと。

正直なことを言うと個人的には、何か物事を継続して行うことに対する世間の評価には同意できない部分もあったりします、何でもかんでも続ければいいもんじゃないし、継続はあくまで選択の1つとしてあるだけでそこにこだわったり、それを過大評価するのは理解できないです。
ただ、継続という言葉の期間をどこに設定するかは別として、何か目的を達成しようと思うとある程度の時間と労力が必要であることは間違いないわけで、継続という言葉をなんの根拠なく美化して、次々と違ったことに手を出す人を少し軽く見ているように感じるのはおかしなことではないかなと思ったりするわけです。
継続することが良いのだ。という雰囲気は、何かを諦める、辞めることに対するハードルを設けることと同意味で、それらをフラットに評価することができない要因の1つではないかなと個人的には感じていたりもします。


たった数十年生きた程度でそもそも自分のやりたいことや、自分にあった物事をそんなにいくつも見つけれるわけもないわけで、たまたまそれができた人は自分は運が良かったと思うことはあっても、周囲もそれが当然だ、という考えで接するのはおかしいいんじゃないかなと思ったりもします。
なので好きなことが運良く見つかって、これをずっと続けたいと思う人はどんどんやっちゃえば、その先に副産物的に何かしらの結果がついてきてラッキーとなるし、それが見つからない人は色々なことを適当に次から次へとやってみたらいいんじゃないでしょうか。
そんな適当に生きてたら暮らしていけないじゃないかという人もいるかもしれないですが、真面目に真剣に生きていても暮らしていけない人hあ暮らしていけないですし、つい最近日本の総理大臣が最終的には生活保護で的なことを言ってたわけなので、ダメならそれに甘えちゃえばいいんじゃないかなと思たりします。


この映画の主人公も物語の最後の方までは割としんどい思いをして、ギリギリの人生を送ってたっぽいですけど、最終的には本人がそれを望んでいたかは別として報われて良かったねって感じの終わり方だったので、それが継続であってもいろいろなものに手をつけてみる出会っても、とりあえずポジティブに自分の思ったことをやってみたらいいんじゃないでしょうかね。








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