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札幌銭湯スタンプラリー2023のこと(その10・さつき湯)

札幌銭湯スタンプラリー2023、記念すべき10軒目は、さつき湯さん。

ラリーに参加しているのは29店舗なので、およそ3分の1を終えたことになる。すでに結構な満足感だが、まだ3分の1。純情な感情は空回っているし、I love youさえ言えないでいるmy heartだ。

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さつき湯、円山温泉、神宮温泉は、円山公園駅を取り囲むように三角形を形成している。
俗にいう「円山銭湯トライアングル」だ。どの湯も円山公園駅から徒歩約10分程度。
「下車したらお好きな銭湯へどうぞ」という考えのもと、駅の場所を決めたに違いない。札幌市交通局の計らいだ。

さつき湯さん以外の2軒からはすでにスタンプをいただいているので、今回の訪問をもってトライアングル制覇となる。スタンプ用紙を差し出し「これでトライアングル完成です!アイガッタサンカッケー!」と告げた(心の中で)。

サンカッケー。

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さつき湯は今日も最高だった。浴場と同じくらい、あるいはそれ以上に暑い外へと出た。ふと外壁を見上げる。

SINCE1956とある。創業67年。すごい。
その歴史もすごいが、銭湯で「SINCE」というのもすごい。酒落ている。「創業昭和⚪︎×年」とかならまだわかるが、あえてのSINCE。さすが札幌随一のおしゃれタウン・円山である。

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1956年。日本が国連に加盟した年だ。

この「SINCE1956」を見て、私はすぐにそう思った。歴史にも日本史にも世界史にも興味はない。にも関わらずだ。

あれは中学のころだったと思うが、何かに載っていた「語呂合わせで年号を覚えよう」みたいなやつに「国連に 日本代表 行くころ(1956)だ」というものがあった。

「よし覚えよう!」と思ったわけではないのだが、575のリズムもあってか脳みそに強制インストールされた。そして2度と消せなくなった。windowsでどう頑張っても削除できない謎のゴミファイルがたまに発生するのと同じ仕組みである。

あの日以降「1956」という文字を見るたびに「日本が国連に加盟した年だ」と思わされるようになってしまった。勝手に脳みそが「ニホンガコクレンニカメイシタトシダ」という文章を再生するのである。

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他に1853年のペリー来航を「『いやー、ゴミの多い国だ』と驚くペリー」(いやーごみ→1853)で覚えようというのもあった。これもやはり強制インストール&消去不可となっている。

さすがに1853年という文字を見かけることは少ないが、ペリーという名前、あるいは彼の写真を見ると(その機会も多くはないが)、脳みそが勝手に「イヤ〜、ゴミノ多イ国デスネ〜」と彼が浦賀で溜息混じりに呟くイメージを再生するのである。

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ペリーが浦賀に来て、日本が国連に加盟して、私が札幌銭湯スタンプラリーに取り組んでいる。

恐らく、それぞれ全く関係はない。でも、風が吹いたら桶屋が儲かるらしいし、バタフライエフェクトとかいう言葉を聞いたこともある。

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私がスタンプラリーを回ったところで、世の中は大きく変わらない。きっと明日も暑い。

いやでも、いくらかでも、世の中に影響していたい!構って!愛して!お金ちょーだい!(焼酎ロック)

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