相川秋葉

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アンパンマンと相対する概念は川谷絵音だった話──自己の変遷とアンパンマン・エゴハザード

皆さんは、ゲスの極み乙女というバンドをご存知のことと思う。そう、2015~6年くらいにヒットをかまして、いよいよ人気絶頂という時に不祥事が出て数ヶ月ほど休止したあのバンドである。(余談だが、元々バンド名がゲスの極み乙女。だった。しかし、いつの間にか句点が消えていた。個人的には、あの句点があることで中学生の逆張り的な雰囲気も出て、良かったと思うのだけれど、こればかりは仕方がない。) そんなゲスの極み乙女のボーカルであり、作詞作曲をメインでやっているのが川谷絵音氏だ。そして、ゲ

    • 弟の試合を見に行くことにした。

      僕は今日、弟の卓球の試合を見に行って来ました。 今日試合があることは前々から言われていましたし、今朝も母に僕を起こして、来てくれるかどうかを聞くだけでもしてくれ、と頼んでいたらしいです。 中学生なんて、みんな小生意気なものだと思っていましたが、そんなに自分の試合を見て欲しかったんだな、と思うと少し可愛く感じました。 試合会場は、奇しくも僕が中学生の時に部活の練習で使っていたテニスコートのすぐ近くでした。何度も見たのに、結局一度も入ることがなかった建物に弟の試合を見るために赴

      • 初めて築いたネット上の人間関係で失敗した話

        こんにちは、相川です。 今回は、僕が初めて築いたネット上の人間関係で失敗してしまった話をしようと思います。当時は今よりも若く…というよりは幼く、リアルの人間関係も上手く構築出来ていませんでした。そんな自分の失敗談を今回は語っていこうと思います。楽しんでいただけたら幸いです。 その話の始まりは今から5年ほど前に遡ります。僕はその当時中学生で、今が18歳なので5年前と言うと13~14歳頃となるでしょうか。学年で言うと中学2年生ですね。 その頃はまだスマホは持っていなかったのです

        • “終わりのエモさ”について。──あるいは夏と卒業、そして失恋。

          こんにちは。お久しぶりです。相川です。 1ヶ月ほど更新が滞っていましたが、なんとか生きています。 ところで最近、人生で4回目の卒業式というものに参加しました。どうやら、私の高校生活にピリオドが打たれたらしいです。不思議なものですね。 高校では、どちらかと言うと悪い意味で色々ありましたが、それでも前日や当日の朝にはあの妙な高揚感と諦観が入り交じった感覚を味わいました。私は、自分で思っているよりも感傷的な人間らしいです。 そして、そういう感覚を最近ではよく“エモい”と形容す

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          僕らはきっと、裸の王様。そんな話。

          こんにちは、相川です。 皆さんは、『裸の王様』はご存知だと思います。 王様や家来達は詐欺師達に騙され、『愚か者には見えない生地』で出来た服を買い、それを着てパレードをするのですが、小さな子供が「王様は何も着ていない」と叫ぶ。 それが民衆にも波及し、王様は裸だという声がそこかしこで出る中、パレードは続く。という話ですよね。 そんな『裸の王様』は周りをイエスマンで固めた、自分のことが見えていない権力者に対するメタファーとして用いられることが時折あります。 けれども、一般市民に分類

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          スネイプ先生はBSSの良い例だった

          ※今回、この題材で文章を書くにあたり、ハリー・ポッターの内容のネタバレ、及び性的な事柄に関する説明が入ります。極力不快な表現を削り、核心に迫る事柄に触れないような文章を書くよう努力しましたが、どうしてもそのような要素を含みます。それを了解のうえお読みください※ 成人向けコンテンツにおける一大ジャンルとして、“NTR”というものが存在する。 これがどういった内容を指すのかは、サブカルにある程度精通している人間ならすぐに分かるだろうが、知らない人のために軽く説明すると、NTRと

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          飛鳥時代の人間はdisasterを天狗と翻訳するかもしれないという話

          お久しぶりです、相川です。 およそ3年前からずっと続くコロナ禍。もう皆さん飽き飽きしていて、早く普通の生活に戻りたいと考えているのではないでしょうか。コロナ禍が終わった後の生活に思いを馳せる方もいらっしゃるかもしれません。 そんなコロナ禍ですが、昔にも同じように疫病、流行病というものはありました。 そして、古代中国において、そんな疫病が流行する前などにはあるものが空に現れるとされていました。 それが何かと言うと、 天狗 なのです。 皆さんは天狗と聞くと、何を思い浮かべ

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          無人島には自撮り棒を持っていくべき!?──見慣れた問いとアイデンティティ・クライシス

          どうも、相川です。 突然ですが皆さんは、「無人島には何を持っていくべきか」という質問の答えを、一度くらいは考えたことあるんじゃないかと思います。 「いろいろ使えるからナイフがいい」とか、「やっぱり飲水の確保を優先すべきだから水」だとか、はたまた「火が使えたら便利だからライター」みたいに、人の考え方に応じて無限大の答えがあると思います。 しかし、この問いをされる人にはまず間違いなくある特徴があります。なんだと思いますか? それは、「無人島に漂着したことがない」ということです。

          無人島には自撮り棒を持っていくべき!?──見慣れた問いとアイデンティティ・クライシス

          馬鹿は死んでも直らない─正論の無益さとは

          はじめに こんばんは。相川です。 今回は、「正論」って言うものが如何に意味が無いか、ということをお話していこうと思います。よろしくお願いします。 自分の見たいものしか見ようとしない 古代ローマの政治家であるユリウス・カエサルは「人は自分の見たいものしか見ようとしない」と言ったそうです。まあ、なんとなく経験論的にそうかもって思いますよね、これ。 人って無意識のうちに「こうあって欲しいな〜」っていう願望を抱くものです。そして、その願望は現実とは相反することが多いです。 ここ

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          「サボる」は尾崎豊のための単語!? ── 語源から単語を考えてみよう

          こんにちは、こんばんは。相川です。 さて突然ですが、「サボる」という単語の語源、ご存知でしょうか。 皆さんは日常でわりとこの単語を使うと思うのですが、語源を知っている人はそれ程多いわけではないと思います。 まあでも、ちょっと物知りの人ならしたり顔で「サボタージュが語源だよね、知ってるよ」なんて答えるかもしれません。 サボるの語源はフランス語のサボタージュにある訳ですが、では「サボタージュ」の元々の意味は分かりますか? 実はこれ、「破壊活動」って意味なんです。 なんでそうなるの

          「サボる」は尾崎豊のための単語!? ── 語源から単語を考えてみよう

          “Arcaea”を読む─なぜ高く評価される世界観が生まれたのか?

          はじめに これを読んでいる皆さんは恐らく『Arcaea』という音楽ゲームをご存知のことであろうと思う。そしてこれから書く内容には、Arcaeaのストーリーのネタバレが多分に含まれるため、ストーリーを最後まで読んでいない方で、ネタバレが嫌な方はここで読むのを辞めることを強く推奨する。 メインストーリーの振り返り それではまず最初に、Arcaeaのメインストーリーを振り返っていこう。 主人公は記憶を持たない2人の少女、光と対立。記憶の硝片─Arcaea─のうち、光には明るく

          “Arcaea”を読む─なぜ高く評価される世界観が生まれたのか?

          何故今村上春樹を読むべきなのか? ─ 本を読まない人達へ

          はじめに これを読んでいるほとんどの人は、村上春樹という人物の名前くらいは知っているのではないだろうか。「ああ、ノーベル文学賞候補だった人ね」「ノルウェイの森の人だよね」 書き出しを見て、そんなことを思ったかもしれない。 もちろんの事、村上春樹はとても有名であり、人気である。いくつかの小説は映画化すらされている。しかし、私が中学高校と過ごしてきた肌感覚として、あまり読まれていない、つまり知名度の割には読んでいる人が少ないのではないか?という考えがある。そして今回は、本を普段

          何故今村上春樹を読むべきなのか? ─ 本を読まない人達へ

          ヤンキー、猫化中学生、メンヘラ自撮り女に共通するものが確かに存在する

          どうも、相川です。お久しぶりかもしれません。 今日はタイトルの通り、ヤンキーと猫化中学生、メンヘラ自撮り女で共通するものの話をして行こうかと思います、それではよろしくお願いします。 彼らに共通する「フォーマット」の存在 もう最初に結論を話すと、この三者には「規定のフォーマット」の上で存在しようとする、そういうメンタリティがあります。それがこの三者に共通するものです。 まあでも、こんなこと言われても意味が分からない、なんて言われそうなので順を追って説明して行こうと思います。

          ヤンキー、猫化中学生、メンヘラ自撮り女に共通するものが確かに存在する

          囲われる人の特徴がキャバクラとだいたい同じだった話

          どうも、相川です。 今回はTwitterをちょっと見てて思ったことでも書こうかなと思います。 突然ですが、SNSで“囲いがいる人”って居ますよね。皆さんがぱっと思いつくのはYouTuberだったり、有名人だったりでしょうか。でも、そんな極端な人種でないけど囲いがいる、なんて人もいるんです。 囲いっていう概念がわからない人も居るかもなので、軽く説明しましょうか。 囲いを端的に言ってしまうと、その人のファンみたいなものです。Twitterだったらその人の毎ツイート毎ツイー

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          はじめまして

          はじめまして。相川と申します。 私は普段、自分が見てきたもの、触れてきた事柄について色々な事を考えているのですが、その思考を体系的にアウトプット出来ていないな、と常々感じていました。そういうモヤモヤとした感情が溜まっている時、この「note」というものについて知り、「これなら不精な私でも出来るかもしれない!」と思い、今書いている次第です。 これから書くであろう記事は色々な事柄について語るでしょう。そして記事の中では、未熟者ゆえ直接的で辛辣な言い方をすることも多々あると思いま

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