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フィリピンの渋滞と信号待ち

Joyride(ジョイライド)しか勝たん!

フィリピンはどこでも渋滞がひどく、首都のマニラはもうカオス。
ほんの数キロでも、ラッシュアワーに行くもんなら30分から数時間かかることも。たとえば、私が通っていた大学から空港まで25キロほどの距離で、渋滞がなければ40分くらい。一度渋滞と被った時には片道だけで3時間くらいかかりました。
特に連休の前日やイベント前後はもうオワリ。笑 本当に一生車が進まないのです。
そんなマニラでのひどい渋滞を避ける方法として、joyrideというバイクタクシーの配車アプリがあります。他のアプリはankasやgrabなど。バイクの後ろに乗せてもらう系で、個人的には早くて安くてスリリングなバイクタクシー大好きです!

ちゃんと指定のヘルメットがあります
私:「それかわいいね」
おじさん:「そうやろ!ドラえもんみたいやろ!」
バスでもトラックでも関係なしに横の車間ギリギリを攻めます

バイクタクシーが主流になった背景の一つに渋滞の回避があり、車の間を通り早く渋滞を抜け出せるため、人気が出ました。が!結局どこでも車・ジープニー(乗合バス)・トライシクル(三輪車バイク的な)・そしてバイクだらけ。車よりもマシやけど、バイクでも全然渋滞にはまります。
それでもバイクの方が楽しいし、おじさんたちも陽気なので私はJoyride ユーザーです。

トライシクル乗り場
渋滞で車が横断歩道を遮断したまま歩行者信号が青に。
ここでも詰まってました

貧困を感じる信号待ち

フィリピンの信号のあたりには貧しい人たちが沢山”住んでいます”。
貧富の差が激しいフィリピンでは「車を持っている」=「お金持ち」。だから貧しい人たちは信号待ちになると、車に何かしらの形でお金をもらいにいきます。
お金のもらい方はいろいろです。ピーナッツや掃除道具などものを売る人もいれば、タガログ語でメッセージ(多分お金が必要な理由など)を書いた段ボールを持って回る人、暑さか病気かでぐったりした赤ちゃんを抱いて回る人もいます。
対応もドライバーによって様々。
車どの窓にもカーフィルムがかかっているので外から車の中が全く見えないのがフィリピンでは一般的。なので「NO」のサインは窓をコンコンとノックします。
知り合いに、食べ物やコインをあげる人がいて、その方にいつもどんな対応をとるのか気になったので聞いてみたことろ、なるべく持っている食べ物やコインをあげると言っていました。「私は今日その食べ物やコインがなくても生きていけるけど、彼らはそうではない。必要としているのであげる。」と。
他にも、小学生くらいの子供がダンスを披露してくれることもありました。なんせそのパフォーマンス性が高いので、その時のドライバーは「あなたたちはおもしろいから」とコインをあげていました。頼んでないけど勝手に窓を拭いて掃除してくれる人もいて、彼らにはお金を払わざるを得ません。
このように、ひとつ「お金のもらい方」をとっても、たくさんの方法を見ました。貧しい彼らは今日1日を生き抜くので精一杯です。だからこそ、お金をもらう方法をいろいろと試行錯誤しているのだと思います。

夕方のラッシュアワー

お金?お菓子?

渋滞も貧困も深刻なフィリピン。道を歩いていても、子供から「Money!」と手を出されることは少なくありません。初めてその状況に遭遇した時はやっぱりショックでした。フィリピンに遊びに来た友達に、こういう時の対応をどうしているか聞かれたことがあります。
私は、留学中自分でお金を稼いでおらず、持っているお金は自分で得た利益じゃないのであまりお金を渡すことはしませんでした。カバンに入っていたお菓子をあげたりすることはありましたが。
一度、「持ってない、ごめんね」とすれ違った後、キャンディがあることに気づき、「あ!」と声を出しただけで、子供が一目散に飛んできたこともありました。必死な姿を見てとても胸が痛んだのを忘れられません。
お金をあげるのか、お菓子をあげるのか、何もしないのか、それはその人次第だと思うし、「あげるべきだ」「あげない方がいい」と強制するものでもないと思う。でも何かの形で、彼らの力になりたいと強く思います。

治安が悪すぎる歩道橋のエレベーター
両サイドこんな感じでした

1年間フィリピンにいて、渋滞にもフィリピーノタイム(時間に遅れがち)にも慣れましたが、お金をせがまれたり、貧しい人達の様子を見るのはいつまで経っても慣れないし、慣れてはいけないと思っています。
明るくて陽気なフィリピン人ですが、今回旅行ではなく、現地で生活することで彼らの抱える悲しい一面を改めて考えることが出来ました。

今回はここまで。ありがとうございました。

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