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【イラスト】言葉の受け止め方は千差万別



一昨年から幼馴染と絵本を作っている。


最初は私ひとりでやってみたのだが、おそろしく絵のセンスがないことに今更ながら気がついた。


ストーリーや展開、伝えたいことは浮かんでくるのだが、それを絵で表現ができないのだ。

なんとももどかしい。



漫画のように細かく動かすわけではないので私にもできるだろうと過信していた。




右に向かって歩く絵をかいてみる。

テーマ:右に向かって歩く女性



なんと横顔がかけない。


読み手の方を見ながら歩いてしまうのだ。


これが俗にいうミッフィー現象というものか・・・(誰も言ってない)


よくみると、手の位置もおかしい。



うーん

これは困った。




では、読み手の方に向かって歩く絵に変更しよう。



テーマ:こっちに向かってくる女性


お、惜しい・・・?!



いや、見方によっては、反対方向に走っていったようにも見える。


うーん
そもそも歩く絵が難しいのだ。。。








“独特な絵を描くね”


そう言われて育った。




正直なところ、その言葉を信じてずっと私は絵が上手だと思っていた



うちの祖母は私の絵を見て「芸術的な絵だわ!額に入れて飾るべ!」と作品を額に入れて祖父母の部屋に何点も飾っていた。



そして祖母は遊びに来た祖母友(おばあちゃんの友達たち)に、「これうちの孫が描いた絵!こんな絵見たことないべ?」と自慢していた。



祖母友は「お〜、ほんとに見たことないわ〜」と褒めてくれた。




そうやって育ったら誰しも自分は絵が上手だと思うだろう。


私はまんまと思い込んでしまっていた。





いま思うと誰も“上手”とは言っていなかった。


日本語って本当に難しい。



私が祖母に
『絵うまいでしょ〜?』ってきくと

「すごい!!」って返されてたし

祖父にも聞いてみると無言スマイルだった。



私は周りの人に恵まれ、甘やかされて育ったのだと思う。

なんて幸せ者なのだろう。






勘違いして育った私は一昨年やっと画力がないということに気がついた。


前述の通り、歩いている絵が描けなかったからだ。




「そこまで気がつかないなんて遅いよ!」



なんて声が聞こえてきそうだが、私の身にもなってくれ。


うん十年ものあいだ言葉の罠に引っかかってたんだぞ!!(逆ギレ)




引っかかってる間に、履歴書の特技の欄に“イラストを描くこと”と書いてしまったよ。



あぁ、なんという恥さらし。


しかし特技を披露させられたわけではないのでセーフといったところか。





もう一つやってしまったことを思い出した。



私はよくお世話になった人にお手紙を出すクセがある。


そこには必ず相手の似顔絵を描いていた。


(だって私は絵がうまいと思っているのだから。)





後日、手紙を受け取った相手から言われたのが


「関節すごいな!」

「ムカつくけど似てる!」

「悪意のある似顔絵師」



など、たくさんのお褒めの言葉を頂いた。(褒めてない)




ちなみに先輩・同期・後輩、いろんな人に描いた。


(だって私は絵がうまいと思っているのだから。)



私の描いた似顔絵をみんなに喜んでもらって、とても嬉しくなったことを思い出し、昨年 技を磨きたくなった


おそらく私は、体を描くのが苦手なだけで、顔を描くのはうまいんだと解釈した。




そして絵の上手い・下手には“受け取る側の解釈の差”があるせいで評価が曖昧なのだと気がついた。


受け取る側の絵ごころの有無で私の評価が変わるのはもどかしい・・・

それなら資格をとればいいのではないか!!

ということに私は行き着いたのだった。


(我ながら、かしこすぎる・・・。)

調べたところ、似顔絵検定というものが存在するらしい。


ほ〜、1級から6級まであるのか。


『まあ、3級ならいけるっしょ!!』



さっそく申し込み、似顔絵練習に励む。



『スケッチブック、いろえんぴつ、コピック、絵の具も必要だな!』


まずは形から入るタイプ。


まさかおとなになってから絵の具セットを購入するとは。





あぁ、なんとなつかしい・・・



さっそくいろんな芸能人を描いてみると、やはり芸人さんは特徴的で描きやすい!




約2ヶ月ほど練習し、

いざ!似顔絵検定へ!!




そして昨年11月、

似顔絵検定3級合格。






ウェーイ。



これで特技イラストと言っても過言ではない。




うん、満足!





結局なにが言いたいかというと、

①受け止め方は人それぞれ
②勘違いされないような発言をしよう
③言葉に責任を持つ
④資格取得は第三者目線に効果的
⑤資格は信頼につながる財産
④資格をとると自信になる
⑦チャレンジすること自体に意味がある
⑧履歴書に書くのはちょっと恥ずかしい



しかし、似顔絵が上手になったからといって絵本はうまく描けないのだ。(ミッフィー現象は現在進行形)


こればかりは幼馴染(美大卒)の力を借りて、私は絵を描かない絵本作家になりたいと思う。



絵本を通して、様々な受けとめ方ができる作品を作っていきたい。



最後に私の描いた似顔絵で終わりたい。

誰だかわかるかな。。。



ひろゆき・ナダル・ダウンタウン・知らない芸人さん



ミッフィー現象(走る高橋一生)



悪意のある小籔


ファンの方すみません。

(似てる・似てないなどのコメント待ってます!!)



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