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農林水産省の職員さん向けの勉強会で講演してきました。 #MAFF #protoout

こんにちは、のびすけです。

なんかすごそう。農林水産省。今まで色々な場所で話をする機会は頂いてきましたが、農林水産省主催の外部イベントではなく、農林水産省の中の職員向けの勉強会があり、そこで話をさせて頂けることになりました。

国の行政機関の中央省庁の1つですね。

引用: https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/files/kikouzu_3.pdf

ちなみに脱線ですが、農林水産省が運営しているうちの郷土料理というサイトの情報は以前AIは「からあげ」と「とり天」を見分けられるのか?という検証実験で使わせて貰っていました。ありがとうございます!

うちの郷土料理 大分のとり天

郷土料理などの文化のアーカイブ、すごく良い取り組みですよね。

農林水産省の政策課主催勉強会

職員さん向けの勉強が定期的に行われていて、その中で話をさせて頂きました。60分強くらい話をして20分くらい質疑応答、全部で90分(1時間30分)くらいのイベント時間でした。60分ガガガっと話してたら時間足りなかった感があったので90分ずっと話すくらいいけそうでしたね苦笑

Microsoft Teamsを使ったオンライン実施の会

平日昼間のお昼時に開催している会で、休憩時間くらいのタイミングだけど100名程度の視聴者・参加者。すごい。アツい。

後から参加したり途中で抜けたりもありそうでしたが80人くらいが常時見てくれていた感じ

今回、"SEはもういらない!自らがプレイヤーとなるシステム構築"というタイトルにしました。調整してくれた職員のSさん曰くSIerという言葉はあまり馴染みが無いそうで、募集に際してSEって言葉を使ってみることにしましたが、タイトルがめちゃめちゃ刺さってそうでした。

ChatGPTに考えてもらった僕の案よりも、やはり中の人への訴求キーワードは中の人が考えた方が刺さりやすいですね。

- 講演タイトルの「自らがプレイヤーとなるシステム構築」に惹かれて参加しました。
- SEが何を具体的にする人なのかが気になっていたため
- 講演のお題が「SEはもういらない!自らがプレーヤーとなるシステム構築」の言葉に惹かれどのような研修なのか受けたくなりました。

参加者アンケートの参加理由より抜粋
僕の個人感覚だと、SEという言葉の方があまり使わないかも

SIerの中抜き構造よく無いよね話

どんな話をしてきたかですが、大きな文脈だと、デジタルな領域も自分たちでDIYして作っていきましょーって話をしてきました。僕はプロトアウトスタジオというプロトタイピングスクールを運営していますが、その文脈です。

https://protoout.studio/ 

業界構造を知っている人からしたらそんなの今更だとは思いますが、大企業や行政などのシステム開発市場の現状いろいろ整理できるといいよね話なども。

総務省 令和元年情報通信白書より

「提供するシステムの質ではなく、何人がどのぐらいの時間をかけたかってところにお金払ってしまっている」「この仕組みによって、SIer市場は質の良いシステムを作らなくてもビジネスが成り立ってしまうので日本のITは国際的な競争力がない状態に」といった内容です。

これは僕が言っている話ではなく、総務省の令和元年版情報通信白書という文章にまとまってます。本体はこちらで読めます。

ちなみに終わった後のアンケートに以下のコメントを貰いました笑 
だいぶ日本の多重請負構造に言及した話をしていましたね。

"あまり「中抜き」を連呼しない方が、いいと感じました。
(自分は笑ってしまいましたが、)"

参加者アンケートより

国の文書も人が書いているので、書いた人がそういった仕組みからの多重請負構造に憤りを感じていたのかもしれません。

某小売業でのプロトアウトの取り組みなど

プレスリリースにも出ていますが、数年前からイオンさんでプロトアウトスタジオのカリキュラムを実施させて頂いてます。

"自分で作る"、"行動してみる"ってあたりで変わってきている話などを紹介させてもらいました。

徐々に、文化が変わってきていると思います。

共創ってよく使ってる人いるけど。口だけ共創のところが多いって話

共創ってこういうことだよねって思った事例で日本鋳造協会の鋳造IoTLTの話も紹介。

先日実施した鋳造IoTLT vol8にて、76才の会長が自らPythonを勉強してこんなの作ったよって自らプレゼンしてくれていて、(僕の思う世界的に)もう答えはこれだってくらいの正解を見せてもらったのでここも紹介させてもらいました。

共創、これが本当にそうだなと感じた。

日本鋳造鋳造協会では過去に、事務局の事務方も人も巻き込まれて自分でプログラム組んで発表するなどをしていて僕はかなり感動していた記憶があります。

(事務局の人とか会長って動かないイメージありますよね!小声)

個人的に”共創”を体現していると感じた日本鋳造協会

会の温かさと真摯さを感じた

こういった行政の職員さん向けどんな感じの場になるか不安ではありましたが、質問も頂き良きディスカッションが出来た感じがします。

コメントもチャットにわいわい書いてくれて話しやすかったです。

良きディスカッションで終わるのはよく無いので次に繋がると良いなとおもっていたところ、アンケートでぜひとの声も。

「まだまだのびすけさんのお話しを聞きたかったです。」という声もすごく嬉しい…泣ける

アンケートでは忖度無く思っていることを書いてくれた人が多くありがたかったです。

■ やる気のある職員さんたちのコメント抜粋

任意回答の部分だったのですが、話を聞いてまずはデジタルツール自分でも触ってみようと思ってくれた人が何名かいた模様で嬉しい限りです。

- 印象的なワードが多く、すごく心に響きました。
- 最初のご説明にあった、普通のスーパーのおばちゃんがアプリをつくる世界、デジタルのDIYという言葉に自分でもできそうだな、という気持ちが持て、自分でやってみようと思えました。
- 何から手をつければいいかわからない状態だったので、まずはご紹介のあったツールなどを使ってみることから始めたいなと思いました。
- 体系的に勉強しなきゃとばかり思っていながら日々の業務・雑務に追われ、一歩目を踏み出せていなかったのですが、簡単なものからでも、やってみようというやる気が出ました

アンケートから抜粋

■具体的にどうするのかって話がもっと欲しかったというコメント


- 集計や整理などの自動集けツールなど、具体的な紹介があればうれしかった
- 実例をもっと知ってみたいです。
- どういうところから新しいツールの情報を得てくるのか、どうやって使えるように勉強していくのかという視点の話がもうすこし盛り込んでほしかったです。



個人的は反省: もっと良い事例を出したかった

農林水産省ということで、多少農業系事例を踏まえて話をしてきましたが、そこまで特化した話ではなく、他の省庁もっと良い事例出せたなぁと終わってから反省中です。

ということで、プロトアウトスタジオの卒業生で、某小売業で農林部門出身のこのかたは野菜や果物の売り場の設計に魂を込めているとのことで、商品棚にどれくらいお客さんが滞在しているかを計測するAIカメラを自作してたりしました。

みたいな事例がまだまだ紹介しきれてないのでぜひまた話できると嬉しいなとか思ったりしています。

今後

何かまた繋がるかは乞うご期待。

印象に残る言葉は多数ありますが、中でも、行動を起こす人に行動をおこす人はついてくる。

アンケートより印象に残ったことばはありことばはありますか?


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