【詩】平々凡々


朝陽と共に起きて
体が喜ぶ食事をして
しっかり動いて
仲間と語らい
酒や快楽は程々に
日付が変わる頃には寝よう

幸せは日常に融けているので透明だ
既に持っているのに もっと大きい幸せを求める
金持ちと比べて自分が見窄らしく感じる
比較競争のレースの行き先は何処だろう ゴールはあるのだろうか

走るのに疲れ果てて 欲望に憑かれていたと知る
幸せを噛み締めて味わう余裕もなければ 何を口にしても味のないガムだ
一点を凝視して走る最中に どんな景色を通り過ぎたのか判らない
無感覚に過ぎた時間は生きていたと呼べるのか

ペースを落としてやることを減らして
退屈な日常に見出す自分自身
本当にやりたいことや行きたい場所
欲しいものや繋がりたい人
どの方向に一歩を踏み出せばいいかわかるね



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