【詩】一日

心の景色はずっと 薄闇 泥沼 濃霧 孤独
頭に居座るのは 金の悩み  労働の悩み
体は立ち上がることを拒否するように眠り続け
目を覚ましてからも毛布に包まり  横たわり  温かさを抱き
このまま終わろうとするような朝
何かをする動機より 何もしない動機が勝っている

怠惰に満足して飽きるまで眠りこけ 昼に寝床を出て活動を始める
面白そうなアニメやYouTubeに目を奪われる
目は自分の物なのに いとも簡単に自動的に画面に奪われる
もっと大事な観るべきものがあるような気がしているのだが
溜まっているやるべき雑事を処理したりもするが
人生においてやるべきことは何だっけ
大事な夢は手付かずで綺麗なままで

やっと体が覚醒したような夜
興奮して楽しめる酒や色欲に夢中になる
快楽に目は釘付けで他に何も見えない
冷めた幕引きは虚しさや寂しさが残る
少し痛む頭の奥で何かが居座っている
コツコツと何か言いながらノックしている
その扉に目を背けて寝床につくが音が離れず眠りは浅い



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