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【本×詩】JUST KEEP BUYING

本の内容を元に詩を書く試みです。内容を説明するものでも解説するものでもありません。僕の解釈が間違っている可能性も大いにあります。今回は投資信託などの資産形成の本です。長期スパンで着実に増やしていこうぜみたいな現実的な内容でお勧め。


大きな雪玉を作るには まず自らの手の中でおにぎりを握るようにする
労働の汗水が染み込んで少ししょっぱいかもしれない
持ちきれなくなったら地面に置いて周りの雪を張り付ける
十分に大きくなったら体を使って下り坂の入口まで転がし放り出す
不安や期待も手放して自らの仕事に戻ろう

たまに様子を見てやって 持ってきた雪を張り付けたり
木にぶつかって止まっていたら押してやったりする
俺の手を離れて動きは予測不能だが
転がり大きくなり ぶつかり欠けて小さくなり
繰り返しながら段々と大きくなっている

大きくするには雪のある坂道に居続けなければならない
人生に似ているな
賞賛を得るにはステージに立ち続け訴え続けなければならない
誰かが振り向くまで それは上り坂の山道に思えるが
頂があるのなら下りる段階があるのだろう 今は霧が濃く眼前しか見えないが

大玉は
食い続け生き続けるためのおにぎり
ご褒美の甘い餅菓子
いつか転がすことをやめて美味しくいただく
 

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