『重力ピエロ』を再読
大阪に向かう荷物を詰めているときに、『オーデュボンの祈り』を読んでいて、それなら次は『重力ピエロ』を読もうかなという気になった。
久しぶりに読みたくなったにもかかわらずすぐに見つからなくて、親に勧めたような気がするので多分きっと実家にある。
すぐに手元にないと分かるとなせが俄然読みたい気持ちがムクムクと膨らむ。
大阪行きの新幹線で『オーデュボンの祈り』を読み終えて、到着してすぐまず本屋に向かい『重力ピエロ』を購入した。
旅の醍醐味、家事を忘れて寝る前にベッドの中で何の罪悪感もなく本を読む。
読み始めたものの違和感がすごい。なんだろう。
記憶の中でのフレーズ、場面とページ位置が異なっている。手元にあった『オーデュボンの祈り』(平成二十一年のもの)と見比べるとポイントや行間か違う。この十数年の間に規格?に変更があったようだ。購入した重力ピエロは令和四年五月二十日六十八刷だった。
読書というのは本の内容だけでなく、文字サイズ等にも影響されるのかと驚いた。
読み終えて、ブクログを確認すると、12年前の記録が残っていた。ブクログに再読の機能が実装されるまで、そしてブクログの利用を再開するまでのこの間きっと読み返したような気がする。
当時高1の感想が突然出てきてびっくりした。そして恥ずかしくて頭を抱えた。
なんかもっと他にあるでしょ?!!?!と思ってしまった。顔文字の選び方がまずなんかもう懐かしい。
10代の気持ちでこの作品を読んでどうだったのか、その時の言葉を記録しておいてくれ。
『これも大好きです!』ということは初めて読んだわけじゃないらしい。それ以外何も分かんない。春がかっこいいのは分かる。社会人になったわたしも同意する。
実家に帰ったら学生時代に読んでいた重力ピエロを探して、一体いつの版なのかを調べてみようと思った。
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