モダン・ミリーのはなし

少し時間が経ってしまったけど感想等。

観に行ったきっかけ

少し前に初めて宝塚大劇場に行ってテンションが上がって帰りの新幹線でいろいろミュージカルのチケットを取った作品のひとつ。

観劇と洋服と特に好きだったところ

前情報シャットダウンして観に行った『8人の女たち』に赤いスカートを偶然着て行ったらすごくテンション上がって、観劇服と作品をちょっとリンクさせるのが楽しいということに最近気付けた。

1922年が舞台ということで、ここぞとばかりにTnewties (トゥエンティーズ)の服を着ていった。季節的にも《キリンにパンを食べさせて》が丁度良かった。没入感よ…

本編感想

1幕最後の曲『ジミー』が切なくて、可愛くて、ロマンチックで。大好きな曲になった。

タップダンスでエレベーター動かすの良すぎてエンドレス再生したい。かわいかった。

キャストのみなさんお茶目で素敵で愛が伝わってきました…楽しかった…

ビリーがミリーの手に書くときになかなかペンが出てこなくて(1回しか観てないのでアドリブなのかそういう演出なのかわからなかったのだけど)手を握りっぱなしになる時間が長くなって「ごめん!」って謝っていたのが印象に残っていた。

劇場を出てから、あの「ごめん!」は浮ついてるけど育ちの良さが咄嗟に出ちゃったってこと?!そういう解釈で良いですか???ってなった。中河内雅貴さん素敵でした。

主演の朝夏まなとさん(以下まぁ様)がニコニコ元気で本当に素敵でした。幸せな時間だった。天使にラブソングをのチケットを取れたのでとても楽しみにしている。

実咲凜音さん。
登場から華やかで、お歌も素敵で心の中で(かわいいー!!!)ってずっと叫んでた。本当にかわいい。あとアクロバティックなリフト、頭がついていかなくてびっくりしました。

グレイドンさん役の廣瀬友祐さん。
かっこいい!!!面白くて難しそうなワックスの歌がめちゃくちゃ好きでした。

あとリネンカートの中に小さく収まってるの可愛かったです。ミス・ドロシーとの運命の出会いの曲、すごかった。

保坂知寿さん演じるマジーは暖かくてかっこよくて。登場シーンのインパクトと存在感がすごかった。出てきてくれるたびに心がほかほかした。エメラルドのお話とても素敵だったね…


一路真輝さんの怪演(?)、びっくりした。髪の毛ブンブン振り回して、マジーともまた違う存在感でなんかもう…すごかった…

なんとしても映画版を観たい

そう思って帰り道、電車の中で映画のDVDを買った。次の日届いた。すごい時代だ…

名画座で上映されるのを待つというのもロマンがあったんだけどせっかくなら記憶の新しいうちに観たかった。上映されるなら飛んで観に行く!!

出会い方が全然違ってびっくりした。

スピークイージーのシーンが映画ではダンスパーティーになっていてこれはこれで健全な感じがとても好き!黄色がアクセントでとてもかわいい。タピオカあるんだね…あの曲とてもかわいい。

結婚式の曲がとてもわたし好みだった。ジャンルはなんだろう?ジプシージャズ?ピンク黒の組み合わせかわいい。

舞台で柄杓かと思っていた小道具が、薬の噴霧器(?)だったらしい。

舞台だと美味しいディナーを誘うのはミリーだったと記憶しているのだけど映画ではジミーだった。「男女平等なんて〜」という台詞もマジーの印象も映画と舞台で違っていた。

他にもいろいろと違いがあって興味深かった。

『映像の世紀』

舞台のあと、絶対に『映像の世紀』を見返さなきゃ!!と思っていた。映画観てそのまま『第3集 それはマンハッタンから始まった〜噴き出した大衆社会の欲望が時代を動かした〜』を観た。

第一次世界大戦から帰ってきた部隊の存在があったらジャズがアメリカを圧巻して、その後のジャズ・エイジ真っ盛りの1922年が舞台だったんだなと納得できた。

モダン・ミリー自体はラジオ黎明期の作品ではないけれど、ラジオで流せるからミュージカルが発展したくだりは何回観てもなるほどなぁと納得してしまう。

当時のリアルな映像を見ることで自分なりに作品を立体的に捉えられたような気がしたので、このタイミングで見返してよかった。

チャールストン踊れたら楽しそう

練習動画がYou Tubeにあったのでちょっとやってみようかなと思った。EXCITERの♪踊り明かそう チャールストン 一晩中!みたいになりたい。かわいい。

舞台版も映画版もどちらも大好き!

でも観終えたときの印象が違った。理由はなんだろう?と思って少し考えてみた。

映画版ではミリーの仕事探しのシーンが少なめだったように感じた。
舞台版の方が働く女性の印象が強かった。
(タイプライターのシーンもミス・フラナリーの活躍も舞台の方が多目の印象)

舞台版は現代の価値観に受け入れやすいようにいろいろと工夫がなされていたように感じた。前述のとおり、ミリーの自立と仕事を重点的に描いていたように思う。そこが、わたし自身が感情移入しやすくて大好きな作品になった理由だと思う。

舞台になっている1922年、映画が公開された時代、そしてわたしが観た2022年版モダン・ミリーそれぞれの時代の世相を反映しているのかなと思った。

前向きになれる良い作品に出会えてよかった。

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