母、クリスマスの明暗を走り抜ける。
年末。親にとっては、世界で一番有名な髭のおっさん、こと、サンタクロース氏が立ち上げた「年末大贈物祭」の代行業務が控えている。今年は家とは別に子どもの通う保育園でもその当番がまわってきた。
園が所属する贈物事業支部のシステムは旧来製で、紙のカタログから選び、注文は手書きのファックス。「ピー、カタカタカタ」と注文書を届けて始めて、在庫の有無も確認できるのだ。
クリスマス係となったわたしとAさんは、夜な夜なカタログ数冊を回覧してはよさそうなおもちゃを写真にとってLINEに流し共