角が立たない処世術
「反感を買いたくない」「角を立てたくない」という思いは、多くの人が抱く感情かもしれません。
相手の反感を買って攻撃対象になるのはゴメンだし、角が立つような振る舞いをしてしまって、悪目立ちするのも避けたい。
無難に、人間関係を円滑に進めたいし、職場だけのつながりなんだから、そこまで自我を炸裂させるよりは、相手に配慮した言動を徹底したほうが、自分が生きやすいから。
処世術とは
社会を生きていくための、世渡りの方法。
Nバクはよく「いい人でいることなんて今すぐやめたほうがいい」とか、「仕事において一貫した態度を貫けない人はやがて信用を失う」と語っていますが、やっぱりこういうことを発信すると、
■自己主張が激しすぎると人に嫌われる
■誰かに嫌われてまで自分のスタンスを貫きたいとは思わない
という方からのコメントやメッセージが相次ぎます。
世渡り上手になりたい、処世術を身に着けたい、というニーズの高さを感じます。
Nバクコンサルの悩み相談の大半は、同業者との人間関係の悩みです。
キャリアの相談かと思いきや、家族の理解を得ることが先決だったりもするので、これも対人関係の問題である、とくくれそうです。
本当に世渡りが上手い人の振る舞いとは
言わずもがな、世渡りが上手い人というのは、多くの人に好かれています。仕事も日常生活も、人間は一人でいるより集団でいる時間のほうが遥かに長いので、自分が関わる人に好かれる、というのは、最低条件になりそうです。
じゃあ、人に好かれる人がしている努力をすればいいのかというと、そうではありません。人に嫌われないように気をつければいいのかというと、もっと違います。むしろ全然真逆です。
人に好かれる人というのは、
人に興味がある(他人と関わることが苦ではない)
リアクションが大きい(真面目な時の相槌もわすれない)
とにかくよく笑う(ハッピーオーラ)
気になることはどんどん質問する(好奇心の塊)
甘え上手で、可愛がられ上手(ダメなところも隠さない)
褒め上手(いいところを見つける天才)
誘われたら参加する(フットワーク軽め)
たぶん挙げればキリがないと思います。
これらの要素は、人に好かれるための努力ではなく、人を好きになるための努力です。
Aさんを不快にさせないように、
この場ではAさんにフィットしそうなことを言っておこう。
Bさんを怒らせないように今日はBさんに教えられたやり方で仕事しよう。
こういう考え方は、AさんやBさんに配慮しているようで、全て自己防衛です。Aさんが何に対して不快になるのか、知りもしないで。
Bさんが教えたやり方の意味を考えもしないで。
今この場で、自分の身の安全さえ守られればいい。
こういう態度で生きている人は、人に好かれる努力をしているつもりかもしれませんが、角を立てるリスクを自分で作っていることに気づいていません。
例えば、
Aさんが自分の前だけで表面的な会話をしていることを見抜くような鋭い人だったら?その時点でAさんに対して角が立っています。
Bさんが「応用やコツ部分は自分で見つけるべき」という考え方だったら。
Bさんからも「自分の頭を使って仕事をしない人だな」と思われます。これも、ある意味、Bさんに角を立てています。
相手に配慮していると見せかけて、その瞬間だけ自分の身を守るための行為は、自分にも相手にも不誠実である。
これが私の考えです。
人に好かれる人というのは、自分の足りない部分も隠さずに、相手が応援したり手伝ったりする「隙」として見せます。
相手の足りない部分は、誰かが補えばいいと考えます。
そんなことで人を嫌いになったり、蔑んだりはしないんです。
人に好かれる人は、人を好きになることを先に選んでいる。
こういう人が、上手く世の中を渡っているように見えます。
いい人でいる努力ではなく、人のいい部分を見つける努力を。
自分が嫌われないように言いたいことを我慢するのではなく、人を嫌いならないためのストレス耐性を。
似ているようで、全然ベクトルの向きが違うということを、色んな動画やラジオで語っていますが、いまいち私の言語化能力が低さから、伝わらないこともしばしば。
Nバクも、まだまだ伸びしろがありそうです。
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