暗闇、イソミタールとか / 20200908

 揺さぶられて起きる早朝、揺さぶられてたなんて嘘なんですが。くるくると、ずーっと希死念慮が回り回って頭がおかしくなる。おかしくなったから希死念慮が回ってるのか。他の人はどう?死にたくなったりなんかはしないの?そっか。いや何も聞こえてこないけど。
遊星飛行だけが楽しくって、回らなきゃ、回らなきゃって裾を上げてさ、きみなんて手まで振るから、どうかしちゃったのかと思いながら、木々の合間を縫いながら、間違いなく、間違えてしまったきみの為に、泥を払って進んだんだよ。失敗したとは思えないくらい、眩い笑顔。ああ、僕はきみとなら、なんて。僕と居るから不幸になる。でもきみと居たら不幸も幸せになるんだ、僕は僕のエゴを優先すべきか、きみの幸せを願うべきか、迷ってしまった。あろうことか。そうして辿り着いた先が、光の差さない深淵だったとして、きみのくすぐったい笑い声だけを頼りに、頻りに手を握り合って、笑っている。お腹が空いたら、僕の腕から刻んで食べたらいい。僕がきみの一部として生きていけるなら、きみが自我を持ったままなら、ううん、僕が自我を失わないために、死にたいんだって打ち明けられなかったあの時の、うん。もういいんだ、僕はもうすぐ、きみと、お別れをする。

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