愛の不時着(国境とは)

今更ながら、Netflixで『愛の不時着』を見ました。
 このドラマのストーリーは、パラシュート事故で38度線を超えて北朝鮮に不時着してしまった韓国人の財閥令嬢ユン・セリとそれを助けた北朝鮮軍人リ・ジョンヒョクとが禁断の恋に落ちてしまうというラブストーリです。国籍の違いによって生じる様々な逆境を2人が乗り越えていく様子に、愛の力の素晴らしさを味わうことができます。

 私はこのドラマで国境とは何かということを考えさせられました。そして、同じ言葉・文化を持つ朝鮮半島が38度線で分断され韓国と北朝鮮ができたという悲しい歴史的事実を再認識させられました。日本にとって最も近い国である韓国と北朝鮮という国について今まであまり深く考えてこなかった自分にも気づくことができ、朝鮮半島の歴史や韓国語をもって勉強したいとも思いました。

 日本は島国なので国境について深く考える機会が少ないと感じます。私はタイに住んでいたときにミャンマーやラオスの国境付近を旅行しましたが、その時は国境付近というのは両国の文化が混ざりあった場所で何か独特の空気感があったのを覚えています。また、国境を悠々と鳥が飛んでいくのを見て国境に移動を制限される人間の不自由さを感じました。このドラマのテーマである38度線だけでなく、世界の様々な国境では大小少なからず問題を抱えており、歴史的に戦争の原因にもなってきました。平和な世界をつくるためにも、日本人である私たちも国境とは何か、国家とは何かを考えることが大切だと思います。
 そんなことを考えさせられたドラマでした。

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