号砲
毎年、楽しみにしているのだ。この缶を。
箱根駅伝缶である。
2年前のものまでとっておき、2日から、眺めつつ、箱根駅伝缶を楽しむ。
正月は、松の内が明けるまでは、ダイエットなど考えない。朝から飲み、食べ、駅伝ガイドを見つつ、過ごす。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
2年前の缶は、気が抜けてないか?
フードロスハンター(注1)は、そのようなちっぽけなことは、気にしない。
ほんとうに、生きていることを感謝しつつ、良き正月を過ごすのである。
家内は、私が日頃から無駄遣いをすることを承知していて、横から、いろいろと止めてくれる。
だが、この箱根缶だけは反対せず、購入することを黙認してくれている。
だが。
物事には、表と裏があり。
テレビをつけて、号砲を聞いて、ふとソファーを振り向くと、家内が足を指さして笑っていた。
ミッション発動だ。
往路優勝が決まるまでは、飲みつつ、食べつつの後は、じっくりとミッションが、待っているのだ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
かえって高くつく感じかな?
いやいや。これには続きがあって。それは、明日、わかる。
マッサージをすると、家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)世界中で社会問題にもなっている、フードロスを無くすために、まずは身の回りの賞味期限切れを無くすように、ひとたび賞味期限切れとなった商品をチェックし、たとえ賞味期限が切れていても、匂いや色や味見から食べられるかどうかを真剣に判断し、食べられるものと判断したものは、無闇に廃棄せずにきちんと頂く。そういう活動をする、ボランティアのこと。私が勝手に作った造語である。
■追記■
正月の夕方、能登を震源とする大地震があった。
被災された方々に、心からお見舞いを申し上げたい。
不幸にして亡くなった方々に、衷心より哀悼の意を表したい。
さらに、助けを待っている人に、一刻も早く助けの手が届くように。一日も早く日常を取り戻せますようにと、心から願う。
私自身ができることを、これから、やろうと思う。
そして、今宵の月に、祈る。
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