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Follow me!

以前のこと。いつもは、ユーモラスなM&Aにまつわる小説を書かれている、どまんださんのエッセイで。外国人に道を尋ねられるという話が投稿されていた。

この記事のコメント欄で、私は、外国人に道を聞かれ、そのまんま前を歩いて誘導した経験があるという、どうでもよい話を少しした。

その時のコメント欄

そして、どまんださんからは、こんなコメント返しをもらった。

フォロミー記事。ようやく書きましたよ。笑


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

この記事、4月の初めの記事だよね。なーにが、1ヶ月後に記事にするだよ。おー嘘つきだな。


まあ、そんなこともある。


私は、悪ガキで名を馳せてここまで来たが、なぜか、道を尋ねられたり写真を撮って欲しいなどと見ず知らずの人から声をかけられることが多い。

声をかけやすい見かけなんてことは、ないはずなんだが。

この日も、事務所から出て、銀座方面へと営業に出掛けようとした時だった。

ちょうどビルを出て交差点に向かっているとき、外国人が声をかけてきた。


Excuse me?


心の中の、リトルkojuroが、肝を冷やしつつ、つぶやいた。

に、逃げろっ!


私の英語力は、ゼロに近い。高校時代の成績ははすべて50点(10点刻みの100点満点で)を、各学期、2度の追試の努力点でぎりぎりの恩情成績で。

大学も、必修の教養英語16単位しか選択しなかったが、語学ができる級友のノートを全コピーして、体力でテキストの全文和英暗記をし、2回生まで全4期50点(つまりギリギリ可)で、何とか卒業したクチだ。

話せる訳が無い。


だが。お構いなしに、その外国人は、話し通した。


どうも、御幸みゆき通りの画廊に行きたいから、道を教えてほしいという内容で。

たまたま、私は、その画廊の名前を知っていたのだ。


私は、その、困り果てた顔つきの、初老の外国人紳士に、一言、こう言った。


Follow me.

そしてひたすら、約1.5kmほどの道のりを、一言も語らず。先導した。


ひたひたひたひたひたひたひた……。


そして約25分後、目的の画廊に着いた。するとその外国人は、凄く嬉しそうな顔をして、大げさに礼を言い、帽子をとって頭を下げた。

私は、こう、一言、言った。

You're welcome.


そしてきびすを返し。日常の、営業活動へと戻った。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジの記事の中で、もう、英語は出てこないだろうな。この先。



うむ。


そんなこんなの、昔の思い出話を家内としようかと思って振り返ると、家内が笑って、脚を指さした。

家内は、夏のプロジェクトに参加するため、長期間家を空けていたが。先週ようやく、戻ってきた。



マッサージをすると、家内は上機嫌になる。


家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。




だから。




これで、いいのだ。



どまんださんは、先ほども少し述べたが、M&Aとか、経理、財務などの豊富な知識と経験を持ち、それをテーマとする小説を書かれる人である。

テーマはかなり難しいのであるが、それを、コミカルに、時にはシビアにストーリーを展開し、易しくわかるように、しかも面白く書かれる。

筆も立つが、イラストも図解も得意技で。多彩で多才な、noteの世界の友人である。

何より尊敬しているのは、テーマに関わらず、文章量が少なく、1000文字未満でサラッとわかりやすく書かれる、その、軽妙さである。

実に、読みやすい。

いつか私も、どまんださんのような読みやすい記事を書ける能力を身につけたいものだと思っている。



■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。





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