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交換

年末、実は、我が家に大きなことが起こった。それは、インターホンの新品交換である。

これが、最新鋭インターホン

マンションに住んでいるので、我が家だけのことではなく。マンションの代表玄関から各家庭に至るすべてのシステムを換えるという、大工事をしたのである。

我が家のマンションは、500世帯以上が入る、とても大きなマンション群である。

3〜4ヶ月くらいをかけての大工事だった。


おかげで、いろいろなことが便利になった。その中でも代表的なものだけだがを列挙してみよう。

各家庭の玄関では、従来は音声のみだったが、カメラで確認ができる。その上、不在の時にも誰が訪れたかは、マンションの代表玄関の映像も、各家庭の玄関の映像も残っており後から履歴を確認ができる。

あるいは、ドアの警戒設定が各家庭でできるのであるが、これを無理やりこじ開けると警備会社に通報が行きセキュリティが稼働する。こういうシステムは、個人で入るとコストが高くなるが、500世帯でまとめて入ると格安になる。それがメリットでもある。

今までは先に外出したものが鍵でセキュリティを誤って書けてしまった場合、解除する方法がとても手順が複雑でできなかったが、いまは、中にいる人間にとっては、ボタンひとつで可能である。


最後にやはり、これだ。


マンションの代表玄関は、今までタッチ式だったのだが、今回、少し費用はかかるが、ワイヤレスキーになった。

少なからず費用がかかるので、家族分を購入しようかどうかと私が提言したとき、家内が異を唱えた。


コジくんひとりだけにしたら?


家内のこだわりポイントは、ポイ活とクーポンと節約である。だからそれに従い、そうしておいたのだ。


ところが。


多数の人々がワイヤレスキーを所望していて。時間が経過するに従い、その本当の便利さがわかってきたのであろう。家内が言い出した。


コジくんは裏門からいつも入るから、そこは、ワイヤレスキーの玄関じゃないよね。私は、毎日くるま通勤だから、いつもワイヤレス玄関なんだよねー。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

おいおいおい。だから、何度も確認したじゃないか。私とあなたの2つにしようかとも。



案の定、我が家の唯一のワイヤレスキー所持者は、家内になっている。



ふと思い出して、世の中、小さな不条理が多いなぁなどと思いつつソファーを振り向くと、家内が足を指さして笑っていた。


ミッション発動だ。

つくづく、世の中、小さな理不尽は、多いものである。


マッサージをすると、家内は上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は平和である。





だから。





これで、いいのだ。





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