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焼き栗

家内の好物のひとつに、焼き栗というのがある。

これは、かなりの好物のようで。特に冬などは、勝手に買ってきて、勝手に一人で食べている。

それをじっと横目で見ていると、言われるのである。

コジくんも、ほしいの?なら、言葉で言いなさい。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

いやいや。ただね。美味しそうだなって、思っているだけなんだが。


でも、家内の大好物にケチをつけるわけにも行かないので、素直にご相伴にあずかる。

ひとつ、配給で。

いかにも美味しそうな焼き栗だ


ペロリと食べると、また、言われるのである。


コジくん、味わって食べなさいよ。せっかくなんだから。


ふと、家内の手元を見ると、ちょっとした違和感があった。

なんだか高そうね


ちょっと高価な焼き栗だったようで。だからわざわざ、味わって食べよと忠告を受けたらしい。


家内は、全国の仕事をしていて。なぜか、全国からお土産物が届く。どうも、そのうちのひとつのようだった。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

貢ぎ物が届くなんて、さっちゃん(注1)、ちょっとやばい仕事してるんじゃない?



4年前までは、私のほうが出張三昧の日々で全国を飛び回っていた。

流行病はやりやまいとなり、私と入れ替わるかのように家内は、全国を飛び回るプロジェクトへの参画が決まった。


逆に私は、テレワークを会社からも強制され、かたや家内は、マスクをしつつ全国を飛び回るようになった。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

つくづく、諸行無常だな。



なんのはなしですか。



そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。


先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。






昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。



(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。




■追記■52日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。

ヤスさん特製、note公式タグ風キャプション


■なんのはなしですか■
最近、このフレーズを身の回りでよく見かけるようになったのである。まっ子さんの記事でよく見かけ。ただでさえ面白い記事が、このキラーフレーズでさらに爆笑記事に磨き上がっていた。

また、アークンの記事のコメント欄で、このキラーフレーズの生みの親がコニシ木の子さんであることが判明した。

アークンからすると、まさに、なんのはなしですか、だったのだろう
この時点で、「なんのはなしです課」に配属希望を出した


早速コニシ木の子さんの記事に飛ぶと、まさに激烈爆笑記事に遭遇した。淡々と書かれるロジカルな文章が、面白くて仕方が無い。早朝に遊びに行き、布団の中で笑いを声らるのに苦労した。しかもこのフレーズ、自由に使って良いとおっしゃる。

早速今日この記事で使ってみたのだが、なにぶん素人ゆえ、ちょっととってつけた感が満載になってしまった。

目下の私の1番のの関心事は、「なんのはなしです課」に、正式に配属されたいということである。

いつか正式配属された暁には、このキラーフレーズ。バンバン使っていき、「なんのはなしです課」の末席を汚しつつ、なんらかの社会貢献に繋がるか繋がらないかわからないような、今までと変わらない独りよがり記事を書いていこうと決意している次第である。

なんのはなしですか。

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