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蒲田

去年の夏に、異動で首都圏勤務となり、我が家に帰宅してきていた長男が、また、転勤になった。

今度は首都圏の中でのローテーションである。次の勤務地は、羽田空港の近くだという。

実は、我が家から羽田空港は、距離的には大したことはなくとも、どんなルートをいっても乗り換えが何度も発生する。しかも、早朝勤務が中心になると言っていて。致し方なく引越をすることになった。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、また、寂しくなるよなぁ。


正直、一緒に住んでくれる方が、こちらは楽だ。だが、長男としてみれば独り暮らしのほうが気楽なんだろう。そして何より、通勤が辛いという。


家内が、言った。


コジくん、閑職なんだし、休みとれるよね?めっちゃ大きなミッションだよ。これっ。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

ちょっとコジでも、傷つく言い方だな。


……。と、取るよ。休みくらい。


ご多分に漏れず、我が家は、過保護である。過保護のカホコなのである。家内も、私も。


で。


家の中を、かなり片付けた。少なくとも長男が前の家から持って帰ってきた荷物がすべて確認できるように。外に出せるように。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

まあ、そうは言っても、断捨離にはほど遠いけれど、ね。


持っていく荷物のうち、椅子、机、ベッドは、解体した。もちろん、私一人で。

9月の3連休に、前の金曜日一日をさらに年休にして。4日かけて、ようやくにして、引越ミッションは、完了した。

そうは言っても、4日目はかなりゆっくりすることが出来て。家内とともに、JR蒲田駅まで買い物に出掛けた。

最初は、古い駅なんだろうとたかを括っていたが、行ってみて、蒲田の駅周辺は何でもあって、めちゃくちゃ便利な大都会であることが身に沁みてわかった。

駐車場はまあ、こんなもんか

そんなこんなの蒲田の話を家内としていたら、家内が言い出した。

あの時の疲れが、今頃になって、脚にきた。


……。


マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。


家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。



だから。



これで、いいのだ。





■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。





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