見出し画像

故障中

会社の事務所には、ウォーターサーバーがある。これが、なかなかに便利で。常にお茶を飲む習慣がある私にとっては、とてもとてもありがたいものなのである。

このご時世で、仕事柄、あまりテレワークをしてこなかったのだが、その生活を支えてくれたもののひとつに、このウォーターサーバーがあるというのは、大袈裟ではなくて事実である。

ウォーターサーバーは、蓄えているタンクの水が無くなったら、そのタンクを替えることになる。

だが。これが、ちょっと問題なのである。

つまりは、うまく替えられなくて。こともあろうに、注ぎ口を壊してしまう人がいるのである。

かくいう私も、その経験がある。


そして。時が流れ、もう3年もこのウォーターサーバーを運用しているのだから、そんな人なんているはずがないなどと思うのは、私だけなのだろう。


ウォーターサーバーの張り紙


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、 つぶやいた。

コジ。自分の時は修理できたけれど、この人の壊し方は、尋常じゃない、なんて、驕った考え方を、今、しただろう。


う……。


喉元過ぎれば熱さを忘れる。自分に甘く、人に厳しい。

その言葉は、私のためにあるようなものだろう。


ちょっと、リトルに、見透かされてしまった。


壊す原因は、大きく、二つだ。

ひとつは、きちんと奥まで、ボトルの注ぎ口を押し込んでいないまま、レバーを思い切り押し込んでしまい、注ぎ口が曲がってしまうパターン。

そしてもうひとつは、ボトルのキャップを取り忘れたまま、押し込んで、注ぎ口が変形してしまうパターン。

私は、前者で、壊した。一度。

だが、もう、同じ轍は踏まない。


今回の修理は、「故障中」期間が長く、1週間くらい使えなかった。私は、がっくりしつつ、やむなく、水洗場の給湯器を使った。ここは、遠いし。水は、水道の水直接で、ちょっと水の質が落ちる。


ようやく復旧して。

その夜、家内にこのことを報告しようと帰宅したら、やっぱり、空のソファーが、ただ、笑っていた。


家内は、あるプロジェクトに参画していて。都心のホテルに泊まり込んでいる。


昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。


家内が元気だと、我が家は、明るくて、平和である。



だから。



これで、いいのだ。




■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?