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パイプ

これは、何なのかとふと、思った。

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しかも、ひとつではない。気が付くと、いくつも、床に、転がっている。

何だろう。

そう思い、いろいろと、考え、もととなるものを、探してみた。

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ようやく、見つけた。

枕の端に、穴が空いていて、そこから、パイプが出て来ている。

これは、家内に、繕ってもらおう。

この枕は、気に入っている。だから、手放すつもりなどは、ないのだ。



家内に、LINEで、伝えてみた。

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.................。



既読スルーだ。



家内が帰宅して、家内に、改めて、言ってみた。

LINEで、伝えたこと。お願いします。


すると、家内が言った。

あれ、何なの?


いやいや。

これだよ。実物を目の前に置き、説明する。



すると、言った。

あー。なるほど。

わかった。

いつかね。


家内の、「いつか」は、ずっと未来である。

ときに、やって来ないことも、ある。


心の中の、リトルkojuroが、顎に手をやりながら、つぶやいた。

今回は、やってこないことに、1万点。


誰が相手でも、多分、リトルkojuroが、賭けに勝つだろう。



だが、それでは、困るのだ。


キャンペーンダンサー(注1)だったとき、隣町の本屋で、こんなものを買った。

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持って帰り、家内に、言った。

これ、なかなか、良いと思うよ。

良い夢が、見られるよ。

きっと。


家内に、その枕を、買ったことを、改めて、言った。家内は、それでも、私の、枕を繕う約束を、思い出さない。

心の中の、リトルkojuroが、頭を捻ってつぶやいた。


枕元に、いくつか、パイプを置いておこう。


それを実行したときは、面白かった。


コジくん、ねぇねぇ、変なものが、枕元に、落ちてるのよ。

見てみて。


私は、LINEを家内に見せながら、言った。

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これだよ。


なぁんだ、それかあ。

ハッハッハッハッハー!


悪いやつほど、高笑いをするものらしい。


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家内は、面倒くさいと、自分が思う約束は、絶対に守らない。



この夜、


週末の私の、ミッション・ブックに、「枕の繕い」という一行が、追加された。

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