よちよち短歌4(愛編)
ささくれた歪な爪にキスをして
何もなかったように寝かしつけてよ
つま先に落ちた影すら触れられなかった
側に置かせて 愛していました
おへその横 他より少し薄いホクロ
わたし以外も知ってるなんて
お父さん、好きだよ愛されたかったよ
あいのりんかく 曖昧なまま
夏の夜 お腹を出して寝ても大丈夫
それだけで緩むこころ、浅はか?
永遠と薬指を 人質にできないふたり
生活を続ける
あんたねえ キャンプが好きなツーブロは
サイコーだけどやめた方がいいよ
3歩先、いつも手を取ってくれるあなた
私より何年先に死んでしまうの?
嘘をつく時の癖なんて知らない
幸せだって、思っているけど
頭蓋骨すらも愛せるだろうか、と
薄い皮膚を撫でる am1:00
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