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道東のサぱはいかがですか?

 こんにちは。サポートメンバーのRWです。今回もよろしくお願いします。

 まずは私事で申し訳ないのですが、今年4月に仕事の人事異動で北海道釧路市に転居しました。このような機会は一生に一度しかないかと思いますので、目一杯楽しみたいです。

 私が現在住んでいる釧路市は北海道の東、いわゆる道東に位置する太平洋に面した港町です。高速道路でいうと、千歳市から延びるE38道東自動車道の終点の町です。

 さて、皆さまは道東にどのようなイメージをお持ちでしょうか?十勝の広大な畑や釧路の海産物、知床の大自然など色々なイメージがあるかと思います。

 では、道東のサぱのイメージはいかがでしょうか?何か思いつくものはありますでしょうか?そう言われてもなかなかイメージしにくいところもあると思います。

 そこで、今回は道東のサぱとその魅力をお伝えいたします。

道東とは

 そもそも道東がどの地域を指しているかですが、明確な定義はなく、ものによって範囲がまちまちです。ただ、一般的には、

 ・十勝地方(中心都市 帯広市)
 ・釧路地方(同 釧路市)
 ・根室地方(同 根室市)
 ・オホーツク地方(同 北見市)

を指していることが多いです。なので、本記事ではこれらの地方を一括りに「道東」と呼称します。
 この範囲で北海道の面積の約4割を占めており、関東地方とほぼ同じ面積です。では、この範囲のサぱというと、

 ・十勝平原SA(E38道東道)
 ・長流枝PA(E38道東道)
 ・上浦幌PA(E38道東道)
 ・白滝PA(E39旭川紋別道)

の4ヶ所です。高速道路の路線数が少ないということもありますが、関東とほぼ同じ面積にたったの4ヶ所しかありません!
 だがしかし侮ることなかれ!!かなり個性的な顔ぶれとなっています。
 それでは、この4ヶ所のサぱを見ていきましょう。

1.十勝平原SA

 十勝平原SAは道東道の十勝清水IC~芽室IC間にあるSAです。SAと名乗っていますが、ガソリンスタンドやフードコートはなく、お手洗いのみとなっています。今回紹介する4ヶ所のうちで最も札幌や新千歳空港に近いサぱです。
 このサぱの見どころは、軽食です。道東道にはフードコートやショップがあるサぱがなく、毎年冬季を除く時期に道東道とかち連携協議会に加盟している商店が特設ブースを出店し、訪れる方々をもてなしています。

<参考>【E38】道東自動車道のSA・PAへの特設ブース設置のお知らせ(2023年版 NEXCO東日本ホームページより)

 フランクフルトや焼きそばの定番商品から豚丼やポテトフライなど十勝の特産品を使ったメニューは、常設店舗のない道東道をドライブする時のオアシスです。

上りの店舗

 写真は上りのホットドッグです(ケチャップとマスタードは私がかけています)。十勝平原SAが所在している芽室町の小麦粉を使用したふかふかのパンに、噛むと肉汁が香ばしい芽室産ケンボロー豚100%のウィンナーを使用した逸品となっています。

芽室産の素材を使ったホットドッグ(550円(税込))

 これをエリアの外に広がる日本離れした広さの小麦畑を眺めながら食べるのもまた一興です(下記の写真)。
 

サービスエリアから見える景色とは思えない絶景…

 十勝平原SAが遠くて行けない方には同じウィンナーを取り寄せができますので、めむろセレクションのホームページで十勝平原SAを味わってみてください。

2.長流枝PA

 長く流れる枝と書いて「おさるし」と読み、国内屈指の難読サぱです。道東道の音更帯広IC~池田IC間に所在しています。
 こちらで推したいのが、ハイウェイスタンプです。

長流枝PA(下り)のハイウェイスタンプ

 NEXCO東日本が発行しているスタンプブックや以前私が書いたハイウェイスタンプの記事に掲載したリンク先にはないスタンプです。
 下りのデザインは長流枝PAが所在する音更町のキャラクター「おおそでくん」と音更町の特産品のニンジンやブロッコリーがデザインされているかわいらしいものです。これより東のサぱにはスタンプなく、上りのエリアより東側に位置しているので、こちらが日本最東端のハイウェイスタンプです。

長流枝PA(上り)のハイウェイスタンプ

 反対に上りは、十勝川温泉旅館組合のキャラクターの「モ~るちゃん」。全国的に有名なモール温泉の十勝川温泉をPRするため生まれたキャラクターで、牛と豚のハーフというなかなか飛んでいる設定です。モール温泉は美肌の湯ともいわれているので、肌つやがよく見えます。

 長流枝PAのハイウェイスタンプから音更町のキャラクターを知り、キャラクターから名物を知ったらぜひ音更町を訪れてみてください。下りなら長流枝PAの次の池田IC、上りなら音更帯広ICを降りると近いです。

<参考>音更町ホームページ

3.上浦幌PA

 上浦幌(かみうらほろ)PAは道東道の本別IC~浦幌IC間にあるサぱで、現時点でこれより東側の高速道路上にSAやPAはないので日本最東端のサぱとなっています。
 こちらでぜひ見てほしいのが、サぱからの眺望です。十勝らしい広大な畑が広がります。上下線とも景色はいいのですが、上り線から見る景色はより畑が近くで見ることができます。個人的には爽快感が良いです。
 また、釧路方面へはこの先休憩施設がないので、この景色を見て気合を入れるポイントにもなっています。

下りは本線と一緒に景色を楽しめる。
上りは眼前に十勝の広大な農場が見える。

4.白滝PA

 最後に紹介するのは旭川紋別道の奥白滝ICに併設されている白滝PAです。こちらは道の駅しらたきが設置されているため、サぱが道の駅になっており、看板も道の駅の方が大きく出ていますが、扱いはサぱでもあります。その証拠に駐車場に設置されている非常電話の表示が白滝PAになっています。

白滝PA(道の駅しらたき)に設置されている非常電話

 こちらで注目したいのが、カレーです。カレールーはスパイスが効いて辛口ですが、ソーセージは鹿肉でこれが脂っこくなくあっさりしているので、カレールーとの相性が抜群です。日本サぱ協会ではカレーのことを「ナノレー」と呼称していますが、これは日本最北端のサぱナノレーではないでしょうか。白滝PAに寄った際は鹿肉ソーセージスパイスカレー(1,100円(税込))をご賞味ください。 
 なお、白滝PAは先ほど紹介した3ヶ所のサぱとはかなり離れており、各サぱから200km前後あるため、サぱ巡りは計画的にお願いします。

白滝PAの鹿肉ソーセージスパイスカレー

おわりに

 いかがでしょうか。道東地区のサぱはなかなか注目されないところですが、少しは魅力が伝わったでしょうか。
 今年の夏は涼しさとサぱを求めて道東というのもいいでしょう。羽田からは帯広、釧路、女満別などの道東の各空港に直行便が出ており、1時間半程度のフライトで到着することができます。
 道東の空港へ直行便が出ていない地域からは新千歳空港へ飛んでレンタカーで移動する方法もあります。新千歳空港から十勝平原SAまでは車で約2時間です。
 道東エリアは観光地や特産品も多いので、サぱと一緒に訪れてみてください。観光協会や旅行関係のメディアが詳しいと思いますので、インターネットや雑誌などで気になるものを探してみてください。

 ただ、北海道は本州の距離感覚でいると痛い目をみますので、事前に計画をしっかりと組みましょう。参考までに札幌駅から釧路駅まで車で約300km、これは東京駅から愛知県の岡崎駅まで車で行くのとほぼ同じ距離になります。

 今後は定期的に道東や北海道のサぱもお伝えしていきます。

 それではまたお会いしましょう。

文責:RW

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