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つなぐ、つながる、つなげる【セミナーメモ(前半)】国学院大学 田村学先生

「主体的・対話的で深い学び」

今回の学習指導要領で最重要と言って良いであろうキーワードである。

6月26日(土)国学院大学の教授であり、東洋館出版社から『学習評価』という本を出版された田村学先生によるセミナーを受講したので、そのメモを記事としてまとめる。

(個人的なメモだと考えているので、読みづらさはご了承ください)
今回参加したセミナーはこちら↓

今回のセミナーでは前半を「深い学び」、後半を「学習評価」と分けてお話しされていた。
この記事では、セミナーの前半部分である『深い学びの実現』についてまとめる。

発想の転換

主体的・対話的で深い学びを実現するにあたって、学びの主体者が誰であるのかを改めて定義し、発想を転換させることが重要

教師が学ばせる(未熟な学習者)→子どもが自ら学ぶ(有能な学習者)



この発想の転換は放任と捉えられることもある
しかし、学習者が自ら学ぶような授業を行うことは、より一層教師の指導性が求められる
教師の指導性と子どもの自ら学ぶ力が掛け合わされれば主体的・対話的で深い学びが実現されるのではないか




主体的・対話的で深い学び

実現するにあたって必要なことは二つ




目の前にいるこの子がALするために、
①AL視点での授業改善
②カリキュラムマネジメントの充実
を行っていくこと。

上記を行なっていくために、「主体的・対話的で深い学び」を定義する

主体的な学び
→自分で自分の学びをコントロールできる
 つまり、自分の学び方に対して自覚的、意識的になっているか

対話的な学び
→異なる他者との対話を手掛かりに考える

深い学び
→知識のネットワーク化(つなぐ、つながる、つなげる)




深い学びの4タイプ

深い学びには4つのタイプがある
①-1:宣言的な知識がつながるタイプ(個々の知識同士が結びつく)
   2:宣言的な知識がつながるタイプ(中心概念と様々な知識とが結びつく)
②手続的な知識がつながるタイプ(連続したパターンとして知識同士が結びつき、身体化・自動化される)
③知識が場面とつながるタイプ(一つの知識がAの場面、Bの場面でも使うことができる)
④知識が目的や価値、手応えとつながるタイプ(獲得した知識が適切・適正に生かされているか、また安定・持続させる気持ちにつながるか)

さらに、これらの4タイプは「育成を目指す資質・能力の三つの柱」に分類できる




知識・技能
①-1:宣言的な知識がつながるタイプ(個々の知識同士が結びつく)
   2:宣言的な知識がつながるタイプ(中心概念と様々な知識とが結びつく)
②手続的な知識がつながるタイプ(順序通りに知識同士が結びつき、身体化・自動化される)


思考力・判断力・表現力
③知識が場面とつながるタイプ(一つの知識がAの場面、Bの場面でも使うことができる)


学びに向かう力・人間性
④知識が目的や価値、手応えとつながるタイプ(獲得した知識が適切・適正に生かされているか、また安定・持続させる気持ちにつながるか)

このようなタイプを意識して授業を行うことは大切であるが、全ての時間で行うことは難しい。
だから、「ここぞ!」という場面を見極めて行うことが大事。

また、深い学びにおいて学び合うことは大切だが、表面上はアクティブに見えていても内容の深まりがなければ深く学んだとは言えない。
賑やかに意見を交わしているから大丈夫だと安心はできない。
教師は対話を通して子どもたちの思考がアクティブになるよう手立てを講じる必要がある。
ex)・グループの構成
   ・資料     など

深い学びは「活用・発揮」することを通して、「知識・技能をつなぐ(関連付ける)」ことで起こる

ひとりごと

以上が前半部分の『深い学びの実現』に関わるメモである

セミナーでは深い学びの4タイプが図解されていたり、その具体的な児童の様子まで紹介されており、かなり深い学びへのイメージが明確になる内容だった。

後半「学習評価」へ続く…




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ぶっく📚

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