株式会社ノーチラス・テクノロジーズ

株式会社ノーチラス・テクノロジーズの公式noteです。 ノーチラステクノロジーズは『…

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株式会社ノーチラス・テクノロジーズの公式noteです。 ノーチラステクノロジーズは『データ処理に関する問題解決のスペシャリスト集団』です。 導入事例など、詳しくは会社HPをご覧ください。 ▽会社HP https://www.nautilus-technologies.com/

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最近の記事

Tsurugi 1.0.0-BETA4 について

βリリースについては、概ね月一ぐらいの間隔で刻んでだす、という方針です。 が、今回については、タフな ブロッカーがタイミングよく enbug したという事情もあり、リリース間隔が空いて、通常想定よりも一ヶ月遅れという運びになっています。 先にキャリーできる issue であればキャリーしてしまって、とりあえず可能なものだけも順次リリース、が本来の「刻んで出す」という方針ではあるのですが、コードフリーズの直前でブロッカーを検出するという流れが3週ほど続いたということもあり、

    • 劔"Tsurugi"ロードマップ(2024年2月時点)

      下記のロードマップはTsurugiを取り巻く社会状況や、ユーザの利用状況、また実際の開発状況によって随時更新・変更されます。 ロードマップを提示する目的は、「Tsurugiは長期的な視野をもって開発されている」という開発サイドの意思を、ユーザやTsurugiをかかわる直接・間接、顕在・潜在的利害関係に伝えること、それ自体を目的としています。 ロードマップの内容はコミットではなく、「ざっくりとした予定」程度に考えておいてください。したがって予告なく変更されることがあります。

      • Tsurugi 1.0.0-BETA3リリース

        リリースノートはこちら。 https://github.com/project-tsurugi/tsurugidb/discussions/33 今回のリリースは、機能的にはApache Arrowの本格的なサポートと、バグ回収になります。 下記のようにSoftware Designの特集記事に合わせるために、Arrowサポートを優先してリリースし、可能な限りバグに対応した、という形になっています。このため、一部パフォーマンス向上策については次回のリリース(β4)に回す判

        • Tsurugi 1.0.0-BETA2について(commit levelの変更)

          イマサラですが、明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。 さて、記事としては遅れてしまいましたが、内容はほぼDBTechShowcaseで話したβ2の内容とそのフォローになります。 β2のリリースノートはこちらになります。 https://github.com/project-tsurugi/tsurugidb/discussions/12 もうすぐβ3が出てしまうので、その前までにということで。 β2の主なポイントはメジャーバグの回収と機能追加

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        • 劔"Tsurugi"について
          9本

        記事

          OCCとLTX

          Tsurugiのトランザクション処理は、同時に複数(二つ)のアルゴリズムが動き、それぞれで整合性とりつつ、かつ同時に動かしても整合性をとる、というHybrid Concurrency Controlの仕組みを採用しています。 一つはOCCと呼ばれる軽量のアルゴリズム、他方はLTXと呼ばれる比較的重量級のアルゴリズムです。 この両者のOCCとLTXの「違い」はどういうものなのか?を知ることが、Tsurugiをうまく使う上での重要なポイントになります。 それぞれのトランザク

          【次世代高速RDB】Tsurugiを触ってみる【本日OSS版リリース&解説本発売】

          Tsurugiが正式にOSSとして公開されました。 https://tsurugidb.com/ (劔"Tsurugi"コミュニティサイト右上のGithubリンクよりダウンロードください) 現在の最新の技術で実装されたOSSのRDBです。同時に解説書籍も発売になっています。※Kindleもあり https://amzn.asia/d/gHwrzTl (Amazonのページが開きます) さて、触ってみたいがどうしましょう?という場合は、「とりあえずinstallして動かす

          【次世代高速RDB】Tsurugiを触ってみる【本日OSS版リリース&解説本発売】

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(後編)

          前編はコチラ。 前回は、Tsurugiの最大の特長の一つであるバッチ処理について、原価計算の実際のバッチ処理のベンチマークを参照しました。 結果としては、バッチ処理はほぼ劣化がなく、オンライン処理については105-120%に収まっています。 今回は「なぜそのようなことが可能か」ということを、できるだけ簡単に説明します。 なぜ、バッチ処理とオンライン処理が整合性をとって、同時実行することが可能なのか従来のRDBであれば、通常はバッチ処理の対象に明示・黙示でlockをとり、

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(後編)

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(前編)

          劔""Tsurugi"(以下、Tsurugi)の最大の特長の一つがバッチ処理に強い、という点です。 以下、Tsurugiのターゲットベンチマークである(株)アンデルセン様の業務系のバッチ処理の内容・実行結果を見ながら、Tsurugiが実際にどの程度バッチに強いのか?どのようにこの処理を行っているのかを2回に分けて解説していきます。 まず、今回は「そもそもバッチ処理に強い」という点を見ていきます。 尚、このバッチ処理は詳細仕様・コード含めてOSSとしてTsurugiととも

          【次世代高速RDB】劔"Tsurugi"におけるバッチ処理(前編)

          劔"Tsurugi"とは何か

          劔"Tsurugi"とは劔"Tsurugi"は、国産の OSS-次世代 RDB です。5 年間の国(NEDO)の支援を経て、出来上がった RDB になります。 もともと有志の勉強会から始まったコミュニティ活動がベースで、国の予算を受けて、 ・各民間企業(ノーチラス・テクノロジーズ/NEC) ・大学(東京工業大学・慶応大学・名古屋大学・大阪大学) ・研究機関(国立天文台) 等々が主体となって、さまざまな企業・関係者の協力のもとに開発されました。 OSS なので、だれでも自由