光のうた

目には決して見えぬ
心の奥に潜む
存在の根に揺蕩う
水の調べを聞け

水は遍く宇宙を巡り
かなたの時を超え
尽きることなき流れとともに
また同じ場所へ帰る

この命尽きしとき
光となって
誰もが再び帰る
あの場所へ

ああ
なんと眩しいのだろう
醜く絶望した世界にすら
光は絶えず降り注ぐのだ