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基本は、真っ直ぐ 読書感想文

プロ野球観戦、特にスワローズの応援が一番の趣味だ。二番目の趣味は読書なので、この2つが合わさったプロ野球に関する本をよく読む。中でもスワローズ関連本は必ず読むと言ってもいい。

ヤクルトスワローズの石川雅規投手に2年間密着した「基本は、真っ直ぐ」という本が昨年末に出版された。スワローズの中でもいわゆる「推し」を挙げるとすれば石川投手と奥川投手なのでこの本はいつもの電子書籍ではなく、紙の本で買った。

石川雅規投手は現役選手では最多勝利数を誇っており、今年から最年長の選手になる。

彼は人柄が素晴らしい。コロナ前のことになるが試合前に早めに神宮球場にいくとファンにサインをあげているのを何回か見かけた。勝ち投手の権利をもって降板した後に逆転されたとき、打たれた後輩投手に声をかける姿も何度も見ている。

インタビューをメインに構成されている本書でも彼の素晴らしい人格が随所に書かれていた。上述の通りの実績を上げながらも、どんどん新しいことにチャレンジしている。同じく投手をやっている高校生の息子にまでピッチングに関する質問をするそうだ。とにかく野球をうまくなることに貪欲で、仮に彼がプロ野球選手じゃなかったとしても、何かしらの分野で成功していただろうと思う。

目標の200勝できるまで現役を続けて欲しい。

話が少し変わるが、この本はインタビューをもとに月イチの連載を二年分まとめたかたちで構成されている。スワローズ関連本で同じようにインタビュー連載をまとめた本は他にも出ている。

高津監督の密着インタビューの連載をまとめた本がこちら。

ほかにも同じようなことをしている本があるのだが、連載当時は掲載の1ヶ月くらい前のことが書かれているので、試合の結果とかチーム状況が頭に入っており、内容がよく入ってくる。しかし本としてまとめられて読む頃になるとだいぶ前のことになってしまっているせいで、あれ?なんだっけ?そうだったか?みたいなことが多い。

数年後にもう一回読むと更に分からなくなりそうな気がする。

もちろん本にするときに加筆などして工夫しているのだろうけれど、やはり素材そのものの特徴として無理が少しあるようだ。

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