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『ベルサイユのばら』のアンドレ、『鬼滅の刃』の隠、裏方スキルの高さ

またしても。『ベルサイユのばら』と『鬼滅の刃』を勝手にコラボ。
今回は、アンドレと隠、裏方の立場を考えてみました。

※映画見てきました。

 
『ベルサイユのばら』アンドレの裏方スキル

アンドレが大好きなキャラの1人ですが、その理由の1つが「裏方スキルの高さ」もあります。
オスカルの従僕として仕えていますが、仕事が早くて正確だし、主人思い。
オスカルも家臣思いですが、血の気が多く暴走しがち。そんなときも、「どうどう!」と、馬を扱うように?ちゃんと受け止めるんですよね。
そんなエピソードの一部がこちら。
 
単行本2巻。
ジャルジェ家の領地を訪れ、庶民の悲惨さを目の当たりにしたオスカル。でも、謹慎中に出かけたので、お父ちゃん大激怒!

親父にも殴られたことのある娘です。

貴族と庶民の生活格差にやりきれない思いを感じつつ、お父ちゃんは理解してくれない(お父ちゃんも、心傷めているようですが)。で、物壊して大暴れ。それを黙って聞くアンドレ。

ちなみにオスカルの謹慎の原因は、宮廷でド・ゲメネ公爵(←こいつが原因)を挑発し、あわや決闘になったこと。それをマリーアントワネットが、オスカルを謹慎にすることで場をおさめます(このマリーもかっこいい)。
このとき、お父ちゃんとアンドレもその場にいます。

アンドレ「だんなさま!とめてください」
お父ちゃん「案じるな。射撃も銃も十分に仕込んである」
 
そういう問題ちゃうし。なんで、平民のアンドレの方がまともな感覚持ってんねん。
この親にしてこの子ありです。
こういう家に仕えているから、少しのことで動じないんだろうな。
 
単行本4~5巻。
黒い騎士のくだりは、その有能さが出ていると思います。
オスカルに頼まれ、ニセ黒い騎士になり盗人の才能発揮?(その前に、貴族の家のリストアップも、テキパキこなしていそう)

オスカルのピンチに体を張って助けて、目に大けが。
オスカルが、アンドレにケガを負わせた黒い騎士にキレて、ムチでぶん殴ろうとしたときは、
「武官はどんなときでも、感情で行動するものじゃない!」といって制します。
 
オスカルは、アンドレが後ろにいるのを常に感じていて、それに感謝しつつ(かなり)自由に動いているのだと思います。
 

『鬼滅の刃』の隠の裏方スキル

「隠」は剣士になれなかったり、なったもののケガを負い一戦から離れたりした者がなります。
今風に言うと、キャリアチェンジやセカンドキャリアなのかな。とはいえ、厳しい訓練を潜り抜けているのですから、強靭な体力の持ち主ばかり。
そんなエピソードは、 

・那田蜘蛛山で、傷ついた剣士を迅速に処置するところ(隠初登場)。

・炎柱煉獄杏寿郎が亡くなったとき、隠が走っているシーン。1コマですが、産屋敷邸に行き、各方面への報告や葬式などの手配を、テキパキしているんだなと感じます。

・炭治郎と禰豆子が刀鍛冶の里に行くシーン。隠が交代で、2人を背負って里まで連れて行きます。体力どんだけあんだよ。剣士と同じように訓練欠かさないんだろうな。

・最終決戦。柱が次々と倒れる中、隠が炭治郎たちと共に鬼舞辻無惨と戦うシーン。このシーン大好きです。一人ひとりの力は小さくても、皆が協力しているところが。
しかも、バスを運転している隠がいます。大正時代、車の運転できる人なんて、ごく少数(しかもバス)。スキル高すぎやろ。
 
隠がいるから剣士たちは、安心して戦えるんだなと思いました。モブで終わりそうなキャラも、生き生きと描く吾峠先生すごいです。
 

この2作品を見て、「縁の下の力持ち、最高!」と強く思います。
こういう人達が、世の中を支えているんだなとも思います。

ここから余談。 


私は個人事業主で、アンドレや隠のように裏方作業をしてくれる人はいません(人を雇うの、向いていないし)。
私の記事や、ヨガ講師の活動を見て、「すごいね」と言ってくれるのはうれしい。
ただ、それは氷山の一角で、見えない作業がたくさんあります。
これを誰かに認めてほしいとも、苦痛だとも思いません。だけど、自分では大切なことだと、常に自覚しています。
私の心の中には、「アンドレや隠という有能な秘書がいるんだよー」と妄想しながら、これからも1人で頑張っていきたいです。
 

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